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<詩>自我と悲しみの軋轢

行き場のない感情が
私の中を走る時
過去の闇色が少しずつ
私を包む
私は足を止めて
手を止めて
はたと感情の波の動きを待つ

現実逃避というような
美しい物じゃなくて
心も体もまだ覚えている
叫びたくても叫べなかった
守りたくても守れなかった
エゴを
悲しみから

タバコ

知らない男
ピル
タバコ
剃刀

知ってる男
メンソール
感情の麻痺
睡魔
ファストフード

電話
シャワー
剃刀

新しい男
ピル
メンソール
後悔
ピザ
タバコ
知ってる男
タバコ

日の出と共に
最後の一本

心が
ひとかけらひとかけら
となって
くずれていく音

ひとつひとつ
丁寧に
誰かに傷つけてもらって
自分で傷つけて
着実に破壊させてゆく
何を?
今(then)を

エゴと悲しみの軋轢から
今(then)を守るために
私を守るために

過去の闇色がそこにある限り

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