高校生が伝えたい、ジェンダーの話
昨日は「高校生が伝えたい、ジェンダーの話」のイベントにゲストとして参加しました。
「ジェンダーギャップをなくし、多様性を尊重できる社会」を目指して活動しているNPO法人ジェンダーイコールは、中学生から大学生まで、学生メンバーが多数在籍されているとのこと。そのなかの高校生4人が企画したイベントでした。
しばしば、大人たちから「今の若者たちは、すでに多様性でジェンダー平等になっているよねー」という声をかけられることがあります。
でも、現役高校生の私たちは、たくさんの「モヤモヤ」を抱えています。
-イベントページより
とても刺激を受けたので、このイベントから思ったことを書いていければと思います。
「私たちにできることは何だろう?」
イベントが企画された経緯がイベントページに載っているのですが、
私たちにできることは何だろう?
高校生メンバーで相談しました。
「まずは行動しないと何も伝わらないよね。」
「高校生の間に何かやってみたいよね」
そんな話から、セミナーを開催して、「私たちが感じていることを伝えよう!」ということになりました。
性別・人種・障害・年齢に関係なく、すべての人々が自分の能力を活かしていきいきと働ける社会。
そこにはたくさんのワクワクが待っています。
1人1人が「女だからこう」とか「男だからこう」といった古い価値観を捨て、あらゆる人がやりたいことにチャレンジできる社会。
個々の選択をみんなで応援できるようになれば、素晴らしい世界になるはずです。
「私たちにできることは何だろう?」が出発点となっているのに、刺激をいただきました。
そして自分たちのモヤモヤから、実際に行動され、思いを伝えるイベントを開催されていること。
イベント前からジェンダーバイアスについてのアンケートを実施されるなど、主観だけではなく客観も含めて、物事を捉えようとされている視点も勉強になりました。
いろんな立場の人と話す意味
最近、高校生とお話させていただく機会が増えたり、今回のイベントでは70代の方もご参加されていて、いろんな立場の人と話す意味を改めて感じました。
ジェンダーの話となると、それぞれの経験からの価値観が根強くて、なかなか話が通じないという経験もしてきました。たとえば、企業のなかで「ガラスの天井」の話をしても、「それは、女性だけの問題ではないよね?」「ジェンダーの問題って、うちの会社にあるの?」と問題をすり替えられてしまったり。
ガラスの天井とは、女性やマイノリティが実績を積んで昇進の階段をのぼってゆくと、ある段階で昇進が停まってしまい先へ進めなくなる現象
-Wikipediaより
その度に、1対1で丁寧に対話していくことで、少しはこちらの主張を分かっていただくこともある。
自分の主張だけじゃなく、客観的なデータを見せながら話したり、その人によって話す内容を変えてみたり、ちょっと工夫することで、すこし前進できたりします。
「ジェンダーイコール」を目指していくには、いろんな立場の人と話していくのは必要で、「その人の立場で視点で、どう思っているか?」に耳を傾けながら、根気よくコミュニケーションをつづけていくのが大切だなと感じています。
草の根活動は根気がいるけど、同志がいると心強い
とは言っても、根気よくコミュニケーションをつづけていくのは大変だし、心折れますよね。
なかなか進まない活動に疲弊してしまって、「ダイバーシティ」とか「女性活躍推進」といった活動も、なんとなく口だけのもの、形だけのものになってしまうこともあります。
草の根活動をつづけるために意識したいことは、前にnoteに書きました。
このnoteでは、3つの意識したいことをまとめています。
①同志と”連帯”をしよう
②後ろを振り返り、前に進んでいることを確認する
③オセロを1枚ずつひっくり返すように
今回のようなイベントでも、同じように課題を持っている人が集まり、「なにかできることは無いだろうか?」と議論する。
勝手ながら「同志」と感じているのですが、直接的にいっしょに活動をしてなかったとしても、この「同志」がいるのが心強いなと感じました。
このあとも3回に渡って高校生が主宰でイベントが行われますので、リンクを貼っておきます。
DAY2 メイクと ジェンダーの関係 8/15(日)14:00-15:45
DAY3 義務教育からジェンダー平等を目指す 8/18(水)18:00-19:30
DAY4 "ないもの"にされる性被害 8/22(日)14:00-16:00
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