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おめでとうとありがとうを。
医療マンガ大賞に、ほんの軽い気持ちでツイートしたことがきっかけとなり、漫画を描いてくださったブリ猫さんが特別賞を受賞されました。おめでとうございます。
コンテンツを作る側だった経験が(短いながらも)過去にあるので、自分の実体験が漫画家さんの手でコンテンツになるということがいかに貴重かを思い、心から感謝しています。選んでくださった大塚先生、そして漫画にしてくださった方々に、心からのありがとうを。
わたしが提供したのは、感情やディテールをかなり削いだかたちの、言わば骨組みに過ぎません。
パートナーがうつ、他にまず考えつく頼れそうな人たちも闘病中やリハビリ中、もしくはその支えになっている。もしくは、諸事情からどうにも頼れない。(結果的にそのうちの数人はかなり頼りにさせていただきましたが。多謝。)
そしてわたし自身、がん以外の病気も抱えています。
そこで感情を書こうとすれば背景が要る、でも要素が多すぎます。それではもし万が一選ばれた場合、数ページにはまとまらない。
このように現実がなにぶん非常に特殊な状況でしたので、応募ツイートは敢えて普遍性を持たせ得るように大筋のみとしました。だからこそ想像の余地が大きく、モデルがありながら実像が見えない分だけ描き手の方々は大変だったのではないかと思っています。
そこに様々な思いや想像を重ね、彩りを添え、ひとつの作品として昇華してくださったのは、まさに得難い経験だったと思います。そしてツイートした瞬間からわたしの手を遥か離れ、作品たちはあくまで描き手のものとして大きくなったのだなあと強く感じました。
それぞれの「なつめ」と「Sさん」がいるように、人それぞれの闘病がある。素晴らしい作品たちを、本当にありがとうございました。
◇ ◇ ◇
昔、正しい医療情報を発信される医師とその場所に、ほんの片隅ですがご一緒させていただいたことがあります。
仕事として。
今さかんに発信されている方々よりも、もっと年輩の医師でした。時間ギリギリまで、いや時間をおしてでも情報とその伝え方に間違いがないかを追求し、時には他の医師に詳細の確認をとりながら、真剣に取り組んでくださっていました。
「拡声器」としての「伝え手」たちは、その在り方をどこまでも尊重しました。内容は隅々まで医師がコミットし、派手さや余計な演出は一切ありません。ひたすら、リスペクトと対話で進められます。
「伝え手」たちが動くためには「動力源」が必要ですが、これを出してくれる「支え手」はよい内容であることを高く評価してくださいました。素晴らしい理念をお持ちでした。この「支え手」と医師もまた、よいパートナーであったかと記憶しています。
こうした取り組みはよいシナジーを生んでいましたが、それが届く範囲は限られていました。
もう、随分昔のお話です。
◇ ◇ ◇
いまは昔とは違い、SNSなど「伝えるツール」が数多く発達しています。そうしたツールとたくさんの伝え手たちが専門家と手を取り合い、共に歩を進められるならば、これは何と素敵なことでしょうか。
よりわかりやすく、より遠くへ、より多くの人に。
コミチ、SNS医療のカタチ、横浜市ほか関係されたみなさまの素晴らしい取り組みが、いつか大きなうねりをもって全国に広がっていくことを期待してやみません。
こちらのnoteでエッセイにしています
彼女とわたしのリエゾン|なつめ @natsumex0087 #note
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