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小泉進次郎さんから学ぶ!イヤなことを言われた時に言い返す4つのコツ。


「あなたのそういう所がイヤなのよ」

「どうしてくれるんですか?」


こんな風に言われたら、どう思いますか?

私は、メンタルよわよわ「豆腐メンタル」の人間なので、

何もそんなこと言わなくてもいいのに….

そんなこと言われたら、傷つくよ…

もうちょっと違う言い方できないのかな…

と、けっきょく何も言い返すことができず

メンタルがぐちゃぐちゃになってしまうことがあります。


しまいには、

もう煮るなり、焼くなり、揚げるなり、好きにしてくれ!

と、自暴自棄になり、

そのなかだったら、「揚げ出し豆腐」がいいかな…

とか、弱気になってしまいます。


だれかにイヤなことを言われることって、ありますよね?

仕事で関わる人に理不尽なことを言われたり…

自分はそんなつもり無かったのに、勝手に誤解されてしまったり…


そんなときに、どうやって言い返せばいいのでしょうか?


そのヒントにぴったりな事例がありました。

このまえ開催された、自民党の総裁選に向けた小泉進次郎さんの出馬会見。

観られましたか?


質疑応答の中で、ある方がこのように質問されました。

「(あなたの)知的レベルの低さで、恥をかくのではないかと皆さん心配しております。日本の国力の低下になりませんでしょうか。それでも、あなたあえて総理を目指されますか?」

この質問への小泉進次郎さんのやり取りがすごかったんです。

SNSでは、

「リーダーの資質を感じた」

「頭の回転がすごい」

「失礼な質問に、逆に株を上げた」などど、

話題になっていました。

私も会見を観たときに、

「なんで、こんな風に言い返せるのか!」

と思わず、ため息がでてしまいました。


イヤなことを言われたときに言い返す方法を学べる好事例ですよね。


分析したら、すぐに使える4つのコツがありました。



目指すのは「相手もOK、自分もOK」

誰かにイヤなことを言われたときに、

ついカーーーーーっとなって、
頭ごなしに言い返してしまったり、

逆に何も言い返せずに折れてしまったり、

することはないでしょうか?

前者は相手も自分も悪い気分になるし、

後者は相手は良いけど自分は悪い気分になります。


目指したいのは、「相手もOK、自分もOK」のコミュニケーションですよね。

これは、「アサーション」と呼ばれているスキルで、英語で「自己主張」を意味します。

相手も自分も大切にするコミュニケーションスキルの1つで、次のような特徴があります。

・相手と対等な立場に立って自己主張をする
・相手の主張を否定したり押し込めたりしない
・相手の意見も大切にして、耳を傾ける
・自分の考え、欲求などを率直に正直に言う

①まずは「相手を受け止める言葉」から入る


質疑応答でのやり取りを順に、見ていきましょう。

質問者
「(あなたの)知的レベルの低さで、恥をかくのではないかと皆さん心配しております。日本の国力の低下になりませんでしょうか。それでも、あなたあえて総理を目指されますか?」

小泉進次郎さん
「私に足らないところが多くあるのは、それは事実だと思います。そして、完璧でないことも事実です。

なかなか、これができないんですよねーーーーーー。

だって、イヤな質問されて、

ついカーーーーーーっとなったりしちゃうじゃないですか?

それを自分の感情は一旦置いておいて、
「相手を受け止める言葉」から入る。

これ、鉄則ですよね!

たとえば、

「おっしゃる通りです。」

「そうですよね、おっしゃっていること分かります。」

とか、

「貴重なご意見ありがとうございます。」

といった言い方もできると思います。

私は、とりあえず「ありがとうございます」は言うとマイルールにしています。


とは言え、相手の言っていることに納得できない。
それを受け入れたくない、ってことありますよね?

「受け入れる」じゃなくて「受け止める」でいいんです。

相手の言っていることを全て受け入れなくてもいい。

「あなたの言葉をちゃんと受け止めてますよ」という言葉から始める。

相手の言っていることで、何か事実があれば、それを「事実です」と認めること。

入口を間違えてしまうと、この時点で対立構造になってしまうので要注意ですね。まずは「相手を受け止める言葉」から入る。

これは技術なので、練習あるのみだと思いました。

②次に「自己主張」をする


そのあと、このように続けられました。

小泉進次郎さん
「しかし、その足りないところを補ってくれる最高のチームを作ります。

「その上で、今まで培ってきたものを一人一人と各国のリーダーと向き合う、覚悟そういったものは私はあると思っています。

「各国のリーダーは多様な方がいますけど、自民党の中もなかなか多様な方が多く、そういったなか15年間野党の経験、与党の経験を積み重ねてまいりました。」

「そういったことを、しっかり国際社会の舞台でも発揮をしていって、国民のみなさんに大丈夫だなと安心感を持っていただけるように最大限努力をしていきたいと思います。」

しっかりと自分の言いたいことを論理的に伝えられています。

ついついイヤなことを言われてしまうと、感情的になってしまいがちなのですが、論理的にというのがポイントですね。


主張と理由をセットで伝えること。

・主張
(足りないところを補ってくれる最高のチームを作る。各国のリーダーと向き合う覚悟が私にはある)

・理由
(なぜなら、15年間野党の経験、与党の経験を積み重ねてきたから)


不快な顔ひとつせずに笑顔を交えて話すことで、「相手もOK、自分もOK」の姿勢を徹底されています。

③「名前」を呼ぶ


ここまでだったら、相手の言葉を受け止めつつ、自分の主張をして終わり。

大事なのは、ここからだと思いました。

小泉進次郎さん
「今のご質問していただいた方は、お名前は何でしたっけ?」

質問者
「フリーランスの田中と申します。」

小泉進次郎さん
「田中さん」

このやり取りについてSNSでは「失礼な人の名前を晒した」的なことが言われてました。

でも、私は別の受け取りをしてます。

「名前を呼ぶ」ことで、相手の存在を承認している。相手との信頼関係を築こうとする姿勢が表れていると思いました。

世界的な大ベストセラーである『人を動かす』にも「名前を呼ぶ」重要性が書かれています。

私はよく講演会に参加するのですが、質疑応答で「うまいなー」と思うときがあります。

それは、質問者のお名前を聞いて、相手の名前を呼びながらやり取りをしているときです。

「お名前、何て言うんですか?」

「○○です。」

「○○さんだったら、こういう時どう思いますか?」

みたいな感じで。

自分が質問者の立場であると想像してみると、

名前を呼んでもらえるだけでうれしいんですよね。

「名前を呼ぶ」超シンプルだけど効果的な技術ですね!

④「あなたとの関係を大事にしたい」ことを伝える


相手の名前を確認したあと、このように続きました。

小泉進次郎さん
田中さんにこのようなご指摘を受けたことを肝に銘じて、これからあいつマシになったなと思っていただけるようにしたいと思います。」

「ちなみに、今田中さんのおかげで思い出したことはですね。
同じようなご質問を、ご意見を私は環境大臣の最初の記者会見でご指摘いただきました。」
「2年間環境大臣を務めさせていただいた後に、そのベテラン記者さんとは退任のときに花束をいただく関係になりました。」

田中さんとは、そうなれればうれしいです。

質問者
「わかりました。勉強してくださいよ。」

小泉進次郎さん
「はい!」(笑顔で会釈)

なんと、「田中さん」を3回も名前で呼んでました。

そのうえで、あなたとの関係を大事にしたいと伝えられてます。


こんなこと言われたら、なんか好きになっちゃいますよね?!

好きにならなくても、イヤな気持ちはしないというか。


いやーーー、何度もこのやり取りを観返したのですが、お見事ですよね!

ここまでの4つのポイントをまとめてみます。

①まずは「相手を受け止める言葉」から入る
②次に「自己主張」をする
③「名前」を呼ぶ
④「あなたとの関係を大事にしたい」ことを伝える

目指すのは、「相手もOK、自分もOK」のコミュニケーション。

小泉進次郎さんのおかげで、肝に銘じて実践したいと思います!


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