アンコール・トムでお祓いをしてきた。
この2か月ほど、″持病″のうつが続いていて、それはもう長い付き合いだからそれなりに対処しているのですが、+年齢の問題があるのでしょうね、長い運転歴で一度も事故ったことはなかったのですが、たて続けにやらかしました。
最初は、村道でバックした時に、茂みの中に放置してあった古い土管に気が付かずボコッと当てました。次は車幅を読み違えて(!)門扉のスチール部分にバンパーの左端を擦り、しばらくして今度は路上駐車中、ごていねいにも右端のまったく同じ位置を擦られました。
いずれも小さな傷だし、保険を使うと結局来年からの保険料が上がってかえって高くつきそうなので、まぁ、どうせ乗り潰すつもりの車だし、このままでいいか、と放置するつもりでした。そういうのはあまり気にしないタイプです。
ところが先週、ファームに行く途中の十字路で、人身事故を起こしてしまったのです!
私は、交通法規に則って、きちんとゆっくり、廻りを確認しながら左折(日本でいう右折)したのですが、5歳くらいの坊やとお父さんの2人乗りのバイクが横っ腹に突っ込んで来たのです。
バイクも人も転倒して、たくさんの人たちがワッ!と集まってきました。坊やは見たところどこにも出血はなかったのですが、転倒したところを私は見ていないので、頭を打っているやもしれず(もちろんノーヘル)とにかく病院へ連れて行ったのですが、結果何事もなかったようでとにかくホッとしました。医療費はもちろん私が払いましたが、バイクの修理代も出せと言われて、さすがに「あんたが突っ込んで来たんでしょう!私の車の修理代はどうしてくれるの!」とキレそうになりましたが、「お金がないので助けて欲しい」といわれ、見るからにそんな風情だったので、いくらか渡しました。警察を呼べば、当然相手側の責任が問われるのでしょうが、手続きに時間がかかりそうだし、ワイロも要求されるだろうし、なんだか面倒くさくなってきたのです。
カンボジアで事故ったら、どっちが悪くても、けっきょくお金を出すのは私の方だということがよ~~くわかった一件でした。
で、うつどころではなくなった私は、最近のそんなこんなをドイツ在住の″専門家″にメールしたら、私の″躁うつ病″は、きわめて聡明な人、超人的ないしは天才的な人に多いタイプである、という返信が来て、それで気を良くしてここんとこ持ち直して来ています。(マ、その程度のモンですね。)
それでその勢いで、一昨日、アンコール・トムの中にあるお祓い所に行ってきました。生来神仏とは無縁の私は、事故った日にカオンに「厄落としに行った方がいいよ」と勧められてもイマイチだったのですが、そのお祓い所が、『ライ王のテラス』の傍にあると聞いて、何だか急に行ってみたくなったのです。
祈祷所は、だだっ広い部屋の一角が高くなっていて、そこに僧侶が座っていて順番を待ってお経を唱えてもらいます。僧侶は2人いて、私はお祓いだけ、もう一方は占いが主だそうで、6,7人が順番待ちをしていました。私はさっぱり作法がわからないので、カオンに教えられるままに手を合わせたりお辞儀をしたりで、5,6分ほど。ジャスミンの香りがする聖水を振りかけてもらい、右手首に赤い紐をつけてもらって終了。正直いって何が何だかわかりませんでした。ご祈祷料というのは決まりがなく、カオンに言われるままに2万リエル(≒5$)を置いてきました。はたしてほんとうにご利益があるのでしょうか?
一角に水ごりをする場所が設えられていて、私が行った時は、若い女性がここに座り、僧侶に頭の上からじゃぶじゃぶ何度も水をかけてもらっていました。次に行く機会があったら、着替えを持ってきて、ぜひ私もやってもらいたいです。これだったら、ほんとうに身が清められて厄がそぎ落とされそうな気がしませんか?
外に出たところで、車のご祈祷もお願いしました。若くてイケメンのお坊さんが、聖水を振りかけながら車の周りを一周します。こちらの方はじっと見ていたので、何だかとても霊験あらたかな気がしました。
ちなみに、写真で見ると立派な車に見えますが、アメリカToyota(当地は左ハンドルなので、すべてアメリカから輸入)2004年製、すでに20万㎞走っている超後期高齢車です。さ来週にはプノンペンまで往復する予定なので、ぜひとも多大なるご利益を賜りたいものです。
お祓いが終わってから、ライ王のテラスと象のテラスへ行ってみたのですが、修復中で一部分しかテラスには上がれませんでした。今回は時間が足りなかったので、バイヨン寺院にまでは入りませんでしたが、日を改めて人が少ない時期に、じっくりと見学したいと思っています。
去年、2年以上の在住外国人対象に政府が配ったアンコールチケットの有効期限が10月半ばまでです。せっかくのタダ券、うつっていないでせっせと有効活用したいと思います。トッケーファームからアンコール・ワット(アンコール・トムはすぐ隣)まではわずか30分ほどの距離です。