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追憶と感謝①
至らぬ父のボクに、
責めることなく信頼を寄せる。
自責の念とは別にある、
子どもへの言葉にしきれない感謝。
***
2010年8月24日、長男のナツキが生まれて、ボクは父になった。
ボク自身の父は、朝早くから夜遅くまで、そして休日もほぼ無しに、いつも仕事で家にいない人だったし、家事育児に携わらない人だった。
だからボクは、父と遊んだ記憶が殆どないし、末っ子だったボクは親戚の中でも1番年下で、年下や小さい子と遊ぶ機会も殆ど経験が無かった。
それもあってか、ボク自身は小さな子と遊ぶことに苦手意識を持ちながらも、出来るだけ家事にも育児にも、自分ゴトとして参加しようという意識が昔から割と強くあった方だと思う。
そして、育児に伴う大変さやストレスが、愛情の有無とは別のモノだという事も理解していたし、覚悟もしていたつもりだ。
でも。
毎晩の終わりの見えない夜泣きに背中スイッチ、身体中を掻き毟り続けてシャツや枕、シーツや布団を毎日血だらけにするアトピーの痒み、初めての子育てで訪れた日々は、ボクに自分の未熟さを突きつける毎日だったし、もちろん可愛さも喜びもあったけれど、余裕がなくなって精神的に限界を感じた時には、強くあたったり、怒鳴ってしまったり、時には手を挙げたことさえあった。
今でこそ、2人目、3人目の子どもがいて、接し方や心の持ち方も当時に比べれば多少の余裕があったり、少しは大人になれたと思うけど、それでも「子どもと遊ぶ」のは下手で、どうしても苦手意識も無くなってはいなくて。
そんな未熟な父だけど、上手に遊んであげられもしない父だけど、時に厳しすぎて泣かせてしまったりする父だけど、他人の心の動きや感情に敏感なナツキは、ボクが辛そうにしたり、自己嫌悪に陥ったりしていると、いつも優しく気遣ってくれたり、時には励まそうとして声を掛けてくれたりもする。
父や母の機嫌の悪さや情緒的な不安定さを感じ取ると、下の子たちの面倒を見ようとしてくれたり、気持ちを代弁して伝えてくれようとしたりする。
本当に優しい子。
未熟な父を、信頼してくれている。
優しくできない父にも、優しくしてくれる。
うまく言葉に出来ないけれど、「育児」って、個人の解釈次第だけど、字面がおこがましいな?とさえ思ったりもする。
これこそ語弊があるかもだけど、親がするのは自分もして貰ってきたお世話の部分で、教えるのも教わるのも、成長するのもお互い様の話なんだよね。
それを、ナツキが教えてくれた。
子どもは、色々と親に教えてくれる存在でもあるんだよね。
本当に、いつも有難う。
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