全力で生きる時間を悪としていた自分にハッとしたお話

先週、東京からお友達が来ていて、一緒に来た友人と女子会するからおいでと誘ってもらいました。この友人Aさんは今住んでいる宿で出会いました。

最初出会ったのは私が北海道移住する前の短期滞在中。
この時にちょうど私もAさんもゲストとして宿泊していました。
最初からものすごく話しかけてくれて、私が宿で暮らし始めてからも何度か宿泊しにきてくれ、宿が予約できない時もわざわざ遊びに来てくれ…知り合ってから2年程経った現在、よくわからないうちにお友達になっていました。

このよくわからないうちに仲良くなる感覚って、ずっと長く続いている友達との出会い方のパターンのような気がしていて、連絡先交換しましょうから始まった交友関係って意外とすぐ縁が切れてしまうように思います。

Ａさんともいつ連絡先を交換したのかよく覚えていないし、未だにインスタでしか繋がっていないし、それでもいつも突如小樽に行くからと連絡が入り、パパっと現れ、何故か高頻度で京都のお土産を頂き、そしてじゃっ！と風のように去っていきます。

そして、この数か月は２か月に１回くらいのペースで会っています。
そういえば東京の人だっけと忘れてしまうくらいのフッ軽です。

いつも彼女を見ていてすごいなと思うのが行動力。
私もここ数年行動力を褒めてもらうことが増えてきましたが、その更に更に先を行く行動力に加えて行動範囲の広さ。私の移動は道内＋四国までですが、彼女のインスタはいつもどこかの海外で美味しそうなものを食べています笑。

なんかこの笑ってしまうくらい豪快でフッ軽で楽しい方向へと引っ張ってくれる人に数年に一度くらい出会うのですが、「そういえば、私こっちが目的地だった。」といつもはっと我に返るきっかけをもらっています。

ただ一緒にテレビを見ながら、ご飯を食べて、すごくくだらない話をする時間。この時間をいつも忘れてしまいがちなのですが、その場その場を全力で楽しんでいるＡさんと会った後は、次の日も何となく自分の気持ちが外に向いているのがわかるし、自分のやりたいことに素直に動こうと改めて思い直すことができます。

Ａさんがこの前話の中で言っていたのは、「わたしは行動することしかできないから、失敗しながらでもじゃ、次！っていくんだよ。」みたいなことを笑いながら言っていました。
嫌いな人の話もめちゃくちゃ楽しそうにするし、小さな失敗は全てネタにしてしまう彼女のパワーは本当に素晴らしいなと思います。

そんな開放的なＡさんに会って気づいたのは、最近私はものすごく自分をセーブしているということでした。アレルギーになる以前は週６全力で働いて、イライラして、その分ものすごく楽しむために全力で休日を遊んでいました。
これの度が過ぎてアレルギーが出たのもあるのですが、アレルギーを発症してからは全力ということがどこか自分の中で悪としていたように思います。

全力で１２０％を出す毎日が楽しかったけど、やっぱり日々のムラも出るし、ガクッと下がることもあります。そしていちばん私が堪えたのはアレルギーにより肌がボロボロになったこと。
どれだけ楽しもうと思っても毎日見る自分の顔が腫れてガサガサで、夜も痒くて眠れなければそれはもう楽しくもなんともないということです。

この理由を全て全力のせいだと思い込んでいたということに気づき、ハッとしてしまいました。もともと私はこの笑ってしまうくらいの豪快さを持っていたはずなのに、この２年で驚くほどコンパクトに生きるようになってしまっていました。

コンパクトに生きる中で、逆に生きやすくなったこともたくさんあるし、物質的な意味で身軽になったのはすごく良かった点でした。でも自分の気持ちを抑えてまで、ゆるく生きるために削ってしまったものはなかったかなと思い返すとても良いきっかけとなりました。

この２年で本当にたくさんのものを一度手放しました。
香川の友人たちとの時間、車、自分だけの家、少しのパワープレーさや豪快さ。今年はこの一旦手放していたいろんなものや時間の中からもう一度、今の自分に必要なものを改めて集める時間というのを大切にしていこうと思います。

以前は余計なものもたくさん持っていたため、必要なものや時間を持つことができなくなり、全力を出さないと維持することができないというキャパオーバーを感じていました。
でもやっぱり全力豪快なＡさんを見て楽しそうだなと感じた今、全力という日を選択肢のひとつとして楽しめる毎日をもう一度つくっていきたいなーと思いました。

馬鹿笑いする時間に軸を合わせて、全力を楽しめる毎日を。
ゆっくりゆるく生きる毎日と同じように大切にし、全力を悪とせずまた豪快に生きていきたいなと強く思った友人Ａさんたちとの時間でした。

おわり。