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メンターの心得(持論)

このnoteでは、私が思う「メンターってなんのためにやるんや、なにするんや」をまとめていきます。
これといった正解がある領域でもないと思いますが、参考になったらうれしいです。


メンターとは

ネットで調べると、以下のような説明がありました。

メンター(Mentor)は、日本語で「指導者、助言者」と訳されます。
ビジネスにおけるメンターは、自身が仕事やキャリアの手本となって、新入社員や若手社員に助言・指導をし、個人の成長や精神的なサポートする人を指します。
そして、指導やサポートを受ける側は「メンティー(Mentee)」と呼ばれ、メンターがメンティーに行う指導のことを「メンタリング(Mentoring)」と言います。

メンターとは?役割と期待される効果、実施するうえでのポイント|グロービスキャリアノート (globis.ac.jp)

上記を踏まえて、今回の記事でのメンターの定義は「新人が仕事ができるような成長を支援する人」としたいと思います。

メンターの役割

メンターの新人への役割は「育成」です。

育成とは、仕事をする姿勢のスタンダードを引き上げ、目的に向けて主体的に取り組み、アウトカムを生む人材へと成長させるサポートと考えます。

スタンダードを上げる

メンターは、新人のスタンス醸成に対して支援します。
日々の業務の意義を把握し、目的を意識しながら行動できるようになることが理想状態です。
行動したことに対して都度ふりかえりを行い、常に自分自身に対して改善を加え、より良い成果をだせるサポートします。

目的に向けて主体的に取り組む

会社・組織における成果だけでなく、自分の目標に沿って成長できるようリードします。
言われたことだけでなく、自分で主体的に考えて行動できるようになることが理想状態です。

アウトカムを生む人材

以下が理想状態であると考えます。

  • 仕事にワクワクしている

  • 基本的な業務に対して実践に動き出せる

  • 個人の目標が定まっている

  • 今よりもハイレイヤーの働きをするレベルに成長する

メンターがやること

メンティーの理想状態を定める

アウトカムを生む存在になるために、目標設定を適切に行う手助けが必要になります。

基本的には、試用期間と言われる3か月を目安に、どのようになっているべきかの目標を定めます。
1か月ごとで区切って考えると、自分の姿も想像しやすくて良いでしょう。

<3か月間のメンティーの理想状態目安>

  • 1か月目

    • 会社・組織のMVV(じゃないときもある)を把握している

    • 業務の理解、基本的業務がインストール済みである

    • 自分自身のWill・Can・Mustと仕事に繋がりを感じられている

    • 自分に何が求められているのか、何が必要かを考えることができる

    • 心理的安全性が高められている

  • 2か月目

    • 会社・組織のMVV(じゃないときもある)を実現できている

    • 実践する気持ちと環境が整っている

    • 日々の業務で目標をもって取り組めている

    • 必要なスキルを高める動きができている

    • 適切なふりかえりやフィードバックを受け、活かすことができている

  • 3か月目

    • 自信でPDCAを回すことができている

    • 3か月間で成功体験を得ている

    • 必要なスキルを改善する動きができている

    • 同じチームのメンバーを巻き込みながら仕事ができている

関係値づくり

メンターは、メンティーにとってはチームの顔であり、入り口になります。
何かあった時に相談できたり、頼りやすいと感じてもらえたりする存在です。

1on1やチャットでのやり取り、普段のミーティングなどでも積極的にコミュニケーションをとることを意識しましょう。

業務インストール

やることを伝えるだけでなく、なぜそれをやるのかという意義も伝えます。

進捗管理

新人がやるべきツールのセットアップや業務把握などがスケジュール通りに行われているかを確認します。
目標に向けた行動についても整理し、いつまでにやるべきかを一緒に考えながら、進捗を把握します。

進捗状況や理解の度合いに合わせて、育成のプロジェクトを適宜修正することも必要です。

フィードバック

新人のアウトプットに対してフィードバックをします。
ポジティブフィードバックもネガティブフィードバックも、両方行います。
フィードバックした内容は記録し、いつでも見返せるようにすることが理想です。

やっぱ1on1が一番効率的

新人とコミュニケーションをとる手段として、1on1がおすすめです。
1~2週間に一回程度で、定期的に行いましょう。

会話の中で、自分の目標ややりたいことを言語化するお手伝いをします。
出てきた言葉やアウトプットに対して、「なぜそう思ったのか」「なぜそうしたのか」を深堀りしていきます。

メンターをやることで自分も組織も成長する

自分の成長

「人に教えることでようやく理解できたと言える」みたいなことは、よく巷で叫ばれているかと思います。
人に伝えるためにメンター自身が言語化することによって、今まで見えていなかったものに出会うきっかけにもなります。

メンターは、メンティーにとって一番最初の頼りになる存在です。
誰かに頼られるということは、それだけ信頼に足る人間にならなければならないと思います。
自分自身もよりスキルフルになっていくきっかけとして、メンターは成長につながるでしょう。

組織の成長

メンティーと関係値ができているからこそ、自分の気持ちを素直に打ち明けてくれるようになります。

新人の気づきは、チームにとってはお宝情報です。
チームにとって当たり前だと思っていたものも、新しい視点からは違和感に映ることもあります。それは、チームや組織のための改善の糸口にもなります。
新人のためだけではなく組織のためにも、その情報は蓄積し施策につなげていくこともメンターの役割の一つだと考えます。

おわりに

重ねてになりますが、上記はあくまで持論です。
メンター・メンティーの特性によって、適宜対応の仕方は変えていったほうが良いと思います。

とはいえ、少なくともマインドとしては最低限「人の成長を手助けすることにモチベーションがある」という人がメンターをしたほうが良いと思います。
心の底から他人に興味がない人は、教育の分野にはあまり向いていないのかな-と、主観的な感想です。

また、メンターが一人でメンティー支えなければいけないということはありません。
メンターももとは誰かのメンティーであり、チームは一人でなせるものではありません。
人一人の成長には、組織全体の責任が伴います。
メンターからチームに対していろんな人を巻き込んでいくムーブは、とても重要だと思います。

みんなが「いい感じ」になるよう、全員が支えあっていきたいですね~🌟

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