PRとは「アピール」でなく「味方を増やす」技術なんだ!
「PR」と聞いて、どんなイメージを持つでしょうか?
私は、「PR」とは企業が売りたいものを広告宣伝したり、アピールしたりすることと思っていました。
いやーー、間違っていました。
ごめんなさい!
その間違いに気づくことができたのは、こちらの本のおかげです。
▼ビジネスパーソンのための「新しいPRの教科書」である『「あたりまえ」のつくり方』。
PRとは「アピール」ではなく「味方を増やす」技術なんだ。
めちゃくちゃ大切なことに気づきました。
と思っているような方にこそ、読んで欲しい一冊です!
何を隠そう、この本を読む前の私です。
控えめに言って、全ビジネスパーソンにおススメです!
そのエッセンスをおすそ分けさせてください。
私がしていたPRの誤解と気づき
まず、冒頭に書いたPRの誤解を解くことから始めます。
よくある誤解を解いておくと、PRの理解がぐっと深まるからです。
①PRって、企業がアピールするためのものでしょ?
SNSを見ていると「#PR」とのハッシュタグを見かけます。
私がこのハッシュタグを見ると、「なんだ企業のアピールか」と思ってしまいます。
これは、PRの本質ではありません。
この本には、「あたらしいあたりまえをつくる」事例がたくさん載っています。
▼印象的な事例が「フィンランドの夏季オリンピック招致」。
え、フィンランドって、冬季オリンピックの間違いじゃないの?
と思ったのですが、違います。夏季オリンピックの招致に挑戦したことがニュースとなったのです。
なぜか、それだけ「温暖化」が進んでいることを知ってもらいたいから。
いくら「温暖化すすんでいます!ヤバいです!」と言ったところで、なかなか聞く耳を持ってもらえない。
なので、オリンピック招致に挑戦することでPRする。
つまり、「あたらしいあたりまえ」(地球温暖化の認識)をつくることに成功しています。
②PRって、お金やリソースがある企業がするものでしょ?
私は非営利団体を運営しているのですが、どうしても「PR」とはお金やリソースがある企業がするものでしょ?と思ってしまいます。
でも、そうでないことに気づきます。
もちろんお金やリソースがあれば有利であると思います。
でも、PRの技術があれば、たとえお金がなくても大企業でなくても、あたらしいあたりまえが作れる。
SNSなどで話題になるのことも、お金がかかっていないことが多いですよね。
▼私が印象的だったのはこちらの事例です。
「異彩を、放て。」をミッションに掲げ、福祉を起点に新たな文化を創るヘラルボニーのPR。
鳥肌が立つ、確定申告がある。
へラルボニーの契約作家は主に知的障害のある方で、多くの方が「就労継続支援B型」の対象者です。
そのなかで、親の扶養の基準を超えて「確定申告」をする作家が生まれたという事実にしびれました。
このPRキャンペーンは、本社がある岩手と、国税庁へつながる霞が関にしかポスター掲示されていなかったのですが、一挙に話題となっていました。
③PRって、広告宣伝のことでしょ?
PRと広告宣伝は別物であることが分かりました。
では、どう違うのか?
その違いも明確に書かれていました。
広告宣伝のように「他社との違いはここです」と「違い」を見つけるものではなく、PRとは「ここだったら握れますよね?」という「同じ」を見つけるもの。
たとえば、「民泊」を広めたいと思ってPRをするとします。
どうやったら自治体が活動に乗ってくれるか?
「地方の関係人口を増やす」とか「空き家対策」といったキーワードであれば、目指すところが同じ。活動に乗ってくれるのです。
④PRって、PRパーソンだけが知っていればいいでしょ?
4つ目に、この本がPRパーソン向けではなく、ビジネスパーソン向けとなっている理由について。
この本が、PRパーソンに超絶おススメであるのは間違いありません。
でも、ここまで書いてきたように、PRとは「どうやって味方を増やすか」というビジネスパーソン誰しもに必要な技術だと思います。
私も日々「せっかく会議を設定したのに、全然わかってもらえなかった」と嘆くことばかりです。
なので、さいごにイベントの告知もさせてください。
なんと、この本の著者である嶋さんと対談をさせていただくことになったのです!
「あたりまえをつくる」「味方を増やす」技術を嶋さんから直接お伺いできるチャンスです。私は、本をさらに自分のものとして活かすためには、著者の方に直接話を聞くのがもっとも効果的だと思っています。
しかも、嶋さんがオーナーをされている本屋B&Bさんで!なんて贅沢な機会なんでしょう。
アーカイブもありますので、もしよろしければお申込いただけますとうれしいです!