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【留学】英語が通じないからコミュニケーションを諦めた後輩の話

コミュニケーションを諦めた人を見てきました。

アメリカ留学時代、私が大学Junior(3年生)かSenior(4年生)になった頃だったでしょうか。キャンパスで見かけた、日本人の後輩留学生と話をした時でした。

留学していた2000年代、私は英語が話せるようになりたかったので、日本人コミュニティとは付かず離れずの関係でした。なので、長期(4年)で在籍する日本人留学生とはみんな顔を知っていて頼り合える仲間の関係でしたが、来ては去っていく短期(1ヶ月〜1年ほど)の日本人留学生(交換留学生が主)は、出会わないままの人もいれば、縁があった人とは何度か一緒に鍋パーティをしたり、話する機会がありました。

留学と一口でいえども、長期留学生と短期留学生の課題や悩みは全く違うものです。卒業後アメリカにステイしたい、または日本に帰ることが前提。だったり、アメリカ人のパートナーがいる、日本に恋人を置いてきた。など、事情が違っていたので、見ている将来のビジョンも違うことが多かったように思います。

実生活のなかで短期の人たちは、車を持ってないことが多く、広い田舎の町にいながら足がないことが多かったので、長期の留学生が車を使って買い物に連れて行ってあげたり、日本の調味料が手に入るところを教えてあげたり、「アメリカの暮らしっていうのは〜」と教えてあげたりするのが常でした。

短期で来ていたその後輩は、渡米してきた当初は希望に溢れているように見えていました。

今となってはどの大学から来たのか忘れましたが、最初はみんな「英語を話せるようになってやる!」「アメリカ人の友達をいっぱい作る!」と意気込んで日本から来ます。ですが、早々に理想と現実のギャップにやられて、授業どころか、クラスメイトや先生にかけられた言葉一つでさえ全くわからない。という現実に心が折れて、一旦落ち込むことは、まあほぼ全員の留学生が通る道なのだと思います。

長期でステイする場合は、それでも単位を取って行ったり、ルームメイトと話したり、嫌なことや嫌だと言わないといけない場面が出てくるので、結果的に自分のことが英語で言えるようになります。

短期の場合はこれに焦りがついてくるのです。「⚪︎ヶ月しかないのに」という時間的な制限と「もっと話せると思っていたのに、どうして?」という自分へのフラストレーションが露呈すると、人によっては「もう仕方ない」と諦めて日本人だけで日本語だけでつるみ始める人が出てきます。それで楽しくアメリカ生活を送っている留学生もたくさんいたので、本人の中で納得していれば、それはそれでいいと思う。

でもその後輩は違ってました。

久しぶりだね、元気?クラスついていけてる?聞くと、「アメリカ人なんて大嫌いです」「アメリカなんて来なければよかった」と、アメリカと人に対しての愚痴、を通り越して恨みをダムが堰を切ったように話し始めたのです。

もう、とにかく留学プログラムが終わるのを待つだけ。今すぐ帰りたいけどできないし、という感じで私が口を挟めることもなくその会話は終わってしまいました。その後輩の顔が、今でも脳裏に焼き付いています。怒りと、悔しさと、悲しさが混じったような、今にも泣き出しそうな、顔をしていたのです。

私が日本人で日本語で話しているから、かろうじて心の内を話してくれたけど、きっとその時の彼にアメリカ人の先生やクラスメイト、カウンセラーが話しかけてもアメリカ人というだけで聞く耳を持たなかったと思います。シャットダウンしていました。

日本よりもアメリカの自由な空気を満喫していた私にとって、彼の姿は衝撃でした。

長期の留学仲間は私に似たタイプが多く、他の短期の留学生は英語がわからないと言いながら、一緒に渡米してきた仲間もいるし、自虐ジョークみたいにして楽しんでいる人が多かったので、彼のことをよく覚えています。

今になると、こう思うんです。

彼はきっと、人一倍、アメリカ人とコミュニケーションをとりたかったんではないのかな。これまで自分なりに勉強してきた英語というものを使って、人と会話をしてみたかったのに、ことごとく自分のスキルやアメリカ人というものに裏切られたと思い、失望していた。英語を使って話がしたいからこそ、そこへの失望が大きく、他の留学生みたいに「通じないな!しゃーないな!」では済まされなかったのでしょう。

通じ合えないことが、人一倍辛い。

私自身ととても重なる部分があって、もっと励ましの言葉をかけてあげたかったのですが、この後輩に「アメリカもいいとこあるんだよ」なんて言っても届かないだろうなとなんとなく本能的に思ったので、話を聞くだけでした。

その後すぐ、彼は帰国しましたが、今の私だったらどういう言葉をかけただろうと思います。今でもアメリカのことが大嫌いかな。それとも、リベンジして英語を勉強してたり、海外に行ってたりするのかな。と考えることもあります。

この後輩の他にも、コミュニケーションを諦めてシャットダウンしている人を目の当たりにすることがありました。旦那にはもう心を開かないママ友、国際結婚の末にギクシャクした友達。彼女たち話していると、私はウズウズしてしまいます。ここに、私が今やってることの源泉が流れている気がします。

あなたがやろうとしたことは、本当に美しいことなんだよ。
それで傷ついたのは、そこに人一倍の思いがあるから。
自分の中の愛に気づいて、希望を持って、またコミュニケーションをとってほしい。

英語がわからない、コミュニケーションが取れない辛さを経験したあなたに、できることがある。

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🌞Natsumi
<英語コミュニケーションコーチ>

🗣️異文化コミュニケーション歴24年
🎓南オレゴン大学コミュニケーション学科学士号
✏️国際コミュニケーション支援協会異文化カウンセラー
✏️Mindful Art and Meditation Teacher習得中
❤️国際結婚/日本在住

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