Natsuko

ライター&ブランディングの仕事をしています。コンテンツ執筆・インタビュー取材・コピーラ…

Natsuko

ライター&ブランディングの仕事をしています。コンテンツ執筆・インタビュー取材・コピーライティングなど。noteは徒然と気ままな雑記と忘備録。趣味はカメラとピアノと芸術鑑賞。

記事一覧

心が教えてくれる大切なこと

今年も残すところもう90日もないのかと思うと、月日の流れは驚くほどはやい。充実感や達成感、未来を楽しみにする気持ち、ほんの少しの戸惑い。いろいろなものを連れて日々…

Natsuko
15時間前
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置き去りにされた心は

この2週間、いろいろなことがあって、かといって何があったのかと聞かれてもきっとうまく答えられず、「淡々と生きていた」という答えがぴったりである。 今年の夏は、東…

Natsuko
1か月前
17

何度でも、言葉をあきらめない

言葉を扱う仕事をしていることもあり、わたしの言葉に対するこだわりや感受性は、たまに自分でもうんざりするほどである。普段はあまり細かいことにこだわらない性格なので…

Natsuko
3か月前
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弓道を通して世界の架け橋になった人

現在進行中のプロジェクトで、日本の女性たちにインタビューをしています。その中で、今回お話しをうかがったのは小沼高子(おぬまたかこ)氏。 日本の弓道を世界に広め、…

Natsuko
3か月前
26

いま、「ある」ことの幸せ

陽射しの強い日が増え、夏が近づいているのを感じる日々。それでもまだ夜の空気は冷たい。 寝る前にベランダの窓を閉めようと手を伸ばすと、我が家の猫がちょこんと座って…

Natsuko
4か月前
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言葉の旅〜③jewel

とあるネーミングを考え中。 好きなもの、お気に入りのものをたくさん詰め込んだ箱。宝箱。宝石箱。モノに限らず、人とのつながりとか、思い出とか、理想や憧れとか、すべ…

Natsuko
7か月前
17

毎日が、あなたの誕生日のように

「あたかも今日が、相手の誕生日であるかのように」 これはジョン・キムさんの著書の一節で、わたしの好きな言葉です。 わたしたちにとって誕生日は、年に一度の特別な日…

Natsuko
7か月前
25

厳しくも美しい自然を見つめて

2024年1月1日に起きた能登半島地震。発生から約3週間が経ち、進行する被害情報を伝えるニュースに心を痛めながらも、変わらない日常を送っている人がたくさんいると思いま…

Natsuko
8か月前
45

透明感と輝きをプラスするプリセット"Clarity preset" by art6d

わたしの推し写真家のひとり、木佐貫直人さん。北は北海道から南の離島まで、自然風景の写真を主に撮っていらっしゃる方です。 やさしくて透明感のある作風がとにかく好き…

Natsuko
8か月前
28

「嫌い」を認めて「好き」を知る

わたしは基本的にネガティブな言葉はあまり好きではありません。言葉を書いたり発したりしたときに、一番最初に影響を受けるのは自分自身。自らの言葉により負の感情を増幅…

Natsuko
9か月前
22

2023年、ありがとう

2023年、残り数時間となりました。 自分の中ではいろいろと振り返る機会を持ったのですが、各月の出来事をざっくりと思い起こしてみたいと思います。 徒然と書いたゆるい雑…

Natsuko
9か月前
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言葉の旅②〜許す

「許す」「許さない」人と人との関係で、よく登場する言葉。 理不尽な目に遭ったり、嘘つかれて傷つけられたり、「ああ、許せないなぁ…」と沸々と感じる出来事。できれば…

Natsuko
10か月前
17

思い出の濃度

遠い昔の思い出なのに、つい昨日のことのように思えたり、数日前の出来事なのに、なんだか夢の中の記憶だったかのように感じたり。 たった1秒の景色がずっと心に刻まれて…

Natsuko
11か月前
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感情はナマモノ、言葉はイキモノ

感情は常に揺れ動くもので、たとえ似たような出来事で似たような気持ちになったとしても、まったく同じ感情になることは二度とない。だから、なにかを強く感じたとき、体験…

Natsuko
11か月前
22

「明日死ぬなら、あいつらに構うか?」

長く生きていると本当にいろいろな人に出会う。仲良くなったり離れたり、また好きになったりまたしばらく忘れたり。「知り合い」とか「友達」とか「親友」とか「恋人」とか…

500
Natsuko
11か月前
17

見て触れて、体験する

馬喰町のギャラリーRooneeさんで開催された櫻井朋成さんのビューイング会に参加しました。 櫻井朋成さんはフランス在住の写真家、写真版画家とお呼びすればよろしいのでし…

Natsuko
1年前
25
心が教えてくれる大切なこと

心が教えてくれる大切なこと

今年も残すところもう90日もないのかと思うと、月日の流れは驚くほどはやい。充実感や達成感、未来を楽しみにする気持ち、ほんの少しの戸惑い。いろいろなものを連れて日々は過ぎていく。
1年を振り返るにはまだ少しはやいけれど、忘れないうちに書き記しておきたいこと。

この1年ほどは、対外的に劇的な変化はなかったものの、内面的な変化がすごく大きかった。
自分自身の特性や傾向、やりたいことについて根本から考え

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置き去りにされた心は

置き去りにされた心は

この2週間、いろいろなことがあって、かといって何があったのかと聞かれてもきっとうまく答えられず、「淡々と生きていた」という答えがぴったりである。

今年の夏は、東北を巡りながら北海道へ帰省した。ゆっくり過ごす時間は少なかったが、知らない土地や歴史文学に触れ、感性が磨かれるような日々だった。

ふるさとの景色は相変わらずすっきりと美しく、山と海とおいしい空気があれば何もいらない、都会の喧騒やごちゃご

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何度でも、言葉をあきらめない

何度でも、言葉をあきらめない

言葉を扱う仕事をしていることもあり、わたしの言葉に対するこだわりや感受性は、たまに自分でもうんざりするほどである。普段はあまり細かいことにこだわらない性格なので、対象が言葉や文字になったとたん豹変する姿に驚く人もいる。

目に入る広告のコピー、看板の注意書き、お店のメニュー。文章を見つけるとつい熟読してしまう。表記や言い回しが気になってしまうし、どういう意図でここをこう書いたのか、これがこうなるま

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弓道を通して世界の架け橋になった人

弓道を通して世界の架け橋になった人

現在進行中のプロジェクトで、日本の女性たちにインタビューをしています。その中で、今回お話しをうかがったのは小沼高子(おぬまたかこ)氏。
日本の弓道を世界に広め、全日本弓道具協会の会長も務めた小沼英治(おぬまひではる)先生の長女として、現在はアサヒ弓具工業の会長を務めています。
高子氏の話はプロジェクト本編でご紹介しますが、今回は、先代の小沼英治先生の志に大変感銘を受けたので、忘れないうちに書き記し

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いま、「ある」ことの幸せ

いま、「ある」ことの幸せ

陽射しの強い日が増え、夏が近づいているのを感じる日々。それでもまだ夜の空気は冷たい。

寝る前にベランダの窓を閉めようと手を伸ばすと、我が家の猫がちょこんと座って外を眺めていた。わたしはしゃがんで彼と目線を合わせ、同じように外を眺めてみる。ベランダの壁があるので、視界はそんなに広くない。長方形の空に広がる空に物干し竿が横断し、向かいの家の屋根とアンテナが見えて、電線が走っている。情緒もおもしろみも

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言葉の旅〜③jewel

言葉の旅〜③jewel

とあるネーミングを考え中。

好きなもの、お気に入りのものをたくさん詰め込んだ箱。宝箱。宝石箱。モノに限らず、人とのつながりとか、思い出とか、理想や憧れとか、すべてはキラキラ光る宝石みたいなものだと思う。

そういえば子どもの頃って、ちょっとかわいいクッキーの空き缶なんかに、お菓子のオマケの小さな人形とか、友達にもらったシールとか、旅先で買ったキーホルダーとか、ごちゃごちゃとしまい込んでいたっけ。

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毎日が、あなたの誕生日のように

毎日が、あなたの誕生日のように

「あたかも今日が、相手の誕生日であるかのように」
これはジョン・キムさんの著書の一節で、わたしの好きな言葉です。

わたしたちにとって誕生日は、年に一度の特別な日。だけど本当は、毎日が誕生日と同じぐらい特別である。今日、いまここにいられること、誰かと時間を過ごせることは、当たり前ではない。

わたしはいつも人と会うときは、心のどこかで「今日が最後になるかもしれない」と小さな覚悟をしています。それは

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厳しくも美しい自然を見つめて

厳しくも美しい自然を見つめて

2024年1月1日に起きた能登半島地震。発生から約3週間が経ち、進行する被害情報を伝えるニュースに心を痛めながらも、変わらない日常を送っている人がたくさんいると思います。それは決して悪いことではなく、目の前の自分の生活に集中して生きることは、義務であり幸せでもあります。

ある日、写真のコミュニティでつながりのある怜奈さんのYouTube動画を観て、わたしは涙が出ました。
怜奈さんは石川県の穴水町

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透明感と輝きをプラスするプリセット"Clarity preset" by art6d

透明感と輝きをプラスするプリセット"Clarity preset" by art6d

わたしの推し写真家のひとり、木佐貫直人さん。北は北海道から南の離島まで、自然風景の写真を主に撮っていらっしゃる方です。
やさしくて透明感のある作風がとにかく好きで、昨年は個展を拝見し、写真集やカレンダー、そしていくつかの写真作品も購入しています。

今回は、木佐貫さんの透明感と深みのある写真の秘密がつまったプリセット「Clarity preset」の使用例を紹介します。

カメラとレンズはLeic

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「嫌い」を認めて「好き」を知る

「嫌い」を認めて「好き」を知る

わたしは基本的にネガティブな言葉はあまり好きではありません。言葉を書いたり発したりしたときに、一番最初に影響を受けるのは自分自身。自らの言葉により負の感情を増幅させることになるため、できるだけネガティブな言葉や文章は避けたい気持ちでいます。なにかネガティブな体験をポストするときも、それから得た学びにつながるように工夫することもあります。

そうはいってもわたしもひとりの人間です。毎日にこにこハッピ

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2023年、ありがとう

2023年、ありがとう

2023年、残り数時間となりました。
自分の中ではいろいろと振り返る機会を持ったのですが、各月の出来事をざっくりと思い起こしてみたいと思います。
徒然と書いたゆるい雑記ですが、よかったらお付き合いください。

わたしの生活には「仕事」と「カメラ」が外せません。このふたつがシンクロするような出来事も多々あり、今年は本当にさまざまな「つながり」が出会いや再会をもたらしてくれました。

1月

2022

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言葉の旅②〜許す

言葉の旅②〜許す

「許す」「許さない」人と人との関係で、よく登場する言葉。

理不尽な目に遭ったり、嘘つかれて傷つけられたり、「ああ、許せないなぁ…」と沸々と感じる出来事。できれば避けたいけれど、いろいろな人と関わる以上、そんな感情に囚われてしまうこともある。

わたしはもともと「許す」という言葉があまり好きではない。許す許さないも、わたしが自由に生きるように、誰にでも自由に生きる権利があるわけで、「許す」「許さな

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思い出の濃度

思い出の濃度

遠い昔の思い出なのに、つい昨日のことのように思えたり、数日前の出来事なのに、なんだか夢の中の記憶だったかのように感じたり。

たった1秒の景色がずっと心に刻まれて離れない、その瞬間を露光させて像を残す、フィルム写真のように。遠くて近くて、あたたかくて、かけがえのない宝物のように輝く。そんな記憶のカケラは、きっと誰もが持っているのではないかと思う。

時間が流れる速度はいつどんなときも等しいはずだけ

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感情はナマモノ、言葉はイキモノ

感情はナマモノ、言葉はイキモノ

感情は常に揺れ動くもので、たとえ似たような出来事で似たような気持ちになったとしても、まったく同じ感情になることは二度とない。だから、なにかを強く感じたとき、体験したとき、これは残したいと思ったときは、迷わず文章に書く。それを誰かに見せるか、誰かに届けるか、それはまた別のはなし。粗削りでもいい、完璧じゃなくてもいい。とにかく「いま」を残す。

感情はナマモノだから、忘れたくない気持ちはできるだけはや

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「明日死ぬなら、あいつらに構うか?」

「明日死ぬなら、あいつらに構うか?」

長く生きていると本当にいろいろな人に出会う。仲良くなったり離れたり、また好きになったりまたしばらく忘れたり。「知り合い」とか「友達」とか「親友」とか「恋人」とか、カテゴリに分けられない独自の関係性というのが増える。知り合い以上友達未満、親友とまではいえないけれど仲のいい友達、親友みたいな恋人、師匠みたいな友達、などなど。
男女の友情は成立するのか、という議論は昔からあるけれど、80%友情で20%恋

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見て触れて、体験する

見て触れて、体験する

馬喰町のギャラリーRooneeさんで開催された櫻井朋成さんのビューイング会に参加しました。

櫻井朋成さんはフランス在住の写真家、写真版画家とお呼びすればよろしいのでしょうか。写真を撮る写真家でありながら、さまざまな手法で版画による作品を制作されているアーティストです。

数ヶ月前にX(旧Twitter)のタイムラインでたまたま櫻井さんのアカウントを知り、クラシカルで趣のある雰囲気の写真に心惹かれ

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