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shinya_chanpuru
[うたの素]「dimension」
「dimension~ありえない物語に思うこと~」
大切なものを見つけるたびに
いつか捨てられる気持ちになるのはなぜだろう
それはぼくのものではないのに
とてもぼくのものみたいに思うのはなぜだろう
どんなに願っても あの物語はあのひとを途中で殺した
どんなに恐れても あの結末は容赦なく続きをほのめかす
安心して 二次元の世界
どうしてそんなふうに言い切れる
ぼくらは 三次元の世界
それを誰かが手の中で書き換えているのだとしたら?
想像を超えた世界がくれる
「どんなどん底の今日でも乗り越えてゆけるさ」
それはぼくを救ってくれたり
時にぼくを突き放して外に放り出すんだ
どんなに叫んでも その物語にこの声は響かない届かない
どんなに離れても その物語を思い出すきっかけに出くわすよ
完全なる 異次元の世界
どうしてそんなふうに言い切れない
点点点の ゼロ次元の世界
ぽたり落としたインクにもハジマリがあるのだとしたら?