メンターの心得(持論)
このnoteでは、私が思う「メンターってなんのためにやるんや、なにするんや」をまとめていきます。
これといった正解がある領域でもないと思いますが、参考になったらうれしいです。
メンターとは
ネットで調べると、以下のような説明がありました。
上記を踏まえて、今回の記事でのメンターの定義は「新人が仕事ができるような成長を支援する人」としたいと思います。
メンターの役割
メンターの新人への役割は「育成」です。
育成とは、仕事をする姿勢のスタンダードを引き上げ、目的に向けて主体的に取り組み、アウトカムを生む人材へと成長させるサポートと考えます。
スタンダードを上げる
メンターは、新人のスタンス醸成に対して支援します。
日々の業務の意義を把握し、目的を意識しながら行動できるようになることが理想状態です。
行動したことに対して都度ふりかえりを行い、常に自分自身に対して改善を加え、より良い成果をだせるサポートします。
目的に向けて主体的に取り組む
会社・組織における成果だけでなく、自分の目標に沿って成長できるようリードします。
言われたことだけでなく、自分で主体的に考えて行動できるようになることが理想状態です。
アウトカムを生む人材
以下が理想状態であると考えます。
仕事にワクワクしている
基本的な業務に対して実践に動き出せる
個人の目標が定まっている
今よりもハイレイヤーの働きをするレベルに成長する
メンターがやること
メンティーの理想状態を定める
アウトカムを生む存在になるために、目標設定を適切に行う手助けが必要になります。
基本的には、試用期間と言われる3か月を目安に、どのようになっているべきかの目標を定めます。
1か月ごとで区切って考えると、自分の姿も想像しやすくて良いでしょう。
<3か月間のメンティーの理想状態目安>
1か月目
会社・組織のMVV(じゃないときもある)を把握している
業務の理解、基本的業務がインストール済みである
自分自身のWill・Can・Mustと仕事に繋がりを感じられている
自分に何が求められているのか、何が必要かを考えることができる
心理的安全性が高められている
2か月目
会社・組織のMVV(じゃないときもある)を実現できている
実践する気持ちと環境が整っている
日々の業務で目標をもって取り組めている
必要なスキルを高める動きができている
適切なふりかえりやフィードバックを受け、活かすことができている
3か月目
自信でPDCAを回すことができている
3か月間で成功体験を得ている
必要なスキルを改善する動きができている
同じチームのメンバーを巻き込みながら仕事ができている
関係値づくり
メンターは、メンティーにとってはチームの顔であり、入り口になります。
何かあった時に相談できたり、頼りやすいと感じてもらえたりする存在です。
1on1やチャットでのやり取り、普段のミーティングなどでも積極的にコミュニケーションをとることを意識しましょう。
業務インストール
やることを伝えるだけでなく、なぜそれをやるのかという意義も伝えます。
進捗管理
新人がやるべきツールのセットアップや業務把握などがスケジュール通りに行われているかを確認します。
目標に向けた行動についても整理し、いつまでにやるべきかを一緒に考えながら、進捗を把握します。
進捗状況や理解の度合いに合わせて、育成のプロジェクトを適宜修正することも必要です。
フィードバック
新人のアウトプットに対してフィードバックをします。
ポジティブフィードバックもネガティブフィードバックも、両方行います。
フィードバックした内容は記録し、いつでも見返せるようにすることが理想です。
やっぱ1on1が一番効率的
新人とコミュニケーションをとる手段として、1on1がおすすめです。
1~2週間に一回程度で、定期的に行いましょう。
会話の中で、自分の目標ややりたいことを言語化するお手伝いをします。
出てきた言葉やアウトプットに対して、「なぜそう思ったのか」「なぜそうしたのか」を深堀りしていきます。
メンターをやることで自分も組織も成長する
自分の成長
「人に教えることでようやく理解できたと言える」みたいなことは、よく巷で叫ばれているかと思います。
人に伝えるためにメンター自身が言語化することによって、今まで見えていなかったものに出会うきっかけにもなります。
メンターは、メンティーにとって一番最初の頼りになる存在です。
誰かに頼られるということは、それだけ信頼に足る人間にならなければならないと思います。
自分自身もよりスキルフルになっていくきっかけとして、メンターは成長につながるでしょう。
組織の成長
メンティーと関係値ができているからこそ、自分の気持ちを素直に打ち明けてくれるようになります。
新人の気づきは、チームにとってはお宝情報です。
チームにとって当たり前だと思っていたものも、新しい視点からは違和感に映ることもあります。それは、チームや組織のための改善の糸口にもなります。
新人のためだけではなく組織のためにも、その情報は蓄積し施策につなげていくこともメンターの役割の一つだと考えます。
おわりに
重ねてになりますが、上記はあくまで持論です。
メンター・メンティーの特性によって、適宜対応の仕方は変えていったほうが良いと思います。
とはいえ、少なくともマインドとしては最低限「人の成長を手助けすることにモチベーションがある」という人がメンターをしたほうが良いと思います。
心の底から他人に興味がない人は、教育の分野にはあまり向いていないのかな-と、主観的な感想です。
また、メンターが一人でメンティー支えなければいけないということはありません。
メンターももとは誰かのメンティーであり、チームは一人でなせるものではありません。
人一人の成長には、組織全体の責任が伴います。
メンターからチームに対していろんな人を巻き込んでいくムーブは、とても重要だと思います。
みんなが「いい感じ」になるよう、全員が支えあっていきたいですね~🌟
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