遺書No.819 どうしても逢いたい女性。
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2006.10.8
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もう一度、逢いたい女性がいる。
だけど俺は、その女性について、
電話番号はおろか名前すら知らない。
都内を走る電車の中での邂逅。
それが彼女との唯一の思い出。
ただもう一度だけ逢いたい。
そしてこの胸の内を彼女に伝えたい。
でもそれはきっと叶わぬこと。
それが分からぬほど愚かではない。
だからせめて今日という日の遺書、
彼女への思いを綴ることにした。
もし何かの偶然で、
『彼女がこの投稿を目にしてくれたなら』
そう願って。
こんばんわ、みーくんです。
関東ローカルな話になるんだが、
俺が今日横浜に向かう時にあった本当の事を、
何の脚色もせずにありのままに話すぜ。
俺が横浜の桜木町まで移動する場合、
JR秋葉原駅から京浜東北線っていう電車に乗って行くのですよ。
乗換なしで行ける便利な路線です。
しかも休日の昼間だけあって、車内はガラガラ。
俺は誰に遠慮する事もなく、
7人がけの長椅子の端に、
陣取ってくつろいでおりました。
問題の女性は、そんな僕の対面に座っていたのです。
この時はまだその女性の事なんて、
何も気にしておりませんでした。
それよりもむしろ、
女性の頭越しに見える、
山手線に目を奪われていたのです。
この京浜東北線っていう電車は、
都内を走っている間は山手線が併走する時がある訳なんですよ。
しかも、車両と車両の間がわずか2mに満たない近距離になることも。
この時も、山手線が併走しておりました。
それはそれは車内の人達の表情まで拝める、
圧倒的な近さなものですから、
ついつい見て楽しんだりしていました。
そんな山手線の窓際に、
3~4人の子供達が立っていたのです。
家族でお出かけなのでしょうね。
楽しそうに窓の外を眺めて、
こちらの車内を覗き込んではしゃいでおりました。
(・・・わかる。わかるぞぉ~、その気持ち。
多分、この車内で一番君達の気持ちが分かるのは、この俺だ!)
子供達に強い共感を覚え、
しばらくそちらに目をやっていると、
視線に気づいたのか、
その子達が僕に向かって手をふってきたのです。
(かわいいなぁ。その気持ちわかるぜ。
俺なんて隣の電車の人と『あっち向いてホイッ』やった事あるんだぜ!)
なんて思いながら、おそらくその昔、
親切な大人たちが俺にもそうしてくれたように、
俺もその子供達に向かって、
ニッコリ笑いながら手を振ってあげました。
・・・すると、その時でした。
対面に座っていた女性が、
めちゃめちゃ露骨な顰めっ面になって、
てゆか物凄い怪訝そうな顔で僕を見やるのです。
(いや!ち、ちがう!ちがうからッ!!
別に俺はあなたに手を振った訳じゃないですからッッッッッ!!!汗汗汗汗)
心の中で必死に言い訳を述べます。
それを表情で伝えようとして目を合わせたら、
即効で逸らされました。('A`)
・・・orz
(違うんです!決してナンパとかじゃないし、そんなナンパの仕方ってないでしょう?
もしもナンパだったら、もっとオサレでロマンチックな出会い演出するってば!!)
・・・そんな思いを幾ら念じても、
当たり前ですが通じる訳がありません。
目的地の桜木町に着くまで、
しばらく気まずい空気が流れました。
そして桜木町に到着した時、
俺は席を立ちました。
するとなんと!
その女性も同時に席を立ったのです。
彼女も、この駅で降りる予定だったようで。
しかし、しかしです!
彼女は席を立った俺を見て、
反射的に座りなおされました。
・・・OTZ
そして、諦めたように再び立ち上がったのです・・・
あぁ・・・
俺はストーカーじゃないからッ!!!
違うんだからーーヽ(`Д´メ)ノ━ッ!!!!
もうね、仕方ないよね。
でも、本当に分かって欲しい。
仮にアナタという女性が気になってたとしても、
見知らぬ女の後を追って電車を降りるような変態ではない。
安全とは言い切れませんが、
それなりに分別はありますからっ!!!!
・・・もうね、泣けてきたよ。
そりゃあ街頭配布する為とはいえ、
ダサイ紙袋を持った28歳の男が、
対面から笑顔で手を振ってきたらね、
そりゃあ怖くて仕方ないでしょうよ。
気持ちは分かります。
でも、俺の小さな胸はひどく傷つきました。
俺だって男の子なんだからね!!!!(*`Д´)
そんなセリフが脳裏を過ぎりました。
10月8日の日曜日、ちょうど昼12時頃。
京浜東北線大船行きの電車に乗り合わせた方で、
上記内容に心対して身に覚えのある方がいらっしゃった場合は、
是非、連絡ください。