モルタル、あたたかな弾き語りの夜
仕事終わり、モルタルレコードへ。
フォロワーさんが行けなくなってしまった弾き語りの2マンライブ「内田裕士×モルタルレコードPRESENTS ウチッペアコースティックモルタル編#1」を譲り受けた。
出演はYONA YONA WEEKENDERSの磯野くんと、カルナロッタの内田さん。
コロナ後遺症の咳がいまだ残っていて体力もなかったが、今週から新しく強い処方薬(遂に麻薬性)が追加になったのと着席スタイルなのが功を奏し、ゆったりと楽しめた。入り口でのど飴サービスも、ありがたい。
柔らかく爽やかな磯野くんの歌声と、シルキーで僅かにハスキーな内田さんの歌声。ギターの音色が日常の狭間で心にするりと滑り込んで、気持ち良い。小さな椅子の上でゆったりと揺れて。
磯野くんは「誰もいないsea」、春はもう終わりですよねと前置きしながらの「春よ来い」や「君とdrive」、さらにコラボ曲の「夜行性」「眠らないでよ」もエピソードを交えながら披露。
内田さんは「126」「cocoa」「ドンレフガール」などを。「普段はもっとガチャガチャしてる」というバンドの楽曲たちが、ゆったりとしたテンポに装いを替えて奏でられていく。
オリジナル曲のほかに、カバーもそれぞれ演奏。磯野くんは「涙のキッス」、内田さんは「赤いスイートピー」をセレクトした。
時代を超え親しまれてきたメロディーが、こぢんまりとした会場を包む。「人の曲のほうがうまくいくな」というふたりの言葉に、会場がやわらかくさざめいた。
YONA YONA結成以前からの長い繋がりという先輩後輩の仲良さが随所から伝わってくる、あたたかな手触りのライブ。ラストはサスケ「青いベンチ」を一緒にカバー、声の相性のよさも光った。
ふたりにとっても特別だという一夜。客席からは乾杯の声が何度も上がり、終始笑い声に満ちていた。
なつめ がんサバイバー。2018年に手術。 複数の病を持つ患者の家族でもあり いわば「兼業患者」