little trip
お休みを利用して、楽山園(群馬県甘楽郡甘楽町)と臨江閣(同・前橋市)へ。
そもそもこのお出掛け、言い出したのはロケ巧者の某氏。「お団子を食べたいよね?」と聞くので訝しがっていたら、案の定MVの影響との旨。
まつり/藤井風
実は初めての訪問ではなく、昔お仕事で立ち寄らせていただいたことがあった場所。しかしかなり前の話になるので、詳細な記憶はあやふや。
何はともあれ、現地との行き来はすべてお任せということなのでご好意に甘えて。
楽山園
中学生以上300円で入場できる楽園、いや楽山園へ。周辺2施設との共通券でも500円と、驚きのお値段。
近くの道路はかなり幅が狭いので、生活道路としている地域住民に充分配慮されたいところ。
お団子でつられるような格好になっていたものの、残念ながらお団子はなし。かわりにといっては・・・・・・なのだが、近隣にあるジェラートのお店で美味しい甘味と相成った。
この近くには世界遺産の富岡製糸場(車移動ならばすぐ!)や群馬サファリパーク、こんにゃくパークといった観光スポットが点在している。
臨江閣
場所を移して、臨江閣。この2施設間の移動には車で40分程を要する。
臨江閣は国の重要文化財に指定されている、明治17年建築の迎賓館。敷地内に本館・別館・茶室があり、内部を無料で観覧することができる。
別館玄関外の天井は、宮大工の技術で釘を使わずに「組木」で造られている。しかしこの建物、西洋のトラス構造も用いられているのが面白いところ。
書院造マニアにはたまらない(?)ポイントも。やはり古い建物は美しい。
また、この建物は照明も美しいので必見。現在は当時物を精巧に模したレプリカが使われている。
上の部屋は、詩人・萩原朔太郎が婚儀を挙げた場所。
なんとこの和室は、畳を上げると能舞台に変化する仕組み。床下に配置された大瓶は庭園側に向かって僅かに傾き、音響効果をもたらしているという。
能舞台に欠かせない松は、庭の松を借景としている。
最後に
管理者でもないのに出過ぎた話ではあるが、訪問する場合にはくれぐれも各自節度を守ってお楽しみになられるよう、お願いしたい。
臨江閣は丁寧な管理の様子が随所から感じられたものの、なにぶん年月が相当経過している建築物。古い木材や障子には傷みなども見受けられた。注意書きもあちらこちらに掲示されている。
訪問当日は館内を走っているお子様も見受けられ、可愛らしいながらもヒヤリとした。
文化や歴史、そして地域に敬意をもち、マナーを守って楽しむ。それが「いま」も含めた「文化継承」に繋がるのだと、ここに書き留めておきたい。
なつめ がんサバイバー。2018年に手術。 複数の病を持つ患者の家族でもあり いわば「兼業患者」