いつだってそのバカでかい声に助けられてきた
深夜。いよいよメンタルがヘラって死にそうだったので、いざと言う時のために今までとっておいた、とっておきの動画を見ることにした。
大好きなミュージシャン・ポルノグラフィティの岡野昭仁さんの弾き語り動画。
配信されたとき、すぐにでも観たかったけれど気合いで我慢した。こんな大事なもの、必要なときにしか観ちゃダメだ、と思ったから。
湯船につかったまま、YouTubeの再生ボタンを押す。この人が生きて動いているだけで、わたしにとっては相当な幸せなのだけれど。
オープニングトークもそこそこに、アコギを持つ岡野さん。一曲目の始まりで、わたしは泣きながらツッコミを入れてしまった。
ねえ、声、でかすぎない?
オープニングトークでは声が聞こえなくて音量を最大にまで上げたのに。今、一生懸命下げちゃったんだけど。
それでもやっぱり、声でかいよ。笑っちゃうよ。
でもわたしはさ、このでかい声にいつだって助けられてきたんだ。トークは舌ったらずで辿々しくて心配になるくらいなのに、歌になると急にね、びっくりするくらいでかい声でさ、伸び伸びと気持ちよさそうに歌うの。でっかい声でさ。
落ち込んでるのがバカみたいに思えるほどでかい声で。背中を押すどころか、バチンと叩かれるくらいのでかい声で。びっくりして思わず前を向いてしまうような、バカでかい声で。
動画を見終わる頃にはもう泣いてるんだか笑ってるんだかわかんないくらいぐちゃぐちゃで。「声でかいかな?」なんてちょっと気にしてる姿にすら励まされる。
なんだかディスってるような言い方になってしまったけれど、違うんだよ。助けられてる、救われてる。いつも勇気をくれて、本当にありがとう。
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