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熱帯JAZZ楽団 reunion with 中西圭三

 行ったばかりのはずの建物が、目の前に。

10月2日
なお先月29日がこちら

 来ちゃった。座れる席があり、ちょうど都合がつく日程。平日でもスタンディングじゃないとハードル下がるな。

 お目当てはこちら。

 熱帯JAZZ楽団 reunion with 中西圭三。ラテンジャズビッグバンドと、ジャンルを超えたヒットメーカー。ウニと花咲蟹を豪勢に盛ったような高崎音楽祭のプログラム、毎度思うが素晴らしい。

 第1部は音楽祭常連の熱帯JAZZ楽団。「今日はいつもと違っておとなしめの選曲です」「器楽演奏をお楽しみください」と、カルロス菅野。大人のムードがスタジオシアターの雰囲気にマッチする。
 それにしても、近い。最前列ほぼ中央だったため、凄腕プレイヤーたちの演奏するさまに釘付け。カルロスの軽く華やかなステップと歌、マラカスにギロ、リズム隊が心踊らせホーン隊が高鳴りを導いていく。鍵盤の粋なフレーズを支えるグルーヴィーなベース。ラテンミュージック界のトップランナーたちが織りなす音の豊かさよ。
 オリジナル2曲に続いてシャンソンの名曲「La mer」をボビー・ダーリンが英詞カバーした「Beyond the sea」や、ビリー・ジョエル「New York State of Mind」をラテンアレンジで。デラルス時代のニューヨーク滞在の思い出とともに、馴染みの名曲が鮮やかに生まれ変わる。「まさか」の意味を持つオリジナル曲ではまさかの鍵盤ハーモニカも登場。哀愁を帯びた音色がいい。
 

 しばしの休憩を挟んで第2部。「Moonlight serenade」から一転、印象的なイントロが会場を沸かせる。中西圭三がにこやかに登場、代表曲「WOMAN」を大迫力のサウンドとともに歌い上げた。
 25年ぶりの共演はこの日のタイトルであるリユニオン。がっちりと握手を交わし、続くアルバム曲「BORN FREE」やダイヤモンドのCMソングでヒットした「You And I」とボルテージはぐんぐん上がっていく。とにかく上手い、ビッグバンドと絡み合う鮮やかなボーカル。
 「他人に提供した曲ばかりヒットするんですよね。」
 ZooがヒットしたあともEXILEらにカバーされつづける「Choo Choo TRAIN」、幼児に大人気の「ぱわわぷ体操」や名曲の呼び声も高い「ぼよよん行進曲」など、楽曲提供においても第一線で長く活躍しているのは稀有で素晴らしいことだ。
 「ぼよよん行進曲」はラテンアレンジに馴染まないとのことで、なんとBLACK BISCUITSの大ヒット曲「Timing」を披露。たまらず立ち上がるオーディエンス、サビの「タイミング」ではシンガロング。クラップにダンス、楽しさが体中を駆け巡っていく。

 アンコールではお馴染みの「September」を中西圭三とともに。これまた大盛りあがりで、熱い一夜を締めくくった。

出演:
Vo&Perc/ カルロス菅野
Bongo/ 岡本健太 
Timb/ 美座 良彦
Conga/ 荒川琢哉
Pf/ 森村 献
Dr/ 平川 象士
Bass/ 高橋 ゲタ夫
Tp/ 佐々木 史郎
Tp/ 鈴木 正則
Tp/ 松島 啓之
Tp/ 岡崎 好朗
Tb/ 中路 英明
Tb/ 青木 タイセイ
B.Tb/ 西田幹
A.Sax/ 藤林祐聖
A.Sax/ 萱生 昌樹
T. Sax/ アンディ・ウルフ
B.Sax/ 安川信彦

Vo./ 中西圭三
 
 

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なつめ
なつめ がんサバイバー。2018年に手術。 複数の病を持つ患者の家族でもあり いわば「兼業患者」