登山初心者 御岳山へ
はじめての八ケ岳登山のあと、全身の痛みと疲労感に苛まれたものの、心がスッキリとした感覚が忘れられず、2週間も経たないうちに次の登山を計画。
※人生初登山の記録はこちらから↓↓
初回からいきなり長野県まで遠征したけれど、東京にも山はある!
ということで、次は東京都青梅市の御岳山(みたけさん)登山に決めました。
11月初旬早朝、御嶽登山鉄道の滝本駅に到着。周辺駐車場はすでに満車ばかり…。
やっぱり登山は人気なんだなぁと改めて実感。ペットを連れている人も多くて、気軽にアクセスできる環境。子どもの姿も多くみられた。
滝本駅から一気に急斜面を駆け上がり御岳山駅へ。
そこには東京なのに東京じゃない!みたいな自然たっぷりの景色が広がっていた。
登山というよりは紅葉狩りや遠足の人たちが多い印象で、服装もロングスカートやジーンズなど多種多様。ちょっとびっくり。
そんな中、わたしはガッツリ登山ルック!すっごい本格的に山登る人みたいな出立ちが逆に目立っていた…けれど、登山初心者にとってはどの山だって常にフル装備!を心がけて今日も御岳山に挑む。
まずは武蔵御嶽神社へお参り。
まずは…と言ったものの、序盤からずっと続く緩やかな上り坂&石段が地味に足腰にダメージを与える。あれ、こんなしんどかったっけ?と2週間前の記憶を辿りながら、神社へ到着。
澄んだ空気と青空のなか、山の神様に登山の無事をお祈りした。
御朱印と一緒にご利益のありそうな飴もゲットした。
これは行動食に加えよう。
そしていざ登山再開。土曜日なのもあって山道はけっこう人が多い。そしてみんな軽装備…私だけひとり浮いていたけど、楽しく軽快にずんずんと目の前にある道を進んでいった。
山々を遠くから見ると気づかないけれど、一歩山の中に入ると、規則正しく並んでいる木々の美しさに圧倒される。
こういうひとつひとつに綺麗だな、美しいなと感じられる山の景色がとても好きだ。
御岳山にも自分のレベルに合わせて選べる様々な道程があって、今回私は8.6kmのコースに挑戦した。
御嶽神社〜天狗岩〜綾広の滝〜鍋割山〜御岳山をぐるっと回るコース。
天気も良くて山登り日和!初回の八ヶ岳といい御岳山といい、今のところ登山日の天候にはとても恵まれている。
軽装&普段着のカップルに追い抜かれたり、コンバースを履いたスキップまじりの子どもが軽快に登っていく姿を見ながら、目の前でコロコロと変わる山の中の景色に足を止めながらひたすら前を進んだ。
陽の光と温かさが色づき始めた葉っぱを照らして美しい。
自然にはたくさんの色があって、匂いがあって、音がある。当たり前のことなんだけど、一歩ずつ進むたびに実感する。
綾広の滝は壮大で、流れる水の音がいろんなざわつきを打ち消してくれる気がした。
ここからはずっと続く登り道に息が上がって、何度も立ち止まって空を見上げる。
「つらい…」
なのに、登り続けないと先に進めないし、結局自分で歩かないとゴールに辿り着けない。なんという状況。自分で選んでやって来たくせに、私はわがままだ。人類はわがままだ。
山のなかでは地球スケールで物事を考えてしまう。
地面に根付く苔を見て元気をもらい、鳥の声に励まされ、遠くに聞こえる「チリンチリン」という熊鈴の音に一人じゃないと気付かされ。
登山のはじまりに行動食に加わった御嶽神社の飴をいただいて、登山初心者の私は自分を奮い立たせて前に進むことができた。大袈裟だけど真剣。
私の山歩きの目的は山頂を目指すことではなく歩き続けること。なので明確なゴールはないけれど、無事にぐるっとスタート地点まで戻ってくることができた。おつかれ初心者。
登山道入り口にはちょっとした売店や広場があって、たくさんの人たちがお昼ご飯を広げているところだった。
そしてその広場に一本だけ真っ赤に染まった紅葉があった。
山歩き後の綺麗な景色は格別。別腹。得した感があってすごく嬉しい。
8.6kmコースを歩き終えたわたしは早々に御嶽登山鉄道に乗って山を後にした。ちょっと座ってお昼ご飯を…とも思ったけど、予想以上に人が多くて人混みが苦手な私にはちょっと辛かった。
人生2度目の登山。山によっていろんな表情があって、合うとか合わないとかがあるんだろうなと実感。
御岳山はいろんな人を満遍なく受け入れてくれる心の広い山でした。