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驚かせてしまう夜

 UNISON SQUARE GARDENのシングルリリースツアー、「TOUR 2022 kaleido proud fiesta」の高崎公演を観に行った。
 なお今回のチケットは同行者にプレゼントしていただいたもので、まずそのことに感謝の気持ちを記したい。

 駅から高崎芸術劇場までの導線がまず美しい。劇場もまた美しい。流石はオーケストラの新拠点。モダンで品格のある佇まいに、気持ちが高まり増幅されていく。

少々の雨ならば濡れずに歩けるだろう
この導線にはGメッセ群馬への案内も

 「harmonized finale」で幕を開けた今公演、MCは最小限かつグッズ紹介もないまま畳み掛けるように進行していく。その高揚感たるや。客席のボルテージはあっという間にのぼりつめ、うねり、一体感が場を包んだ。
 圧倒的な演奏力、目も耳もぐいぐいと惹きつける。「あんな荒ぶりでよくぞあのプレイ」のBa.田淵、とんでもない手数を楽しみ尽くすようなDs.鈴木、そして息もつかせぬような歌とキレのいいギターをさも当然といった様子で放つVo.&Gt.斎藤。巧いし上手いし、美味い。こうなると、曲と曲の小さな間さえもが次への期待を膨らませるご馳走だ。
 いい意味でド変態、突き抜けたテクニック、そこに熱狂が加わるのだから盛り上がらないはずがない。発声はかなわなくとも、充分すぎるほどに熱い。

 ライティング主体で大掛かりな舞台装置はなかったが、そもそも本人たちが言ってみれば大きなプレイヤー。これもまた充分すぎるくらいだ。照明の演出も大変に良く、中でも一部の楽曲における星空の表現は、音楽とあいまって強く心に残る。
 今回も終わってみれば体感2秒の素晴らしいライブ。満足感にあふれる強セトリ。また観たいと強く感じる公演だった。

グッズのセンスも頗る良い
このほかにもクリアケースなどを購入した

2022.8.10
高崎芸術劇場大劇場


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なつめ
なつめ がんサバイバー。2018年に手術。 複数の病を持つ患者の家族でもあり いわば「兼業患者」