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Gilberto Gil "Aquele Abraço Japan Tour 2024"
実は前日まで迷っていた。
わたしが行っていいのか、これ。そんなふうに迷うほどスペシャルな公演、何と当日券が出るという。ならば、と前売りを購入。
ブラジルが生んだ巨匠、グラミーを9回も受賞したブラジル音楽界の大御所であり、元文化大臣ジルベルト・ジルのおそらく最後となる日本ツアー。Aquele Abraço Japan Tour 2024、そのファイナルとなる高崎音楽祭公演に行ってきた。
16年ぶりの来日で御年82歳、しかもライブパフォーマンスは来年のブラジル欧米ツアーで引退の意向を示している。次はいつチャンスがあるというのか・・・・・・もう生で聴かない手はないなといったところ。
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この音楽祭はラインナップが素晴らしい
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本当に来ちゃったよ・・・・・・。
ジルベルト・ジル、しかし何故日本ラストが高崎なのか。東京でも大阪でもなく、群馬で。確かにBLUE NOTEとの数々のコラボレーションで実績のある素晴らしい会場だが、どうして。
その疑問は開演まもなく消え失せることとなる。
日本語についでポルトガル語の会場アナウンス、そして登場。とにかく歓声があつい。ヒューヒューと指笛。これは!?
そうだった。高崎から50キロほども離れた場所には、ほぼブラジルかと思ってしまうような移民の町・大泉がある。その周辺地域は外国語の看板や移民向けの店舗が多く、日本と南米の文化が混ざり合っているのだ。以前仕事で訪れた時は、まるで遠く旅行をしたような不思議な感覚だった。
遥か離れた母国の大スターを生で楽しむ絶好の機会。彼ら彼女らは相当嬉しいに決まっている。
これはすごいライブになるぞ、と思ったらまさにそのとおり。客席の盛り上がり方が情熱的で、これまで日本で見てきたそれとはひと味違う。一曲ごとに盛大な拍手が響く。時折I love youまで飛び交うさまに、否応なくこちらの気持ちも上がる。
前半ジルは座っての演奏。「Expresso2222」にはじまり、サンバとボサノバを織り交ぜてコージーな雰囲気に。ポルトガル語と英語でのMCに、僅かに日本語が混ざる。ああ、ポルトガル語を学んでおくべきだった!
アントニオ・カルロス・ジョビンのスタンダード「Garota de ipanema(イパネマの娘)」カバーから、アメリカ育ちという孫娘フロールのボーカルへ。このフロールの声が素晴らしい。シルキーで包み込むようなあたたかさがあり、夢のように心地いい。ジルが弾くギターとの「Moon river」は名演。
良すぎて涙が出た「No woman no cry」から、怒涛の後半へ。最後までそのまま座りのスタイルでいくのかと思いきや、後半は立ち上がっての熱いステージで、ラストにはなんとエレキも。気付けば会場はスタンディングで熱狂の坩堝と化していた。
深みを感じさせるが衰え知らずのパフォーマンス。力の抜けた穏やかな歌も、ハイトーンも、ファンキーなシャウトも堪能。ファミリーバンドは流石に息がぴったり。最高の日本ツアーラストを味わえて、まさしく光栄至極の夜だった。
客席とフランクに握手を交わしデコうちわを受け取り、投げキッスをふりまきながら笑顔で退場するチャーミングなジル。
Obrigado!心から感謝。
【セットリスト】
Expresso2222
Viramundo
Chiclete com banana
Upa neguinho
Ladeira da preguiça
É luxo só
João Sabino
Garota de ipanema
Choro rosa(vo. Flor)
Moon river(vo. Flor): cover
Tempo rei
No woman no cry : cover
Esotérico
Sonho molhado
Vamos fugir
Back in bahia
Andar com fé
Palco
Aquele Abraço
A novidade
To da menina baiana
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