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遺書No.230 UNICORN。
※この記事は、私がかつて(2004年7月6日から2009年7月5までの5年間)、cgiboyというサービスのブログで毎日投稿していた「遺書」の中から、とある1日を抜粋して転載したものです。
※最後に、久々に読み返しての一言メモを追記しています。
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2005.2.21
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私はユニコーン好きだ。大好きだ。
特別に詳しくはないけれど、好きなんだ。
彼らのアルバムを聞くと、初期と後期の違いがそれぞれのアルバムに如実に表れてるからおもしろぃ。
1.BOOM
まずは、ファーストアルバムの【BOOM】。
記念すべきユニコーンの1stアルバム。
デビュー当時のユニコーンについては、私の年齢が当時10歳ぐらいだった事や、情報や流行の入りが遅い田舎や事もあってリアルタイムでハマった訳じゃなく、残念ながらよく知らないんだよね。
ただ、初期の代表作『Maybe Blue』や、ユニコーンの数少ないバラード『Alone Together』は、この中でも特に秀逸だと思っていて、キャッチなメロディーが個人的には好き。
阿部さんがメンバーに正式加入する前で、向井美登里さんがキーボードを担当している。
また、このアルバムの楽曲はメロディ、リズムは「ありがちなロックナンバー」が多く、また作曲はほとんど奥田民生が担当している為か、その後のユニコーンの特徴でもあるメンバー全員が作者作曲を行うバラエティ色はまだないし、音楽的に幅がないのはご愛嬌。
隠れた名曲『Concrete Jungle』も俺 私的には好き。
ちょっとメロディにヒネリがあっても良かった気もする。
総じて、当然だけどまだ「らしさ」は出てない。
☆収録曲:
・Hystery-Mystery
・Game
・Maybe Blue
・Concrete Jungle
・Limbo
・Sweet Surrender
・Alone Together
・Sadness
・Fallin' Night
・Pink Prisoner
2.PANIC ATTACK
続いて2ndアルバム【PANIC ATTACK】。
PANIC ATTACKの名前通り、
ジャケットと歌詞カード内の写真がイッちゃっている、2ndアルバム。
この頃の奥田民生は、
今からは想像出来ない程パワフルなボーカルをやっている。
ライブビデオ「服部」での『サービス』を見たらきっと鳥肌がたつ事間違いなし!
そこのアナタ。
絶対に『サービス』は聞いておくべき。
このアルバム中、唯一のバラード『finally』は、サビの部分に恋愛に対する退廃的な気分を感じる。
この『サービス』は、ライブでの軽快なリズムと動き、そして今でも通用するくらぃのキャッチなメロディーが魅力。
この曲のメロディーが好きな人もきっと多いと思う。
他に楽曲としてユニコーンらしさが見られるのは、個人的に大好きな『HEY MAN!』『ペケペケ』あたりで、前者はその後の名曲『服部』路線のプロローグ的な位置付けだと思っている。
ちなみに、背後にビートルズの存在を感じ始めたのはこのアルバムからww
一つ一つの曲は比較的秀逸であり、曲の構成も良ぃんだけど…全体としてのメッセージ性に乏しい?よに思わなくもない。(何様だ
全体的には「女」というキーワードが多用されており、「女性は付き合う前の遠くから見ている分はいいが、付き合ってみるとうざいんだよな」という感じの曲が殆ど。
2ndにして、個人的にもう捨て曲なし。
I'm a loserはもちろん、3分で出来るカップラーメンのCMタイアップを狙ったと言われるシンデレラアカデミーもおもろいし、SHE SAIDの美しいメロディも耳に残り未だに忘れられない。
まあ「PANIC ATTACK」のタイトルらしく、なんでも詰め込め的な発想はそれはそれで大好きなのだが。
☆収録曲:
・I'm A LOSER
・HEY MAN!
・SUGAR BOY
・抱けないあの娘
・finally
・シンデレラアカデミー
・サービス
・ペケペケ
・SHE SAID
・眠る
・ツイストで目を覚せ
3.服部
さてさて、来ました3rdアルバム【服部】。
いよいよユニコーン本番の始まり感よ。
今までの二枚とは、ちょっと趣向が変わった3rdアルバム。
変わった点の一つは、初めてシングル曲を収めている事。
1stシングル「大迷惑」を収録したアルバムで、
非常に人気の高いアルバムでもある。
「大迷惑」は言わずと知れたユニコーン最大の代表曲でもあり、曲中にある「二度と出られぬ蟻地獄」(ぎゃーと叫ぶところ)などは、ユニコーン「らしい」激しい曲であり、民生とEBIのハモリも奇麗に決まっていて、今でも大好きな曲の一つ。
本人曰く、「サラリーマンの悲哀をユーモラスに描いた作品」との事。
やはりシングル曲が一曲でも入るとアルバム全体がしまるw
もう一つは、民生以外のメンバーが前面に出て自己主張し始めた事。
EBIさんが歌う「君達は天使」は自身作曲だし、
阿部ちゃんもテッシーも川西さんも、みな同様。
ライブでEBIさんや阿部さんが最前線に立ってパフォーマンスをしていた事も、そう思える要因。
阿部さんの明確な意図とプロデュース要素が加わって明らかに加速したユニコーンを感じられると共に、音楽に対する「遊び」の気持ちが、良い意味でアルバムに反映されてる感じも好感♪
しかし何よりも変わったと感じるのは、楽曲のバリエーションが増えた事。
名バラード「逆光」もしかり、歌詞に最もユニコーンらしさが反映されている散文詩的な「人生は上々だ」など、「ユニコーンにしか作れなぃ!」と感じる曲が多く収録されている。
「ユニコーンロック」を体験したいなら、このアルバムが最も適していると思う。
また、前二作が「女性」をテーマにした感じだったのに対して、この「服部」の収録曲では、「人生の儚さ」を描いてる曲が多い印象。
「大迷惑」はサラリーマンの悲壮さを面白おかしく描いているし、「人生は上々だ」なんかもろに歌詞に表れているw
これらからも分かるように「人生のはかなさ」をユーモラスに描く事で、「もっと気楽にいこうぜ」的なメッセージがヒシヒシと伝わってくる気がする。
超おすすめの一枚。
☆収録曲:
・ハッタリ
・ジゴロ
・服部
・おかしな二人
・ペーター
・パパは金持ち
・君逹は天使
・逆光
・珍しく寝覚めの良い木曜日
・デーゲーム
・人生は上々だ
・抱けるあの娘
・大迷惑
・ミルク
4.ケダモノの嵐
はぃキタッ!!!
4枚目のアルバム【ケダモノの嵐】。
不思議なアルバムだなぁという第一印象を受けた、ユニコーンの4thアルバム。
聞けば聞くほど彼らの世界に吸い込まれていく。
決して大迷惑のよな意味での「抜きんでた曲」はないと思うんだけど、アルバムの構成力とか曲の雰囲気が非常に(・∀・)イイ!!
一回聞いただけじゃ良さが分からないかもしれなぃし、ある意味、好みがはっきりと分かれるアルバムだと言えるかもしれない。
もはや「ロック」というよりも、『ユニコーンロック』という一つのジャンルを確立したかのような楽曲が連打されている!
『富士』『スライムプリーズ』『CSA』は、その辺りが特に顕著に表れた曲だと言える。
スローテンポな『富士』はリズムとかじゃなく歌の雰囲気が独特で、壮大感を感じる事が出来る。
これぞユニコーンという曲『スライムプリーズ』は、「(ふーんふんふーん)愛に飢えてうろついてるかーい?気をつけなよそこのお嬢さん」の部分がばかばかしくて非常におもしろい。
『CSA』は『リンジューマーチ』などと並んで、歌詞を良く聞いてみるとかなり馬鹿な曲だw
結局このアルバムには『メッセージ』は全くと言っていい程含まれていない、それでいて音楽的に反抗と解放と冒険と革命とが行われたかのようなアルバムと考えられる。
しかし、徹底的に馬鹿さを追求していった結果が『ケダモノの嵐=無秩序』なのであり、言葉を変えるならば、無秩序の面白さこそがユニコーンの表現したかったメッセージなんだとも、もしかしたら言えるのかも知れない。
いや、むしろ、そう思えて仕方がなぃ。
「たまにははめをはずして思いっきり暴れまくろうぜ」と彼らが言っているよぅに思えるのだ。
それにしてもこのアルバムがレコ大・アルバム大賞を受賞してしまぅのだから、世の中わからないw
ちなみにユニコーンの「男シリーズ」の五曲のうち、三曲までがこのアルバムに含まれている。
☆収録曲:
・命果てるまで
・フーガ
・ロック幸せ
・ケダモノの嵐
・エレジー
・自転車泥棒
・富士
・リンジューマーチ
・スライムプリーズ
・CSA
・いかんともしがたい男
・夜明け前
・働く男
・スターな男
・
・
・
・・・ダメだ、疲れたし、眠すぎる。
最後まで全部やりたかったけど、マジで無理。
想いが強すぎて、1枚あたりに時間がかかり過ぎる件。ダメだ、昨日も徹夜だったし本当に限界ぽい…。
気が向いたらまた今度…。
あ、でもとりあえず、アルバム名だけでもせめて書いておきたい…。
その後のアルバム(ごめん眠い)
・おどる亀ヤプシ
・ハヴァナイスデー
・ひげとボイン
どれも本当に全部いいのよ!マジで!
本当は全部、先の4枚と同じぐらい色々書きたいんだけど…。
あー、でもでも、クソ眠いけどこれだけは少しだけでも書きたい!
8.スプリングマン。
ラストになってしまった8枚目!
【スプリングマン】。
ユニコーンのオリジナルアルバムでは、lastアルバム。
非常に残念なバンド解散。
本当にショックというか、悲しかったなぁ。。
解散時の空気を思うとそれも叶わないのかも知れないけど、是非是非、もう一度再結成をして貰いたい…。
もしも再結成したなら、多分、いや間違いなく泣いて喜ぶと思う。
話を戻すと、このアルバムの最大の目玉は、何と言っても『すばらしい日々』になるだろう。
改めて天才奥田民生を認識した曲だ。
この歌に含まれるメッセージは非常に多義にとる事が出来る。
例えば、「過去」「現在」「未来」の3つの時間ベクトルを持つこの曲は、聞いている人がどのようにとるかによって解釈、意味、イメージがまるて違ってくるので、非常に面白ぃ。
「過去=苦い過去を糧にして(「すばらしい日々」にして)、前向きに生きていこう」
という気持ちにもとれるし、
「現在=今俺が生きているのは今までの自分があったからだという許容であり自己容認」
にもなるし、そして
「未来=これからすばらしい日々が展開されていく事への希望」
ともとらるし、これらが一つの曲の中に入っているのが素晴らしいとしか言いようがない(少しオーバーすぎたかなw)。
強いメッセージを持ち、メロディーラインが良ければそれは私の中では名曲として残る。
ま、自己満足ですけど。
サビの部分のメロディー(すばらしい日々だ、力あふれ、すべてを捨てて僕は生きてる)も、音の変化が単調ではあるが分かり易いメロディーだよね。
もしこれを読んでいるなら、我が子らよ。
ユニコーンを聞け。
他に気になった「僕らは離れ離れ。たまに会っても話題がなぃ」という部分は、男女間の事を言っているのだろうが、邪推をするとバンド解散の理由とも取る事が出来る。
うーん、深ぃ。。。
「服部」以来、曲のバリエーションは広がり続けている。
「アナマリア」は阿部はんの曲でメロディーや歌詞どうこうじゃなく、醸し出す雰囲気が素晴らしぃ。
「与える男」は「男シリーズの完結編」で、逆あげまんを歌ったどことなくユーモラスな曲であるし、「音楽家と政治家と地球と犬」も環境問題や政治問題をアンニュイに表現した、ユニコーンらしくない社会諷刺の曲である。
メンバーの個性が曲にちゃんと表れており、非常に楽しめた一枚だった。
☆収録曲:
・与える男
・金銀パールベイビー
・時には服のない子のように
・すばらしい日々
・アナマリア
・オールウェイズ
・素浪人ファーストアウト
・あやかりたい65'
・音楽家と政治家と地球と犬
・裸の王様
・薔薇と憂鬱
・甘い乳房
・スプリングマンのテーマ
・月のワーグナー
・8月の
あぁ。。
かつてどこかで読んでしっくりきて心に残ってた他人の言葉とかもきっと引用しまくってるけど、本当にユニコーンへの想いを書き出したら止まらない。
(いや、眠すぎて止まったけど…。)
時間もダイブかかり、長くなってしまったので、マジで死ぬ前に今日はここで一旦終わる。
あぁ・・・ ユニコーン☆ラブ。
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2021.10.4
毎日遺書を書き始めた当時230日目の投稿内容。
・・・うん、ユニコーンが好き過ぎる。
そしてこの時はまだ、まさか5年後に再結成してくれるなんて思いもよらなかったよ。。
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