仕事を始めて1年(だいたい)。
疲れたね。いやぁ、簿記を活かした仕事って、「簿記」という勉強が必要なだけあって、専門性が必要だなとひしひし。
業界としてブラックになりがちな理由を考えていたのだけど、毎月毎月締切があるというタイトさが1番。しかも複数。更に同じ形はない、それぞれの決算がある。
会計や税務の業界は、簿記や税法など何かしらの勉強を頑張ってきた人たちが多い、ということ。つまり、働く人が勤勉で、きつい勉強に耐えてきたため、仕事がハードになっても弱音を吐くまでのレベルが結構高いんじゃないだろうか。
真面目さと専門性の高さが相まって、参入障壁が高い。だから資格の価値がある。でも、参入障壁が高いってことは、新人を育て上げるコストも掛かるってことだと思う。今まさに、コストをかけてもらってるんだけども、先輩たちの仕事ぶりを見ていて、「ハハハ、無理だよ(ワラ)」と一日一回は最低思うし、毎日ミスを指摘されるし、「なんかこなせちゃった」は、まず、ない。
毎日ミスを指摘される仕事って、いや新卒の新人なら、あるかもしれないけど、私は新人ではあっても新卒ではない。税法を中心とした仕事上の独自ルールが多すぎる。そのルールから日々外れ、そして「違うよ」と指摘される。
指摘自体はありがたいんだけど、その数たるや。一年経っても入社の頃と変わらぬ量の指摘をされる仕事って何?普通の仕事ならそろそろ覚え始めたことが増えて、なんなら指摘されるようなことが、なくなっててもいいが?
前の仕事が見様見真似でなんとかなってしまったものだから、こんなに身につかない果てない仕事があるんだって驚いちゃう。
資格を取ったら生涯で見て安泰、とは感じる。相続なんて絶対に無くならない仕事だし、申告もバリムズな内は専門職が必要。
私が前の仕事を辞めた1番の理由は飽きだから、税法が変わりまくる限り飽きるとかは無縁の仕事と思うけど、全力で仕事して手応え1割みたいな仕事でもあるから、体がぶっ壊れる可能性が高い仕事だとも思う。
飽きないけど体がぶっ壊れるほどではない、間の仕事は無いのか。飽きない仕事って、キツイんすねぇ〜。
私は実務積んだら勉強の強弱をつけてしまって、全部覚えなきゃいけないことも「いや仕事で使わないじゃん(笑)」みたいに斜に構えるのが良くないと思って実務を始めるのは勉強のあとにした。
今、実務をやってみて勉強を振り返ると、勉強で出てくる架空の会社の規模、めちゃくちゃでかいんだな、ということが分かった。
めちゃくちゃでかい会社のめちゃムズ申告が前提の問題ばかり。専門職なんだから、めちゃでか会社の複雑申告をできるようになろうね、ってことなのかな。今はそう解釈している。それが知識の深さってことなんだろうと思う。
現実は、消費税は免税売上出てくるようなところを任されるのはだいぶ先だろうし、法人税法であんなにやった圧縮記帳はまだお目にかかっていない。相続税の申告書はぱっと見せられて、どの勉強の話が、どの位置に書かれているのかさっぱり分からない。
そんなことよりたくさんの別表を浅く広くやってほしかったと法人税法には文句を言いたいけど、頻出の別表4と1はそうですね、大事ですねって感じ。
勉強したことが役に立つほど複雑な処理、私が任せてもらえる日が来ると思わない(笑)。それぐらい、税法の勉強が役に立ちまくるのはまだ先だと感じる。
知らないよりは、勉強して知ってたほうが当然いいけど、二年半も無職として時間かけるほど?と考えると疑問かも。資格取ったなら本当に賭ける価値はあるけど、私みたいに税法取れてない人間からすると、「こんなには時間、要らなかったかも」とか思っちゃう。まあ受かるつもりでやってたし、結果論なんだけどね。
資格を取れてない人間がズルズルと実務に飲まれて勉強する時間を取らなくなる典型的な受験長期化パターンに陥っています。へへ。自分が資格を取れる人間ではないって現実を受け入れるのにまだ時間がかかる。往生際悪子。
資格取るなら短期決戦でいけ、ってほんとそう。次なんてないと思え、ほんとそう。どっちも無理だった私にとって、その言葉の意味が本当にわかる。同じ事思う。
勉強やめて実務に入って、私こんな弱気だったっけ?って感じ。勉強は嫌なりに(笑)工夫しようとしてたけど、今の私はそれを仕事に向けられていなくて、もどかしい気持ち。
仕事始めて約一年なので、今の思いをここに置いておーく。