手が挙がる文化のつくりかた
なにかやろうと思ってメンバーを募っても、なかなか手が挙がらない。
そう悩む人は多いのでしょうか。
コミュニティ運営をしているので、このようなご質問はよくいただきます。
私の数年で興味があるテーマは、やらされ感じゃなくて、手が挙がる文化をどうやってつくるか。
英語でかっこ良く言うと、have to から want toへ。
そんな文化づくりを3年間やってきて、試行錯誤してきて、今思っていることを書いていきます。
ちなみに、母親アップデートコミュニティという場を運営してきて3年。年間400個ほどのイベントや、40個ほどの部活が、自発的に生まれています。
手挙げ文化は、一日にして成らず
手挙げ文化があると、ちょっとずつアイデアが出てきて、それに対して「いいね」という声があがって、触発が生まれていく。アイデアが膨れ上がっていく。
そんなイメージです。
でも、手挙げ文化は、一日にして成らず。
今では、自発的にたくさんの手が挙がって、自然とアイデアが生まれているコミュニティですが、やっぱり最初はそうでは無かった。
運営メンバーが、文化を育てていく種まきと、自ら自発的に率先していく実行と、この2つをしていくことが大切と考えています。
「手を挙げたら、なんかいいことが起きるよね」という空気が段々できていく感じですかね。
ちなみに、よなよなエールで有名なヤッホーさんには、手挙げ文化ができているそうですが、最初はなかなか難しかったそうです。
こちらの記事に書かれています。
DoingよりもBeing
アイデアを生み出そう、何か事を成そうとすると、どうしても何をやるか?のDoingに意識がいきがちです。
さきほどの、「自ら自発的に率先していく実行」ですね。
「文化を育てていく種まき」ができてなくて、Doingばかりに意識がいってしまい「あれ、なんのために私はこれをやっていたんだっけ?」と挫折してしまった経験があります。
私は、Doingは、Beingの土台があるからこそ生まれると考えています。
なので、土台づくり(種まき)は時間がかかることだけど、大切にしたい。
たとえば、
・やらされ感で、何かやらなきゃいけないことを期待される場。
・自分自身を認めてくれて、いっしょに共創していこうとする場。
極端に言うと、これくらいの違いがあるなと思います。
前者がBeingの土台がなし、後者がBeingの土台がある状態。
「何をしたいか?」よりも、
「私はどうありたいか?」
「私はどんな個性を持っているか?」を大切にする。
どうやったら自分の、それぞれのBeingを見つめられるか?
いろんな方法があると思いますが、私たちはこちらの2つをやりました。
①人生曲線(ライフラインチャート)
どういうときに気分が上がり、下がったか。これまでの経験を言葉にして、シェアする。
②ストレングスファインダー
自分の個性(資質)を知るツールを使いながら、「これまでうまくいったことは何か? 自分のどんな個性がひもづいているか?」を言葉にして、シェアする。
どうやって、手挙げ文化をつくっていくか?
これについては、日々考えています。
Beingの土台を作りつづけるのと、
手が挙がったら、
①祝う!
②サポートする!
③応援する!
なのかなと思います。
よく聞かれる質問としては、「スキルが無いけど、やる気がある場合には、どうすればいいですか?」というもの。
先程のヤッホーさんの記事にも書かれていましたが、やる気があればスキルをつけることができる。逆はなかなか難しい。
手挙げ文化をつくるには、やる気を優先すること。
なので、手が挙がったこと自体を祝う。そしてサポートする。応援する。
「手が挙がる文化のつくりかた」は、これからも深めていきたいテーマです!