遺書No.648 上手なウソ。
※この記事は2004年7月6日から2009年7月5までの5年間毎日記録していた「遺書」の1ページを抜粋して転載したものです。
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2006.4.14
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心が泥水で洗われるような人間関係は、
ウンザリなんだぜ。
俺はこれまで世の中を生き抜く為に、
高度な柔軟性を維持しつつ、
臨機応変に対応してきたつもりだったが、
不意に気がつけば
『要するに行き当たりばったりじゃん('A`)』
となってしまっていた事実は否めない。
ま、解釈次第ではそれも間違いではないのだけれども・・・。
日本語って難しいZe!!
こんばんわ、みーくんです。
全ての人に当てはまる訳ではないが、
えてしてそうである事が多いように思う。
「鬱な人はウソがつけない」
鬱になる人の多くは多分、
自分に嘘をつき騙す事が出来ないのではないか。
鬱になる人達は一般的に真面目な人、
正直な人に多いと言われる事からも、
おそらく大きく的外れではじゃないはずだ。
考えれば考えるほど深みにハマるような、
悩みや問題を抱えても、
自分を上手く騙すなりして、
精神的に追い込まれる状態を避けられる人なら、
たぶん鬱にはならずに済むのではないか。
例えば、根拠はなくとも「何とかなるさ」と自分に言い聞かせたり、「とりあえず今日は発熱ということにして休もう」と言える人なら、一時的であれ精神的な窮地から逃避できると思うんだ。
だが鬱になる人は、これが上手にできない。
そう考えると、
鬱になる人が増えるのも納得の背景が、
今の社会にはある。
携帯電話や電子メールの普及などで、
直接のコミュニケーションの機会は減ったし、
ウソがつきにくくなっている。
例えばメールでは「言った・聞いていない」という言い訳はしづらいし、携帯電話が普及してからは着信履歴に残る為に「電話したけど不在で…」なんて誤魔化しも出来なくなった。
しかも企業の成果主義の導入で、
周囲の人が皆ライバルとなり、
人間関係はギスギスしている。
精神衛生上、とてもよろしくない環境だ。
それはきっと間違いない。
そんな時代だからこそ、
上手にウソをつく力が重要だと俺は思う。
ウソがつけないようでは、
クリエイティブな仕事は出来ない。
まずは上司に「そのネクタイいいですね」と、
古典的なヨイショをしよう。
仕事はハードでも人間関係が良好であれば、
精神的には幾分か楽になるはずだ。
業務の進捗を問われたら、
もし厳しくても「あと一歩で何とかなりそう」と前向きな返事をする。
仮に業務が停滞していても、
その方が積極的に取り組んでいる印象を与える。
尋ねられる度に「難航してる」なんて正直に答えてたら、「あいつは後ろ向きだ」と思われかねないからね。
同じ案件で2度も3度も怒られる事にもなる。
コミュニケーションの技術論に近いが、
難しい事じゃあない。
もしもスランプに陥ったら、
スポーツ選手がよくやるような、
イメージトレーニングを取り入れよう。
仕事がうまく進んでいるシーンを思い浮かべ、
「自分は日々向上している」と毎日唱える。
一種の自己暗示をする事で、
気持ちの変化を実感出来る筈だ。
これからの時代、
上手なウソが自分を救うんだ。
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2022.4.6
毎日遺書を書き始めた当時648日目の投稿内容。
そういえばペルシアの諺にこんなのがあったな。
「良い結果をもたらす嘘は、
不幸をもたらす真実よりいい。」
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