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初めての出版。6か月で実践したプロモーションを全部見せます。

6か月前に、初めての出版をしました。
I型(内向型)さんのための100のスキル』という本になります。

おかげさまで、なんと3刷重版
Amazonレビューも100件超えました。
(2024/10/28時点)

「プロモーション」とか「集客」って、何かしらビジネスをしている人や、何かを広めたい人には共通の課題ですよね。

ということで、この6か月で実施した「プロモーション」を裏側も含めて、全部公開していきます。

私が6か月でやってきた「プロモーション」を全て公開することで、

・自分で講座やビジネスをされている
・フリーランスでお仕事をされている
・集客やプロモーションをしている
・noteを書いている(より多くの人に届いて欲しいですよね)
・自分のやっていることを、より多くの人に知って欲しい

という方に何かのヒントになれば、うれしいです。


発売2週間前にプロモーションプランが無し!からのマインドチェンジ


まず、大事なことなのでマインドのお話からします。

実は、いざ出版!となったときに、

なんだか不安と恥ずかしさが大きくなってしまって、

気づいたら、発売2週間前にプロモーションプランが無し!という状態でした。

ケースバイケースではあると思いますが、今の時代にはプロモーションは全て出版社がやってくれるわけではなく、自身でやる必要があります。

出版前後の1か月が勝負どきと言われています。というのも、1日に新刊が200冊ほど発売されているので、売れない本はどんどん棚から追い出されてしまうからです。私は、もたもたしていてスタートが遅れてしまったのですが、できる限り早く動いておくのが良いです。

▼このときの不安や壁は、こちらのnoteに書いています。


さすがに、このままだと1冊も売れない…


やらなきゃいけないことを先延ばしにしていて、直前に焦る。


たとえるなら、8月31日に「夏休みの宿題ぜんぜんやってないじゃん」状態でした。


そんなこんなでしたが、

大変ありがたいことに、たくさんの方々のご協力を得て、なんとか6か月プロモーションをつづけることができています。


今回プロモーション活動をやってみて、身に沁みて感じているのは、

出版したら、本が勝手に売れる訳ではないってことです。


残酷な現実ですよね。。

ひえーー、本が出版となっても、そりゃ勝手に売れることはないよね。


自分で届けていかないと、誰にも届かない。


でも、逆を言うと、

自らが届ける活動をつづければ、届くんだ!ということも分かりました。


なので、できることを1つ1つ積み上げることが大事。

それを、じわーーーーーーっと実感してます。


ぶっちゃけ、「プロモーション」とか「集客」とかしたくないというか、苦手なんですよね。

「自己アピール」とか「自分を売り込む」とか、ほんとに考えただけで、アレルギー反応がでる感じなんです。


でも、今回のプロモーションの経験で、大きく2つマインドが変わりました。


①「売り込む」ではなく「届ける」

「売り込む」のはイヤだけど、自分が良いと思って作り上げたものを「届ける」ことは大切ですよね。

というか、作品をつくる以上は、「届ける」までが必要なんです。


②アピールするのは「自分」ではなく「作品」

そもそも「アピール」って言葉が好きではないのですが、それって「自分をアピールしなきゃいけない」というプレッシャーだと気づきました。

でも、アピールする対象は「自分」ではなく「作品」なんですよね。

そう考えたら、ちょっと気がラクになりました。

さて、ここからは具体的なプロモーション活動のお話をしていきます。


【01】 仲間を増やす 🤝

自分ひとりでできることは限界があります。なので、協力してくれる人が1人でもいると心強いですよね。私の場合は、運営しているコミュニティで協力を呼びかけてみました

実施したことを、ざっと挙げてみます。

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  1. 信頼できる仲間がいるところで協力を呼びかける

  2. 協力して欲しいことを明確に
    ex:レビュー、SNS、書評、イベント企画など、できるところに関わってもらえればいい、関わってもらいたいこと・選択肢を明確にしました。
    明確にすることで、「あ、それならできそう」と言っていただけました。

  3. 企画ミーティングを実施

  4. 自分の想いを伝える会を開催

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ここで大事だなと思うのは、「私」が主語ではなく、「私たち」を主語に語ること

単に、「私が本を売りたいんです。多くの人に広めたいんです。」と言われても、なかなか協力する気にならないと思うんです。
でも、「こんなことを実現できたら、私たちの未来はハッピーですよね」と言われたら、「ちょっとだったら協力してもいいかな」と思ってもらえる確率が上がるんですよね。

つい独りよがりになりがちですが、相手のメリットを意識することが大事。

私の場合は、「内向型」というこれまで過小評価されていた存在にスポットライトが当たることで、これまで活躍していなかった方が活躍できる機会がもっと広がると思ってます。
自身にとっても、周りにとってもハッピーになる。ここをきちんと伝えることをしました。

【02】 「やれること」を洗い出す 📝

何も活動していない状態で、

「あー、うまくいかなかったら、どうしよう…」

と嘆いてたのですが、そんな暇があったら手を動かす。とにかく、やれることを洗い出して、1つ1つやっていくしかない

全部をいきなりリストアップするというよりも、まずやれることを洗い出して、小さな一歩を実行する。それを繰り返すイメージです。


はじめの一歩は、できる限り小さくして、まずはやってみる!


■「結果目標」ではなく「行動目標」を立てる。

目標の立て方には、大きく2つあります。

それは「結果目標」と「行動目標」です。

結果目標=コントロールできない(ex:3件成約する)
行動目標=コントロールできる(ex:3つ資料をつくる)

本がどれくらい売れるか?という「結果」は、やってみないと分かりません。コントロールできるものでもありません。
なので、「結果目標」ではなく「行動目標」に集中することにしました。

私の場合では、「とりあえず10個イベントをやるという「行動目標」を立てて、実施していきました。


【03】「AISAS」モデルで、プロモーション計画を立てる 💭

プロモーション活動でやれることを洗い出すときに、やみくもに考えても、なかなか思いつかないかもしれません。そのときに、「AISAS」モデルは参考になります。

「AISAS」とは、消費者が商品を購入するまでの行動をプロセスにしたモデルです。

以下のプロセスの頭文字を取って、「AISAS」と名づけられました。

・商品の存在を知る(Attention)
・興味をもつ(Interest)
・検索する(Search)
・購買する(Action)
・共有する(Share)

具体的に私が何をしてきたかを、このプロセスに沿って説明していきますね。

【04】連絡する / 献本する (知ってもらう)📚


とにもかくにも、まずは知ってもらうこと(Attention)が重要です。

■連絡する

知ってもらう方法として、まずはつながりのある人に直接連絡をしましょう。

たとえば、親戚、友人、同僚、SNSでつながりがある人などに、

・ひとりひとりに直接連絡する
・相手に合わせたメッセージにする
・どんな思いでこの本を作ったかを合わせて伝える

のがポイントです。

「定型文で、全員に同じメッセージ送ってるな」と分かるメッセージって、受け手側は分かりますよね。少し手間がかかっても、相手に合わせたメッセージにするのが大事。

実は、私は連絡が苦手です。

でも、いざ思い切って連絡してみると、「久しぶりに連絡してくれて、ありがとう」とか「出版おめでとう」とか、ありがたい返信をいただけるんですよね。
仮に返信が来なかったとしても、気にしないで大丈夫です。お相手も忙しいとか色々なご事情があると思うので。

■献本する

知ってもらう方法として、献本(プレゼントで贈る)も有効です。

具体的には、下記のような方々をリストアップして献本をつづけています。

・お世話になっている方々
・レビューを書いていただけそうな方々
・SNSでシェアしていただけそうな方々
・お届けしたいイメージに近しい方々
・本のことを発信している方々(例:「書評」「本 要約」などで検索)
・親和性の高そうな方々
※関連テーマ(例:内向型)の発信をしている
※類書(例:ベストセラー『「静かな人」の戦略書』の発信をしているなど

ここでのポイントは、「ご無理のない範囲で、レビューやSNSでのシェアなどしていただけますとうれしいです」と合わせて伝えること。

「やってくれるとうれしいな」と心で思っていても、相手には伝わりません。

私は手書きのメッセージを添えています。

▼こんな感じで、すてきな発信をしてくださっていて感謝です。


■寄贈する

献本と近いですが、コワーキングスペースとか、学校とか、企業とかに寄贈をして、置いてもらったりしています。

ふと、その場所に訪れる方に知っていただく機会として有効です。

■図書館に置いてもらいたいリクエストをする

図書館に置いてもらいたいリクエストがあるというのも知りました。
これも地道な活動ですが、知っていただく機会の1つになります。

【05】SNSで発信をする (知ってもらう)📱

知ってもらう方法の1つとして、もう1つ。

やはりSNSでの発信は今の時代には欠かせないですよね。

まずは元々使っていた、

・個人のFacebook
・個人のX

で発信をする。

それ以外にも、

・書籍のXアカウントの発信をはじめた


今までやってなかったSNSも試してみようと思い、2日前から
・インスタもはじめました!

インスタって、何かキラキラしていて、苦手意識があったんです。

でも、やってみたら「意外とおもしろいじゃん!」という気持ちに変化しました。理由は、図解などでストーリーを作ることや、「どうやったら分かりやすくなるんだろう?」と考えることが好きだからです。

ぶっちゃけ全然反応がない発信なんてザラだし、いかに自分なりの楽しみを見つけるかが大事だと思ってます。

知ってもらう入口として、いくつもあった方がいいよね。
と思っているので、色々と試行錯誤してます!

【06】イベントをする (関心を持ってもらう)👥

次に、いかに関心(Interest)を持ってもらうか?

関心を持ってもらう方法の1つとして、「イベント」があります。

単にSNSで情報を見ただけでは、なかなか買うまでは至らないですよね?

じっくり「イベント」で話を聞いていただける機会をつくることで、関心を高めていただけるんです。

たくさんの仲間のご協力を経て、これまでの6か月で20を超えるイベントをやってきました。

・出版記念イベント
・書店イベント
・対談イベント(新刊を出された著者との対談など)
・オンラインイベント
・色々なコミュニティ内でのイベント
・母校の同窓祭
・前職の企業での講演 などなど

ほんとは全部ご紹介したいくらいです。すべてのイベントに感謝です!

最近は、企業のなかで講演させてもらったり、学校で授業させてもらったりの機会が増えています!

いろんな切り口で企画を立てるのが、大事だなと思ってます。

(企画の切り口の例)
・内向型 x リーダーシップ
・内向型 x キャリア
・内向型 x チャレンジ
・内向型 x 共創
・内向型 x コミュニティ などなど

おもしろい切り口としては、「内向型 x 移住」というのも企画いただきました。

イベントの実績ができたら、それをもとに次のイベントの企画を提案する、という感じで広がっていきます。

まずは、できるところから、やっていきましょう!

■メディアで伝える

関心を持ってもらう方法として、メディアで伝えるのも効果的です。

・記事
・ラジオ / 音声メディア
・YouTube

音声メディアvoicy荒木博行のbook cafeで対談させていただいたり、NewsPicksさんのラジオテイジラジオにも出演させていただきました。

待っているだけだと、なかなか機会がつくれません。

なので、こちらから企画を提案していくと良いでしょう。

たとえば、「○○のテーマでいかがでしょうか?御社のメディアと、○○という点で親和性があると考えています。具体的には~」という感じです。

【07】ストック型の発信をする (検索してもらう)✍️

次に、いかに検索(Search)をしてもらうか?

「どこかで見かけたことあったな。あの商品って何だったっけ?」とか

「私の○○の悩みを解決してくれる商品は何だろう?」

という時には、「検索」するのではないでしょうか?

情報には、フロー型とストック型の2種類があります。

フロー型(流れていくもの。Xやインスタのタイムラインなど)
ストック型(蓄積していくもの。記事など)

フロー型は、何度も目に触れて「知ってもらう」のに効果的。

ストック型は、蓄積するものなので「関心を持ってもらう」「検索してもらう」のに効果的です。


■noteを書く

noteは、ストック型の発信の1つの方法として有効です。

私がnoteを書くときに意識しているのが、

プロセスを共有すること。

本づくりの裏側にあるプロセスだったり、まさにこのnoteのようにプロモーションのプロセスだったり。

プロセスを書くことは、その途中途中でつまずくこと(悩み)が含まれているので、より検索にも引っかかりやすいと思っています。

【08】地道な1対1をつづける (買ってもらう)🏃‍♂️‍➡️

知ってもらい、関心を持ってもらい、検索してもらったとしても、
買ってもらう(Action)にはハードルがあるものです。

地道な1対1をつづける

ことが大事と思います。

・元々つながりある人に、本を紹介する
・ひとりひとりにメッセージをする
・エゴサして返信する
・エゴサしてリポストする
・リアルの出会いを増やす

イベントに参加するときも、オンラインではなく、なるべく直接会話できる機会があるリアルの場に足を運ぶようにしています。

【09】レビューやシェアをお願いする (共有してもらう)🙇‍♀️

インターネット・SNS社会では、共有してもらう(Share) ことって大事ですよね。

私も、何かを買うときに「誰かがおススメしていたから」が理由になることが、よくあります。

でも、レビューしてもらう、シェアしてもらうのって簡単じゃないんです。

Amazonレビューも、ほとんど書いたことないですし。100人に1人も書いてくれない感じなんですよね。

なので、

レビューやシェアをお願いする

のが重要です。

たとえば、「本を読みましたよ」って言ってくださる人がいたら、「Amazonレビュー書いてもらえませんか?」とお願いしてます。
これまた地道に、1対1で直接連絡するのが大事ですね。

ありがたいことに、現時点で104件のAmazonレビューをいただいています!

さいごに

ここまで長文を読んでくださって、ありがとうございました。

このnoteを読んでくださっているのであれば、

何か自分のやっていることを、より多くの人に知って欲しい!

という思いを持たれているのかなと想像します。

その「思い」自体が、尊いことだと思います。


プロモーションって、すぐに結果がでるものじゃなかったり、地道な活動の積み重ねなんですよね。

「あーー、またうまくいかなかった」
「でも、こうやってみたら、いいかも」
「こういうの結構楽しいかも」

という繰り返しです。

ぜひできるところから、小さくやってみていただければと思います。

▼こちらの本が私の思いを込めて作った1冊です。「内向型だからこそ、できることがある」。今すぐ実践できる100のスキルに詰め込みました。

もしよろしければ、お読みいただけますとうれしいです。


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なつみっくす|著書『I型(内向型)さんのための100のスキル』
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