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大学を卒業するにあたって①

9月に入り、秋学期の開始が近づいてきました🍐🍂
あと半年で私の大学生活が終わる

そう思うと名残惜しさを感じると共に、入学してからの自分に思いを馳せることが増えました

大学時代に感じたことを忘れたくない、記しておきたいと思ったのでnoteで学年ごとに綴ることにしました🖋


大学1年生

18歳の春、片道2時間弱の、私にとっては小旅行のような通学が始まった

高校まで自転車通学だった私には、電車で通学すること、定期券を持つこと、電車が遅延することでさえワクワクする出来事

初めてだらけの経験は、ネガティブな出来事さえも私にはキラキラしたものだった

全国から人が集まる大学だからか、それぞれの価値観や新しい知識に圧倒された
今までの私が思う「普通」が全く通用しなかった

私と同じ匂いのする人がいなかった、取り残されてしまうんじゃないかという焦りと恐怖
心を開きたいのに開ききれないぎこちない自分にうんざりして、高校や地元の友達の元へ逃げた

毎日毎日上辺の自分で取り繕って、慣れない生活に戸惑って、はじめは大学が嫌で仕方がなかった
大学を辞めて他のことをしようか本気で迷ったこともある

思い返せばここが私の"もがき“が始まった時期だった

大学の最寄りに着くことが憂鬱で、教室で友達と交わす言葉すらぎこちなく憂鬱で仕方がなかった

大学デビューのようなノリを馬鹿にした
私には向かないからと、夜遅くの誘いを断った

余裕がなくなり卑屈になり、損得勘定ばかり大きくなって心に分厚い壁を作って過ごした
そんな中でも一緒にいてくれる大切な友達を作ることができ、その子たちといる時間は本当に楽しかった


1年生はフル単で、1限からの授業、地元でのバイトに遊びにボランティア
自分で自分を苦しめる生活をどうにかこうにか乗り越えた
睡眠時間を削りながらフルで動いた時間は4年生になって振り返ると心がヒリヒリするような、でも全力だった時間はかけがえのないものだったなと微笑ましく思ったりもする


自分の中に芽生えた黒い塊のような感情をうまく飼い慣らせない私はそれを、大きく成長させるばかりだった

友達の
「辛いことがあったら頼ってね」
という言葉に頼ろうとしても、黒い塊が大きくなりすぎて、つっかえてしまって口から出せずに体の中に充満しているような感覚
生まれて初めて感じる、自分の中の違和へ戸惑い、身近な人に当たったり縋ったりした

それでもその頃には、少しだけ、大学が好きになっていた

それは大学の友達が、先生が温かく接してくれたり、心のつながりを感じ、目標へ努力する学生の姿が多くあったからだと今なら説明できる

苦しいとこばかりにフォーカスしたが、大学祭や四季折々の草木に囲まれる環境、いつでも見上げれば高い空が広がっている環境は私の心に大きく影響を与えていた
この頃から、文学に触れることが、美術に触れることが以前より好きになっていた

今思えば、周りや自分が変わってしまうのが心底怖かったんだな、所詮臆病な気持ちが先行して自分を守ることに必死だったんだなと

周りよりだいぶ遅い思春期だったんだなと笑ってしまうほど必死な自分が18、19歳の自分だった

初めて経験する長い長い春休み
気の置けない、数少ない大学の友達と遊んだりダラダラしたり勉強なんてほっぽりだして遊びに耽っていた矢先、新型コロナウイルスが日本にやってきた

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