コーチングのテーマの選び方
コーチングをしていて、「テーマをどのように選んだらいいですか?」と聞かれることが多いので、今日はそれについて書きます。
基本のテーマの選び方
多くの場合、コーチングを受け始めたそもそもの目的やゴールがあります。私がコーチングを始めるときは、必ず、クライアントさんにとってのゴールを深堀り・言語化する時間をとります。
基本的には、その大きなゴールに向けて前進する中で発生する、具体的なお悩みや困りごとをテーマとして毎回話していきます。そうすることで、セッションが進むごとにゴールに近づくことができます。
もちろん場合によっては、コーチングを継続する中で、ゴールが変化することもあります。変化してもまったく問題ありません。そのときは、あらためてゴールを再設定します。
ゴールに直接関係ないことを話してもいい
とはいえ人生では、大きなゴールとは直接関係なくても、日々頭を悩ませることが出てきます。
例えば、「キャリアプランを明確にすること」がコーチングのゴールだとします。その場合でも、常にキャリアのことを話さなくてもいいのです。
キャリア構築していく中で、パートナーとの関係性や育児に悩むこともあります。あるいは、キャリアとは直接関係なく、友人関係で困りごとが出てくるかもしれません。
それらのお悩みを解決することで、より大きなゴールに集中して取り組めるとすれば、テーマとして扱う価値が十分あります。
さらには、直接ゴールと関係ないように見えても、日々のお悩みには自分の思考の癖や無意識の思い込みが隠れていることが多いです。その思考の癖や思い込みが、キャリアプランニングにおいても邪魔をすることがあるかもしれません。
コーチングでは、お悩みの背景にある思考の癖や無意識の思い込みを、対話を通じて和らげていくので、結果的に、別のお悩みを話して得た気付きや学びが、大きなゴールの実現にも活かせることが多いです。
「テーマの種」メモを持つ
私が自分でコーチングを受ける場合、日常の中で3日以上連続でぐるぐる、もやもや考えていることがあったら、一旦、テーマの種として軽くメモしておきます。そして、コーチングセッション直前にメモを見返してみて、その時点でまだお悩みとして存在している種があったら、それをテーマとして話すことにしています。
自己理解のためのワーク
コーチングのゴールが抽象的だったり、ゴールまでの道のりや時間軸が長い場合、どこから話しはじめていいかわからないこともあります。
あるいは、これまで社会で正解とされていることや、周囲からの期待に応えることを精一杯やってきていて、「あなたはどうしたいの?」と聞かれても、すぐには言葉にならないケースもよくあります(私もそうでした)。
そんなときは、セッションで自己理解のためのワークをやってみるのもオススメです。
私のコーチングでは、クライアントの状況やニーズに合わせて以下のようなワークをします。
よくあるテーマの例
転職するべきか、今の職場で働き続けるべきか
転職したいけど、どこから手を付けていいかわからない
転職したいけど、やりたいことがわからない
人間関係(職場、家族、恋人、友人)
仕事とプライベートの優先順位
仕事のモチベーションを上げたい(自分、部下)
もっと自信を持って〇〇したい
昇進するべきかどうか?
育児の悩み(育児方針、2人目問題、小1の壁、受験、仕事との両立etc)
将来のキャリアのために今できること
思っていることをうまく伝えたい
〇〇を勉強したいけど、どう進めるべきか
自分時間の充実のさせ方
定期ふり返り(四半期、半期、年間etc)
テーマ選びに困ったら
テーマ選びに困っていることを、コーチにそのまま相談してみましょう。
対話しながら、今のあなたのテーマの種を一緒に探してくれるはずです。
また、定期的にふり返りセッションをして、大きなゴールの進捗確認や、必要に応じてゴールの修正・変更をすることもオススメです。そうすることで、次のテーマの種も見えてくるでしょう。
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私はオーストラリアで子育てしつつ、オンラインでライフ/ビジネスコーチとして活動しています。特に、以下のような方へのコーチングが得意です。
・結婚・出産などライフステージが変化する中で、家庭を大事にしながら、仕事でも活躍し成果を出し続けたいと願っているワーキングマザー(あるいは予備軍)
・転勤・育児などライフイベントによるキャリアブランクを経て、キャリア再構築をしたいと考えている方
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ヘッダ写真: UnsplashのDenise Jansが撮影した写真