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遺書No.708 悪魔組曲『ランプの魔人』。

※この記事は2004年7月6日から2009年7月5までの5年間毎日記録していた「遺書」の1ページを抜粋して転載したものです。

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2006.6.15
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金のなる木が欲しいよ。。
日本が負けて色々と鬱憤が溜まってます。
何も書く気が起きません。


こんばんわ、みーくんです。


疲れ過ぎててネタも浮かばない。
こんな時はね、
ひたすら思いつきだけで書き殴る、
この遺書でも第何弾になるか分からない程の、
もはや恒例の完全インスタント小説。


その名も、悪魔組曲。


今回のタイトルは、『ランプの魔人』だ。



ある日、一郎と二郎と三郎が、
海で遭難して無人島に漂着した。

3人は島からの脱出が容易ではない事に気付き、
まずは生きていくのに必要な物を探しに、
各自で島を探索しに行くことにした。

3人はそれぞれ食料になりそうな植物や、
狩りに使えそうな道具を持ち寄った。

その際、 長男である一郎は、
古ぼけたランプも見つけてきた。

汚いランプを拭いていると、
なんと突然ランプから煙が出てきて、
見る間に魔神の姿になった。

そのランプの魔神は
低い声でこう言った。



「お前達の願いを一人一つだけ叶えてやろう。
 ただし同じ願いは許さん。
 言ったらそいつを食う。」



一郎はとっさにこう言った。


「家に帰りたい!」


びゅ~ん!!
一郎は家まで飛んでいった。

二郎も家に帰りたかったが、
同じ願いは言えない。

そして少し考えてこう言った。


「家の風呂に入りたい」


びゅ~ん!!
二郎は家の風呂まで飛んでいった。

最後に残された三郎も家に帰りたかったが、
やっぱり同じ願いは言えないので、
少し考えてこう言った。

「二人に会いたい!!!!!」

びゅ~ん!!!!!








一郎と二郎が戻ってきた・・・。



そして、ランプの魔人は消えました。

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2022.6.15
毎日遺書を書き始めた当時708日目の投稿内容。
いや、正に今のボクと一緒だな、疲れ過ぎてて変な妄想はともかく思考が働かないのよね。


過去のボクは昭和の固定観念や慣習に縛られ、自分や家族を苦しめていた事に気付きました。今は、同じ想いや苦しみを感じる人が少しでも減るように、拙い言葉ではありますが微力ながら、経験を通じた想いを社会に伝えていけたらと思っていますので、応援して頂けましたら嬉しいです。