ポルトガルに家族で移住した2023年。半年間を振り返って。
こんにちは!
夏子です。
気づけば12月。ポルトガルもさすがに寒くなってきて、家では暖炉をつけています。慣れていないので、部屋中が煙だらけになることもしばしば。。。
でも、火の温かみは、見ているだけでも身体があったかくなるので好きです。
5月中旬に家族でポルトガルに引っ越してきて、もうすぐで7ヶ月。
私の生活の中心は、もうすぐ3歳になる息子の子育てがメイン。
そんなポルトガル生活で感じたことをまとめてみようと思います。
なんでポルトガルが好きなんだろう。
人と人との距離感。
ポルトガルに移住した理由は、最初はサーフィンでしたが、今はずばり、ポルトガル人の穏やかで優しい人柄、そして、人と人との距離感、だと感じてます。
ポルトガル人はとにかく優しい。
スーパーの店員さん、道ですれ違うひと、レストランの店員さんや、横のテーブルの人たち。
優しい、というか、感じが良い。そしてそれは作られた笑顔では全くなくて、本当に自然体なんです。
もちろんまったくもって無愛想で、え? 怒ってる!? みたいな人もたまに(結構?)います笑。それはそれで、自分に正直で気持ちがいい。
車を運転していても、必ず目を見てお互いに譲り合うし、横断歩道がないところでも、歩行者が渡ろうとしていたら必ず止まる(これにはなかなか慣れるのが難しかった。そして運転はかなり荒いです)。
たとえば店。店員さんは誰とでも、Bom dia! と挨拶を交わすのだけど、その時にはお互い視線を交わしながら、気持ちもちゃんと入っている気がする。
日本でいう、いらっしゃいませー! とは、ちょっと違う、それぞれが平等で、挨拶をし合っている感じ。
この間は、バスを待っていたら前のおばちゃんが洋梨をくれて、一緒に食べながらバスを待っていたり。
なんていうか、人と人との距離が近い。だから、こっちにいると孤独を感じることがないんです。
子供が大好きなポルトガル人。
ポルトガルは、とにかく子供を大切にする国だと思う。
出生率がヨーロッパの中でもいちばん低い国のひとつでもあるポルトガル。
こんなに子育てしやすいのに、なんでなんだろう、と本当に不思議に思うくらい、子供に対して本当にみんな優しい。
出生率が低いのは、経済的な理由が大きい。
道を歩いているだけでみんな頭を撫でていったり、突然お菓子をもらうこともしばしば。
レストランには、色鉛筆と紙が用意されている店もよくあるし、帰りにチュッパチャップスをもらうこともしょっちゅう。
先日は、スーパーで並んでいると、前にいた中学生くらいの男の子が、前どうぞ、と譲ってくれた!!
きっと、そういう大人を見て育ったから、堂々とできるんだろうなと感心しました。
移民局やお役所の窓口も、子供がいると優先してくれるし、難しい顔をしたおばちゃんも、コロっと笑顔になり、あっというまにスムーズに手続きが終わった。
ポルトガルにきて、子供を産んでよかったなぁと本当に思う。
子供がいなかったら、きっとこんなにいろんな人に話しかけられることもなかったし、カフェで横にいる人たちと話す機会もなかったと思う。
息子よ、私の元にきてくれてありがとう!
シンプルな生き方。
ポルトガルは、とにかく気候が最高。
夏はクーラーがいらないし、冬は寒いけど、雪が降るほどではない。
晴天率は75%と、真っ青な晴れの日がほとんど。
天気が良いと、それだけでハッピーな気持ちになる。
そのせいもあってか、ポルトガルの人たちは、それ以上を求めないような気がする。
ポルトガルはカフェがとにかく多いのだけど、どのカフェも本当にまったく同じメニュー。それでもみんな成り立っているし、お客さんはいつもいっぱい。
イタリアンや和食、中華の店も、リスボンの中心部に行けば多少あるけれど、日本に比べると圧倒的に少ない。
ポルトガル人はポルトガル料理を愛しているから、外国のレストランが流行りにくい、とよく耳にする。
夜ご飯も、ほぼ毎日といっていいほどポルトガル料理(私が招かれたお家ごはんはバカリャウ料理ばかりでした)。
ポルトガル人は、ポルトガルを愛し、嘆き、日々一日一日を生きている。そんな感じ。
日本は世界中の料理があって、食材があってレストランがある。選択肢が多すぎて、豊かなのだけど、満足するのが難しく感じることもあるのかなあ。
ポルトガルに暮らしていると、本当の豊かさって? と考えることが多い。
まとめ。
まだまだポルトガルの好きなところをあげればキリがないけど、家族で移住して半年間を振り返って思うことを書き記してみました。
今は近所のマックでブログを書いているのですが、店員さんは70歳くらいのおばあちゃん!
ちなみにポルトガルのマックには、エスプレッソとエッグタルト、ハムチーズサンドがあります。さすがポルトガル!