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次はアメリカへ!セブ島で2度の料理教室をやって気づいたこと。
フィリピン料理の「アドボ」に引き続き、セブ島の語学学校で2度目の料理教室を開催しました。今回は、「ルーを使わないカレー作り」でした。その様子と今の心境を綴ります。
セブ島ではいわゆる「カレールー」がとても高いそうです。
移住や長期滞在のママさんから「ルーを使わずに簡単にカレーを作りたい」とのリクエストをいただき、noteで大好評だったカレーをみんなで作ることになりました。
|セブ島の物価は安い…?
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海外では「ひき肉」が売ってないイメージだったのですが、むしろ日本よりも選択肢が豊富で、買い出しにいったスーパーでは3種類が選べました。
「Special(特別)=ロース肉のような部位のひき肉」
「Ordinary(普通)=いろんな部位の混ざったひき肉」
「Lean(簡素な)=脂肪がほぼない赤みのひき肉」
ひとまず今回はカレーなので、Ordinary(普通)を1.5kg(20人分)買いました。409ペソ=約1,104円だったので、日本と比べると少し安かったです。
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お米もいろんな種類があります。ただ、フィリピンのお米だけだとパサッとしたできあがりになるので餅米を加えて炊くのがいいそうです。
2kgのお米が126ペソ=約340円なので、お米の値段はとても安い…!
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野菜はスーパーではなくマーケットで買いました。スーパーのよりも断然鮮度が良い…!野菜のみずみずしさやエネルギーを感じます。
レシピ上は「じゃがいもだけのカレー」ですが今回はじゃがいもの分量の一部をナス、玉ねぎ、にんじんに置き換えて、レモン汁の代わりにカラマンシー(シークワーサーのような柑橘)を使うことにしました。
じゃがいも3つ
玉ねぎ、にんじん、ナス 2つ
しょうが 50g
カラマンシー 10個で365ペソ=約985円でした。
|簡単に作れて、明日また食べたくなるカレー
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わたしが料理を始める準備をしていると、子供たちが「やりたい!!やりたい!」と、どんどん声をかけてくれました。
なんでもやってみたい!の好奇心とエネルギーがすごい。小学生のメンバーは上手に皮剥きをしたり、みじん切りもできちゃいます。
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20人前のカレーを炒めて作るのって大変かなぁ…?と思ったら、こちらも子供たちが一生懸命やってくれました。
作っている途中からカレーのいい匂いがキッチン中に広がって、大人も子供も大興奮!
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大人も子供も「おいしい!!!」の炸裂で、心底うれしかったです。
ルーなしでこんな簡単に作れるんだ!
これなら具材を変えてアレンジできそう!
カレーパウダーだったらたった80円で買えるし、それで何回もカレーが作れるなんて!
学校で食べてるカレーよりおいしい!明日も食べたい!
セブの中心地でこのカレーを売ったら、絶対ヒットするよ!
日本では毎日当たり前のように料理をしているし、語学学校で出てくる手作りの料理もおいしいけれど、ふと気づいたことがあります。
自分で買ってきた野菜に触れて、火を使って炒めて、炊き立てのご飯の湯気を浴びて、カレーが出来ていく様を眺めていると、エネルギーが満ちてくる感覚になりました。
|忘れかけていた気持ちを思い出した
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noteでも大好評だったカレーをセブ島で20人分作り、大人にも子供にも満足してもらえたという事が、言葉では言い表わせないくらい心底うれしかったです。
今までの集大成というか、これまでの経験の蓄積があっての今なんだな…としみじみ思いました。
例えばレシピをコツコツ発信すること
色々な国を旅して料理をしたこと
教室でいろんな方に料理を伝えてきたこと
ロンドンでのレッスン経験
出版をしたこと...etc
これらの経験則があるから、今回のレッスンも自信をもって臨めたんだと思います。
いつもと違う環境に置かれた時にこそ、日々のコツコツと肌感覚が活きるのだと痛感しました。
もちろん不安はあったけれど、それ以上にみんなで料理をするって本当に楽しい!!という高揚感と悦びに包まれた時間でした。
料理を通して新しい発見や体験ができることが心底楽しかったですし、「同じ釜の飯を食う」のように心と心がつながる感覚になりました。料理は、ひとつの「言語」と言っても過言じゃないかもしれません。
セブ島での二度の料理教室を通して「起業したばかりの頃のワクワクに満ちた気持ち、料理の楽しさやおいしさを伝えたい!と思う情熱」が色鮮やかに心の中に蘇りました。
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今年で起業して10周年。
良くも悪くも色々なことに慣れてしまった自分。
「やりたい!」という真っ直ぐでピュアな気持ちだけで進めなくなった自分。いや、そもそも出版を叶えてからは、次の「やりたい!」がなんだっけ?と分からなくなっていました...。
料理を好きな気持ちは変わらないのに、何をどうすれば今のわたしが満たされるか分からない...。
成長したい気持ちと変わるのが怖い気持ちが交錯して、ずっと一歩踏み出せなかったんです。
ずいぶん長い間彷徨い続けていたけれど、やっと一筋の光を見つけられた気がします。
モヤモヤを打破するつもりでセブ島に来たわけじゃなく、語学留学の夢を叶えるために「えいやっ!」と勢いで来てみたら、結果的に悩んでいたことの光が見えたのだから、人生ってよく出来ているものですね。
|4月には、アメリカで料理教室をします
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さて、実は料理教室が終わった夜、4月に開催するアメリカでのレッスンの打ち合わせをZOOMでしました。
以前、アメリカ在住の日本人の皆さまにオンラインレッスンをさせてもらったご縁で、今度は現地テキサス州・オースティンに行き、英語&日本語の料理教室を開催します。
セブ留学とアメリカ行き(10日間)をほぼ同時に決めていたのですが、今回のセブでの料理教室で自信がつき、アメリカでもレッスンをやらせていただくことになりました。
英語がペラペラに上達したわけではないですが、料理を教えるのならなんとかなる…!という自信が今回の経験から得られたんです。
しかも、4月にアメリカで英語レッスンをするなら帰国後も勉強やアウトプットを継続せざるを得ないので、、、絶好のチャンスと捉えて、このまま勢いと流れにのってチャレンジしてきます。
▼開催延期になったお話会は帰国後、3月に開催しようと思っています。
日程が決まり次第、改めてお知らせしますね!