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遺書No.596 ミッション・インポッシブル。

※この記事は2004年7月6日から2009年7月5までの5年間毎日記録していた「遺書」の1ページを抜粋して転載したものです。

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2006.2.20
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IQが幾ら高くても、
世の中はそれだけじゃ勝ち抜けない、
それは知っております。

こんばんわ、みーくんです。

なんだか今日は、
小学生の頃によくあった出来事を思い出した。

俺は鍵っ子だった訳だけど、
やっぱりね、そこは子供。
1年間に何回かは、
家の鍵を忘れちゃうわけよ。


今みたいに財布・携帯・鍵・タバコの4点を
常にセットで持ち歩く生活じゃなかったし。
ランドセル背負って毎日中身も変わる日々。
注意力もやはり低かったのだろう。

とりあえず家に着いてから気付くのよね。

家は目の前にある。なのに入れない。


さてどぅする?
どぅすんのょ俺!!Σ(*゚Д`;)

今ならライフカードのCMを思い浮かべて、
ジョーオダギリになりきるなり、
状況を楽しんで一人で盛り上がれる事だろう。

だが当時は違った。

まず第一に、
そゆ日に限って不思議とね、
ウンコがしたくて家路を急いる時だったりする訳。
これがマズいわな。

トイレまであと10mもないのに、
このドアさえ開けばすぐにも放出できるのに、
入れない。


勿論、みすみす洩らす訳にもいかないよね。


当然俺は、
持ちうる全ての力を肛門筋に集中して
波をやり過ごす訳だが、
ただ玄関前で手をこまねいていても、
何の解決にもならなぃ。

時間と共に間もなく第2の波が来るのは明白だ。

うん、言ってるそばから、キタ(鬼汗

あまりに苦しい時は、
とりあえずガスだけ噴出しておく訳だが、
これがまた異常に臭かったりする。

油断すると、
その香りだけで危うく意識が薄れたりもするが、
額にはイヤな脂汗が全開で噴き出す為に、
何とか自分を保っていられる感じだ。

ま、ウンコの話しは置いておこう。

幸いウンコをもらしてしまった経験はないので、
とりあえずウンコは我慢出来るモノと仮定して
話しを進める。

まず家の鍵がない時は、動揺する。
これは何度やっても動揺する。


少し落ち着いて打開策を考える。
まずは一階にある全ての窓の鍵をチェック。

当然全て閉まっている。('A`)

共働きにも関わらず、我が母は、
週に2回、必ず家の掃除をする女だ。
窓の鍵を開けっ放しにするルーズさに期待はない。

ただし、ここで経験が生きてくる。


まず盲点なのは、
リビングに面した窓だが、
もちろんそこは間違いなく鍵は閉まっている。

だが、よく一戸建ての家にあるように、
このメインとなる大きな窓の上にゎ、人が一人くぐれるかどうかくらいの幅の小窓がついているのだっ!


そぅ、そこが第一のチェックポイント。


ここが空いているならば、話しは早い。
今のゾウアザラシの様に太りきった体とは違い、
当時小学生だった俺ならば問題なく入る事は出来る。


注意しなければならないのは、
手前は何かを踏み台に出来るが、
部屋の内側は床までの落差が約2mもある事だ。


運良くそこが空いていたなら、
ベランダに踏み台を重ね、
くぐった後にアクロバティックな着地をせねばならなぃ。
だが、これが一番楽な侵入方法だ。


鍵を忘れたショックの後、
わずかな期待を寄せてこの小窓をチェックする訳だが、
敵(ウチの母)も中々やるもので馬鹿ではなぃ。


このポイントが通用する事は早々ない。
母の注意深さを何度恨んだ事だろうか。('A`)

何やら、家宅侵入犯と防犯対策の構図なのだが、
気付けば母と子による壮絶なバトルの様相だ。


次なる手は、2階からの侵入だ。


希望は兄の部屋のベランダの無い窓。
実は兄が親に隠れてタバコを吸っている事を俺は知っていた。
その為、常にわずかな隙間を空けて換気を行っていたのだ!(`∀´)ニヤリ


まずは2階に面する屋根に昇らねば、
その確認すら出来ない。
家の外に物置となった小部屋がある為、
そこからどっこいしょと脚立を取り出す。

ここで物置の鍵が閉まっているとアウトね。
そんな時は泣きそうになるが、
話しが長くなるので省く。


この方法を駆使する時の俺の気分は、
もはやアレだ。

ミッション・インポッシブル。


厳重に警戒されたセキュリティーを掻い潜り、
(ある意味ウンコを洩らさない為にも)
意地とプライドを最大限に発揮しつつ、
いかにして(ウンコが漏れる)タイムリミットまでに家屋に侵入できるか!!

俺は燃えたね。

近隣住民に目撃されれば間違いなく通報されるレベルのミッションである事は間違い。


そうしてキャタツを屋根の瓦にかけ、
肛門筋に全力で注意を払いながら、
滑る屋根に注意深くよじ登る。


・・・だが、これで全てが解決する訳ではなぃ。


ごく希に、兄貴の部屋すらも鍵がかかっている事があるのだ。

そんな時はもぅ、最後の手段。


ピーンポーン  ̄ω ̄)σ⊂

近所の家に声をかけてトイレを借りるよね。


額に浮かんだ油汗の量をみれば、
誰がどう見間違ってもウンコである事は明白なのだが、
何なら噴き出る汗すらウンコ臭してそうだが、
そこは勿論羞恥心のある人の子ですもの。


精一杯の余裕を浮かべて、
トイレ(小を!!)借りていいですか?…('∀`;)

無理のある笑顔で平静を装うよね。
どうしたって声も震え気味なるけどね。

危うくもね、幸いな話なんだよねこれが。

俺はウンコを漏らした事がない(ドヤ


ふ。若かったょ。。

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2022.2.7
毎日遺書を書き始めた当時596日目の投稿内容。
何を書いてんだ何を。未来の息子たちにこんなの読ませるつもりだったのだろうか。
今は息子がいるが、これを読んだらどう思うだろうか…。


過去のボクは昭和の固定観念や慣習に縛られ、自分や家族を苦しめていた事に気付きました。今は、同じ想いや苦しみを感じる人が少しでも減るように、拙い言葉ではありますが微力ながら、経験を通じた想いを社会に伝えていけたらと思っていますので、応援して頂けましたら嬉しいです。