第38回管理栄養士国家試験 7.8%に入れました
まだ名乗れませんが、無事合格することが出来ました。
12年間背負い続けてきた肩の荷がやっと下りた感じ。
もっと早く挑戦しようと思えば出来たんだろうけど、きっと今がタイミングだったんだろうなとも思います。
(こんな合格率低い年に、という気がしないでもないけども)
国試に向けてしか使わないなら参考書は必要最低限、模試も受けず、受験料も無駄に払いたくないので絶対1回で受かる、というわけのわからぬ追い込みをして挑みまして実際7.8%の1人になれましたので、その体験記なんぞ残しておこうと思います。
(後述しますが、今回の受験に際して出した費用は受験料と登録料、カフェ代金くらいです)
新卒のときあれこれ
12年前、管理栄養士過程卒で栄養士免許取得(栄養教諭免許一種も取得)
当時めっちゃ病んでて、栄養士として働く気も皆無で、一応受けはしたけど自己採点も結果を見ることもしなかった26回受験
卒業後は飲食で働き栄養学とは離れた生活
資格使わないし、という強がりと、でもやっぱり心のどっかに管理持ってないしなという負い目というか引っかかりというか
5年前にも挑戦しようと東アカの通信講座に申し込むも、なんやかんやノれずにスルー
コロナ禍の時、自宅待機やらなんやらで勉強する時間はあったけど、その時は全然受けようとは微塵も思ってなかった。
受けるに到った経緯
今になってもう一回チャレンジしようと思えた切っ掛け、色々あるけど、
①3年前の転職で一応肩書き上は栄養士として仕事するようになり、かつある程度慣れと余裕ができたこと。
②婚活だったりコンテストだったり、人との競争や他の人が介入することで挫折しまくって、だったら自分の意志だけでどうにでもなる事にしかお金と時間、気力体力注ぎ込んでなるものか!と開き直ったこと。
③野球観戦熱再熱
特に②が大きかったと思う
資格は上位何名、ではなく何点以上取れば絶対合格出来る。
意志と努力だけではどうにもならないことに曝されまくり続けたおかげで(?)、
自分が頑張ればその分結果が出るし、たとえ出なくてもそれは努力が足りなかったからだってちゃんと納得できることは精神安定上めっちゃ健全だった。
実際、わからなかったことがわかるようになるということはやっぱりとても面白い、と随所で感じながら学習できました。もともと好きな分野だし、何故?っていうことをわかるまで突き詰めることは苦じゃなかった。脳の容量に限界感じながらではありましたが 。
まぁ試験問題と対峙したときは初っ端の悪問に慄きましたけれども(その英語知識何処で使うん)
時間の使い方
一人暮らし 日木休み
勤務時間 9時~19時半
通勤自転車 片道30分
平日はお風呂と寝る前ベッドで過去問.com
休日は午前中家のことして、午後から外出てカフェや図書館で
でも平日はほぼほぼ何も出来んかったな
休日にまとめてやってました
勉強するにあたって
その年の参考書等が出るのがだいたい7月頃、そこから8ヶ月やって、それでダメだったらきっと来年やったところでダメだろうから、やるなら今年絶対取るって決めて、普段は無言実行派なんだけど、まわりに宣言して自らを追い詰める。
まず簡単なスケジューリングするに当たり、絶対忘れてはいけないのが自分の性格を把握した上で勉強方法を考えること
(なんかこーゆーのって婚活にも通ずるわね、と今になって思えばその経験も活きてるのか?)
①腰を上げるのがとにかく遅い
②理解力はある方だけど要領は悪い
③完璧短期記憶型
④現役から10年以上経ってるので絶っっっ対記憶力は落ちている
暗記系は早くからやり過ぎると絶対忘れると思って年明けからと早々に決める
使用した資料
YouTubeチャンネル
管栄通宝さん、アヒル先生、ゴロー先生、satoshiの研究室さん、管理栄養士2の事情さん
参考書
オープンセサミ 2019 上下
QB 2022 職場の後輩から譲り受ける
なぜどうして
①基礎栄養(図書館)
⑤応用栄養(2月にIMFORMAで当選)
文系のためのめっちゃやさしいシリーズ
(細胞,人体,筋肉,栄養学 全て図書館)
いちばんやさしい (カフェ併設持込可な書店)
一問一答 2024 (カフェ併設持込可な書店)
過去問アプリ
過去問.com、管理栄養士国家試験対策
模試は受けず
5年前(33回)の東アカ通信講座の資料・演習問題や模試一式、応用力対策は、少し手を付けたけど、3年分の過去問から全く傾向変わってたので結局やらず
ざっくりスケジューリング
まず全体像把握
ざっと目を通したとき、公衆給食はいけるな、年明けたら覚えようと割り切る
社会は過去問やるのに初っ端くじかれたくないので早めに手を付ける
教育は現役時代は得意だった気がしてたけど今だと可もなく不可もなく程度だった
食べ健はどうしようかなぁそこで時間取られるのも癪だし、でも問題数多いし、まぁ時間取られすぎず、スルーしすぎずで
どこが得意分野になりそうかの把握は早いうちに
200点取ろうとしないことも既卒での勉強には必要な考え方かも 150目標
苦手なところ6割、得意なところ9割を目指す
上記を踏まえつつ、
まず人体、基礎完璧に
↓
臨床(秋くらいまでには)
↓
社会、応用、教育(年内)
↓
公衆、給食、食べ健(年明け)
↓
応用問題、全体確認(2月)
どこでも言われているけど
こんな流れでとざっくり決める
過去問3年分は200×5択を正文化できるように
最初は35・36で固めて力試しで37を初見で
やるつもりだったけど、37はこれまでと傾向が違ったとのことで急いで37をやり、36で力試しにしました
実際のスケジュール
3~5月
ぼんやり38回で受けようと思う。
勉強始めてみて無理そうなら39に向けてで。
6.7月
基礎栄養、人体から
QBまず読む
社会一通り目を通す
なぜどうして①読む
そーなのね、というスタンス
8月くらい?
36回通してやってみる(多分100とかその辺)
管栄通宝さん語呂合わせひたすら流す
10.11月
重い腰を上げ、本腰入れ始める
アヒル先生お手軽版しっかり理解しつつ観る
35通して130くらいで調子こく
12月
心に決めて願書提出(一粒万倍日大安の吉日に)
栄養教育、公衆、給食目を通す
臨床取りかかる
この辺りで基礎栄養はほぼほぼ完璧に
1月前半
35,37通し 140点くらい?
いちばんやさしい~をちゃんと理解できてるか読む
1月後半
応用、公衆、給食叩き込む
2月
36回本番形式でやってみる143とか
ひたすら36,37 正文化 90%↑に
直前に一問一答で確認
試験日前は有給2日取って最後の確認と詰め込みまくりました(融通の利く職場で有り難いです)
前々日前日
記憶力を何とかと思って最後の悪あがき
鯖と鰤を食す
実際の勉強
ひたすら過去問.com
この答えはこれって覚えるんじゃなくて、何故その答えになるのか、こうだからこうなってこれが正解、これはこうしたら正解になる、まで落とし込む
実際にやってみて、食べ健はもう知らん!と開き直る
一応香気成分とか自分が好きな事にこじつけて語呂合わせ作ったけど一切出なかった
管栄通宝さんの○○のすべてはめっちゃ流し聞いた
食中毒系はなんかしら絶対でると思って対策
人体・臨床
外内分泌ホルモン割りと早めに覚える
はたらく細胞みたく擬人化オススメ
アヒル先生のお手軽版しっかり理解する
○○病の時はこの機能がダメになってこうなるから○○食
○○食にするのは△△と▲▲の時
と言う風に二方向から考える
計算問題
公式を理解して実際に解く
参考書買い直しについて
少しでも不安要素になるなら買い直した方が良いと思います。
後から買い直しとけば良かった!となるよりは。
私は買い直しませんでしたが、社会と公衆は参考書の情報ではなくネットから最新の法規、改訂情報は確認しました。
食事摂取基準、食生活指針、食品成分表(持ってるもの2010💧)、何が変わったのか、何故変わったのかがわかってれば良いと思います。
(今回はフレイル関係での改訂がポイントだったかと)
食事摂取基準はなぜどうしての5巻にも載ってました。
オープンセサミ2019とここ3年の過去問でもちょいちょい載ってない単語とかありました。食べ健とか。
その都度検索して上書き。
(ネットの情報は確実に信頼できるものを信じましょう)
38回の物議を醸した問題たち
1 問目開いた瞬間知るか!!!
(後々、臨床栄養増刊号にめっちゃ載ってること判明、苦笑)
構造式 知るか!→落ち着いて読む→牛乳の炭水化物?ってことは乳糖やん→あれ?ガラクトースとラクトースどっちが乳糖だっけ→いやいや、ラクトースラクトース!→二糖類
構造式!知らんわ!ってなるんじゃなくて、冷静に言葉を読み取るって大事
(37回の構造式は脂肪酸の種類がわかってれば解けるし、36回の構造式も何と何は何系色素、がわかってれば、2つ以上○になるはずがないので消去法でわかる)
長時間の試験に慣れとくことも大事
36回本番形式でやるとき休日に同じ時間でマークシート(33回東アカの模試のやつ、これだけ使えた笑)でやったけど、本番はやっぱり気を張るのもあるし目が滑っちゃって、振り返ったら絶対これが答えじゃんって選択肢をスルーしてた問題もあった
何が問われてるかを理解することも大事。
栄養学関係なく、日本語的にこれありえんやろ、という選択肢をいち早く除けるか。
対の機能の選択肢が2つあるときは、それぞれが逆のこと書いてあったらどっちも正解なわけはないのでどちらも外せる
今回合格率がかなり低くなった要因として、難易度が高くなったと言うよりも、過去3年と比べて問題の聞き方が変わったというか、踏み込んだ感じになってたなと思いました。今まではA=Bを聞かれていたのが、Bは大前提として、だからCになる、とか、DだからBになるを問われてる感じ。
あとは計算問題と、より実践形式になったというか。
計算問題は、公式さえ覚えておけば解けるので、書いてある答えが出せない時は「お?」って思えるので、苦手意識持っちゃうと勿体ないかも。(とは言えトマトジュースは44になってお?と思いましたが)
こんな風に偉そうなこと書いたけど、
実際の得点
141/200
社会 11/16
人体 19/26
食健 15/25
基栄 12/14
応栄 10/16
教育 11/13
臨床 15/26
公衆 12/16
給食 16/18
応用問題 20/30
でした。ちなみにトマトは148、東アカは143
正直、試験直後はあかんと思いました。
ちゃんと確実にこれや!って思って答えた問題も勿論あったけど、どっちやろって2択で迷ったのもあったし、覚えたはずの問題もこれだよね?って思ったのもあったし、適当に選んで運良く合ってた問題もありました。
上述してますがラクトースとガラクトースわけわからんくなるとか、目を滑らすとか、冷静に対問すればわかるものもわからんくなっちゃってました。
最終問題は脳みそ働いてなくて何が書いてあるか理解出来んかった
まずトマト入力してひとまず一安心して、でも私ちゃんと受験地のマーク合ってるよね?ってずっと不安で3週間過ごしました。
解答と受験番号のマークは確認したけど、受験地マークも確認しましょう
これからについて
これからは汎用的な勉強でなく、専門的に好きなことやりたいこと特化で知識を深めて私の強みにしていこうぞ
試験終わってから、参考書を開いてないと覚えたものがするすると落ちていくのを実感している今日この頃
安定の短期記憶型
知識のアップデートをして、学び続けます
自分の意志と努力でどうとでも出来ることにはこれからもどんどん気力体力お金と時間を使っていきたいなと思います!
#受験体験記
#管理栄養士国家試験
#既卒受験
#第38回管理栄養士国家試験
#第39回管理栄養士国家試験
#国家試験
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?