縄文ムラと真夜中の雄叫び
日曜日にご主人くんと横浜市歴史博物館で開催中の”縄文ムラの原風景 ー目指せ世界遺産!岩手県御所野遺跡ー”を見に行って来た。
雨のせいか空いていて、ゆっくりじっくり見ることが出来た。戦好きのご主人くんは物足りない様子だったが、わたしはものすごく興奮した。
縄文時代に生まれてみたかったなぁ。竪穴式住居、縄文土器、竹細工、矢じり、耳飾りまで展示されていて想像をかき立てられてたし、祈りやまつりの文化についてもとても興味深く、体験してみたいなぁ。
博物館の中には図書館も併設されていて、初めて入ったその図書館にはマニアックな歴史に関する本がたくさんあり、貸し出し制度はないためその場で読み尽くすしかなく、一日中図書館に居たくなった。全部を読破したらものすごい達成感と、やたらと歴史に詳しいすごい人になれる気がしてわくわくした。
書き始めた小説の舞台は現代だけど、縄文時代もありだな、他の作品で描こうか・・・など頭の中は相変わらず妄想族ぶっ飛ばしている。楽しい。
その日の夜。
梅酒のソーダ割りを2杯美味しくいただいたら完全に酔っ払って気持ちが良くなり、ふわふわと夢心地のまま眠りについた。
真夜中。
「だれか助けてー!!!」
自分の寝言で飛び起きた。ものすごく大きな声で叫んだのだ。何事だ!?完全に状況を把握できていない。ものすごく不快な感じだけ残っていて気持ちが悪い。変な夢を見ていたのか。
すると横で寝ていたご主人くんがごろんとこっちを向きながら「なんだ、どうしたの?びっくりしたなー。」と全然びっくりしていないのんびりした様子で言い、抱きしめてくれた。わたしは震えていたらしく、頭と背中を撫でられて泣きそうになっていた。
怖い夢を見ていたみたいなの。泥の中に埋まってしまいそうだったの。そう言おうとしたところで、
「ブッ・・・ブー、ブーーーー!!!だれか助けてーーー!!!ヒャヒャヒャ笑!」
ご主人くんのオナラが炸裂したかと思うといきなり笑始めたのだ。
起きているのか寝ぼけているのか全然分からなかったが、なんだか怖い夢を見ていたことも、わたしが「だれか助けてー!」と叫んだことも、オナラと笑いにかっさらわれてわたしは笑いが止まらなくなり、しばらくお腹を抱えて笑っていたのだが、すでに隣でご主人くんはぐーぐー寝息をかきながら爆睡していた。面白すぎる。オナラは音だけ素晴らしかったが無臭だった。
ふたりして寝ぼけていたのだろうか。それとも今のは全部夢だったんだろうか。こんなに楽しい夢なら毎日叫んで起きてしまっても怖くなくていいな。
わたしはこういうご主人くんは最高だと思っていて、本当に有り難く、喧嘩をしても憎めないなぁと思う。そしてもし万が一、ご主人くんが怖い夢を見て叫んで起きてしまった時に、こんなに面白い対応がとっさにできないであろう自分が悲しくなる。何か準備しておかなくては。
以前ご主人くんが夜中にうなされていて、起こしてあげたけれどなんのコメントもなしにすぐにぐーぐー寝ていたので安心してわたしも眠った。翌朝「昨日うなされてたね、変な夢見てたの?」と聞いたところ「髪の長い女の人に迫られていて、逃げるのに必死だったの。」と言っていた。
その前にうなされていた時も理由を聞いたら「ムチプリの金髪美女に囲まれて逃げられなかったの。」と言っていた。本当なのか冗談なのか全く分からない。
ひとりで暮らしていた時は、金縛りにあったり怖い夢を見て起きたりすると朝まで眠れなかったりした。結婚して一緒に眠る人がいると、たまにいびきがうるさかったり、ベッドを揺らされて起きてしまったりすることもあるけれど、こういう面白いこともあるんだと眼から鱗だった。今回は笑いすぎて目が冴えてしまい、寝不足だが面白かったので良しとしよう。
人と暮らすって面白い。
そんなこんなでなつめちゃん家の日々は続くよどこまでも。