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今日のパリは39度|2020.07.31(fri)
今日のパリは39度まで気温が上がった。
ヨーロッパは日本と違って湿度が低いせいか、うだるようなじめっとした暑さではなく、極めてカラっとしている。どちらかというと、日差しが直接肌に刺さるようなジリジリとした暑さ。
我が家の場合、室内は案外涼しいので、毎度のことながらiPhoneの天気アプリを見なければ、その日が暑いのか寒いのかがよくわからない。別に日あたりが悪いわけでもないのに、築300年という古い建物ならではなのか、夏は本当に快適で過ごしやすい(だからといって冬は寒いというわけではないのが素晴らしい)。
15時頃、買い物のため外に出た。空には雲が広がっていて、the 真夏!という景色ではなかったものの、暑い。
日が出ていないため腕が焼かれるような暑さではなかったが、風が吹くとまるでドライヤーが体全体にあたったかのよう。これでマスクは結構きつい。
日本の湿った夏をマスク姿で過ごしている日本人はなんてすごいのだ…と改めて母国に思いを馳せた。
いつもは人が集まる教会前広場には、今日はいつものホームレス集団の酔っ払ったおっちゃんたちしかいない。日差しが出ていないとはいえ、39度。この天気で外に出るのは危険だと判断したパリジャンは、家にいるようだ。
もう一つ、いつもとは違う光景があった。うちのアパルトマン住人のムッシュだ。
このムッシュ、見るに80歳前後だろうか。我が家の下のフロアにご夫婦で住んでおり、たびたび杖をもって散歩に出かけては、ゆ〜っくり、ゆ〜っくり歩くのだ。
驚くのはその格好。夏でもぶ厚い冬物のスーツジャケットにマフラーを巻いている。どれだけ寒がりなのだろう…と毎度のことながら心配していたのだが、39度となれば彼にとってもそれは別らしい。
今日のムッシュは長袖シャツ一枚でお散歩に出かけていた。そうだよね、さすがに脱ぐよね。それでも長袖を徹底しているあたり、もうこの先彼の半袖姿は一生拝めないだろうと思った。それでもいつもとは違ったムッシュの姿、貴重!