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心が教えてくれる大切なこと
今年も残すところもう90日もないのかと思うと、月日の流れは驚くほどはやい。充実感や達成感、未来を楽しみにする気持ち、ほんの少しの戸惑い。いろいろなものを連れて日々は過ぎていく。
1年を振り返るにはまだ少しはやいけれど、忘れないうちに書き記しておきたいこと。
この1年ほどは、対外的に劇的な変化はなかったものの、内面的な変化がすごく大きかった。
自分自身の特性や傾向、やりたいことについて根本から考え
何度でも、言葉をあきらめない
言葉を扱う仕事をしていることもあり、わたしの言葉に対するこだわりや感受性は、たまに自分でもうんざりするほどである。普段はあまり細かいことにこだわらない性格なので、対象が言葉や文字になったとたん豹変する姿に驚く人もいる。
目に入る広告のコピー、看板の注意書き、お店のメニュー。文章を見つけるとつい熟読してしまう。表記や言い回しが気になってしまうし、どういう意図でここをこう書いたのか、これがこうなるま
弓道を通して世界の架け橋になった人
現在進行中のプロジェクトで、日本の女性たちにインタビューをしています。その中で、今回お話しをうかがったのは小沼高子(おぬまたかこ)氏。
日本の弓道を世界に広め、全日本弓道具協会の会長も務めた小沼英治(おぬまひではる)先生の長女として、現在はアサヒ弓具工業の会長を務めています。
高子氏の話はプロジェクト本編でご紹介しますが、今回は、先代の小沼英治先生の志に大変感銘を受けたので、忘れないうちに書き記し
いま、「ある」ことの幸せ
陽射しの強い日が増え、夏が近づいているのを感じる日々。それでもまだ夜の空気は冷たい。
寝る前にベランダの窓を閉めようと手を伸ばすと、我が家の猫がちょこんと座って外を眺めていた。わたしはしゃがんで彼と目線を合わせ、同じように外を眺めてみる。ベランダの壁があるので、視界はそんなに広くない。長方形の空に広がる空に物干し竿が横断し、向かいの家の屋根とアンテナが見えて、電線が走っている。情緒もおもしろみも
毎日が、あなたの誕生日のように
「あたかも今日が、相手の誕生日であるかのように」
これはジョン・キムさんの著書の一節で、わたしの好きな言葉です。
わたしたちにとって誕生日は、年に一度の特別な日。だけど本当は、毎日が誕生日と同じぐらい特別である。今日、いまここにいられること、誰かと時間を過ごせることは、当たり前ではない。
わたしはいつも人と会うときは、心のどこかで「今日が最後になるかもしれない」と小さな覚悟をしています。それは
厳しくも美しい自然を見つめて
2024年1月1日に起きた能登半島地震。発生から約3週間が経ち、進行する被害情報を伝えるニュースに心を痛めながらも、変わらない日常を送っている人がたくさんいると思います。それは決して悪いことではなく、目の前の自分の生活に集中して生きることは、義務であり幸せでもあります。
ある日、写真のコミュニティでつながりのある怜奈さんのYouTube動画を観て、わたしは涙が出ました。
怜奈さんは石川県の穴水町
透明感と輝きをプラスするプリセット"Clarity preset" by art6d
わたしの推し写真家のひとり、木佐貫直人さん。北は北海道から南の離島まで、自然風景の写真を主に撮っていらっしゃる方です。
やさしくて透明感のある作風がとにかく好きで、昨年は個展を拝見し、写真集やカレンダー、そしていくつかの写真作品も購入しています。
今回は、木佐貫さんの透明感と深みのある写真の秘密がつまったプリセット「Clarity preset」の使用例を紹介します。
カメラとレンズはLeic
2023年、ありがとう
2023年、残り数時間となりました。
自分の中ではいろいろと振り返る機会を持ったのですが、各月の出来事をざっくりと思い起こしてみたいと思います。
徒然と書いたゆるい雑記ですが、よかったらお付き合いください。
わたしの生活には「仕事」と「カメラ」が外せません。このふたつがシンクロするような出来事も多々あり、今年は本当にさまざまな「つながり」が出会いや再会をもたらしてくれました。
1月
2022
「明日死ぬなら、あいつらに構うか?」
長く生きていると本当にいろいろな人に出会う。仲良くなったり離れたり、また好きになったりまたしばらく忘れたり。「知り合い」とか「友達」とか「親友」とか「恋人」とか、カテゴリに分けられない独自の関係性というのが増える。知り合い以上友達未満、親友とまではいえないけれど仲のいい友達、親友みたいな恋人、師匠みたいな友達、などなど。
男女の友情は成立するのか、という議論は昔からあるけれど、80%友情で20%恋