<詩>すべからく
拭いていた包丁が
手からすべって
キッチンマットの上に落下した
両手両足を瞬時に広げて
落下する包丁を避けた
足には刺さらなかった
左腕の内側には
刃が触れた時のような
鈍い感覚
後からじんわり血がにじんで
やっぱり触れてたんだ
わかる
ミミズ腫れのような赤い傷を
なぞる
あの当時みたいに
自分の意思で刃をあてたのと
ちがう
今は
全身の筋肉を使って
とっさに
よけてた
私の意思は私を
傷つけないことを選んだ
あの時とはちがう
そっと包丁を戻した
サポートお願いします☆いただいたサポートで、大好きな英会話や外国人とのコミュニケーションに、もっともっとマニアックになっていきます♡他の人のハッピーに繋がるように還元します☆