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パズルの恋人

Words written in 1994. from "黒歴史ポエム"


パズルの恋人



夜明け前 眠れずにいた
外が冷たい蒼空に包まれている

部屋の隅にあるパズルの恋人のように
時間を止めて 抱き合えたなら
 この哀しみを 忘れられるのに

刹那的な温もりで誤魔かしても
胸の痛みは消えなくても
 セピア色の二人の写真

今は 思い出の奥に薄れていく

傷ついた心癒して
遠い景色の中に咲いた
 あの 虹のようになりたい

汚されて崩れた絆
 でも まだ愛しいから

暮れかけた街並に 白い風が舞う
凍えそうな季節に ため息が滲む

その姿を探す交差点 人が流れてる
恋しさの破片 繋いでいたいから
 記憶の中で眠る その想いを
取り戻したい
   心は遥か遠く・・・・

夜明け前 眠れずにいる
切な色の影に染まる部屋が呟く

「Still you remember?」




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ナツキのパパ@令和の父親アップデート作戦中!
過去のボクは昭和の固定観念や慣習に縛られ、自分や家族を苦しめていた事に気付きました。今は、同じ想いや苦しみを感じる人が少しでも減るように、拙い言葉ではありますが微力ながら、経験を通じた想いを社会に伝えていけたらと思っていますので、応援して頂けましたら嬉しいです。