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私のサポートが相手の成長を止めるモヤモヤ。

自分の仕事の成果を出すのも楽しいものですが、人の成長に寄与できた瞬間の喜びというのもかけがえのないものがあります。一方、冷めた目でこの行為を見ることも出来ます。人の成長に関わる行為は、成果を出すための手段の一つでしかなく、成長しないのであれば優秀な人を「調達」(あまり好きではない言葉)すればいいだけ、という考え方も存在します。

ただ、人は一見非効率な行動を選びます。誰かの成長の役に立つことに対してなぜだかがんばれてしまうような・・・。今日のテーマはそんなことを思い出すような話です。

皆さま、いつも読んで下さってありがとうございます。アウトソーシングサービス、Any MaMa(エニママ)を運営している、under→standの河田夏樹です。今日もよろしくお願いします。

さて、今日のモヤメン(モヤモヤしたメンバーの略)はこちら。

Any MaMa(エニママ)って、ママの成長やチャレンジを支援するサービスだということは理解しているつもりなんです。でも、ママたちの中にはどうしても仕事の進め方やスキルに足りないところがあって、品質に至らないことがあります。私がディレクターとしてサポートはするのですが、成長やチャレンジを支援しているのに、どこまで私が助けていいんだっけ?といつもめちゃくちゃモヤモヤするんです。放置したら、成長やチャレンジは生まれるけど、クライアントさまへの納品品質には至らないから、仕事を切られてしまうだろうし・・・・どうしたらいいんでしょう!!?

きゃーーーーー、ヤバイほどにまっすぐ!

こんなにクライアントとママのことを考えて下さっているAny MaMaのディレクターって素敵ですね!・・・・すみません。愛するメンバーのあまりの愛くるしさに取り乱してしまいました。。。

助けた方がいいんだけど、助けることで成長を妨げてしまっているのではないか?というジレンマ。

皆さまの周りでもでも似たことはあるのではないでしょうか。多くの人が、いろんなアドバイスをしたくなる事案な気がします。

学校ではなく、仕事なので、結果が求められる時の成長という観点で考える必要がある話なのかもしれません。

相手は、あなたの目的に興味はない。

成長の伸び代に対してどのくらい関わって教えたもんだか、という話は子育てにもそのまま通ずる話だと思います。

例えば、

5さいの息子がお尻をふくのがめちゃくちゃ下手で、いろんな物が残ってしまいがち、そして、そのままパンツをはいてしまう。(という毎日)

こんなシチュエーションが続いたら、親としてどんなアプローチをするでしょうか。(なんだ、この謎の例え・・・笑)

自分のふき方を見せてあげる。
ふき方を何度も教えてあげる。

いわゆる「こうやってみては?」という提案が多くなると思います。とはいえ、中々うまくいかないことも多いですよね。

あなたの頭の中には、お尻が清潔である人生の素晴らしさ、パンツが美しいことによる恥じない人生のメリットが溢れているとは思うのですが・・・。

知ったこっちゃない子どもったら、ぜーんぜん言うことを聞いてくれませんよね。

今回のモヤモヤのケースのママの場合も、似たような感覚を覚えます。

子育てでも、仕事でも一緒な気がしますが、あなたの求める成長や、やり方の意味合いを相手が分かってくれてないことは日常でよく起きます。きっと双方の優先順位が違うんだろうとは思います。

お尻にうXこがついてて、何が悪いんやママ!っていう話なんです。

えーーーー、じゃあ子育てと同じように答えないじゃーん、となりそうですが一応、こんな提案をしてみました。

やり方は教えない、やり方を考えてもらう。

ひとつの答えは、この見出しの通りです。

こうやってください。

ではなく。

こうなるためのやり方を考えてみてください。

が基本動作になります。

平たく言うと、ゴールを伝えた上でアプローチの方法は考えてもらうというイメージです。マニュアルがあるような仕事があったとしてもそれでうまくいっていないのであれば、どうすればマニュアルを活用できるのかを考える必要があります。

ちょっと、それはぶっきらぼうな感じがして無理!と言う方は

こう言うやり方があると思いますが、あなたはどう思いますか?

と例示する方法もいいかもしれません。

ただ、電話や対面でだと返事が返ってくるのですが、メールやチャットだと「わかりました!」と返信がきて、、、あれ?考えて欲しかったのになぁ、となってしまうことがあるので要注意です。

それでもうまくいかない時もあると思います。その時には、スキルと手順それぞれの改善点を本人に確認するのがいいと思います。

「スキルと手順、それぞれどう改善されるとうまくいくと思いますか?」

それでかえってきた、回答にそってやってみてもらう感じです。もちろん、アドバイスはしますが、あくまでも本人に「考えてもらう」が基本動作と覚えておくと楽だと思います。

考えておらう、、、、わかっちゃいるけど提案としては、ちょっと物足りないかもしれません。

相手からXXX力を奪うことが最大のリスク。

実は、考えてみてもらうことよりも大事なことがあると思います。


それは「決めてもらうこと」。
これが一番大事だと個人的には思っています。

一生懸命、相手をサポートしているとたまに聞く言葉があります。

XXXさんが言った通りにやったのに、うまく出来ませんでした、ごめんなさい!

一見素直に謝られているにも関わらず漂う違和感。

その正体は他責感なのではないかと思います。よく、他責はスタンスが悪いなんて言いますが、それは違うと僕は思っています・

相手のスタンスの問題ではなく無自覚にやり方をこちらが「決めて」しまっているからだと思います。

相手に決めさせなかった故に、こちらにブーメランのように責任が戻ってくるのです。不思議ですよね、相手の成長の話なのに、こっちに責任が戻ってくるのです。

相手の成長を妨げる支援があるとしたら、「やり方」をあなたが「決めている」ことにあります。提案はしても、決める権利はこちらにない、と割り切ることが相手の成長に確実につながります。

先ほど、やり方を教えるな的なことを書きましたが、極論、教えても構わないと思います。「決めて」もらいさえすれば。あなたの言う通りのチャレンジではなく、自分の思い通りにチャレンジすることで、得るものが格段に増えていきます。

相手のためにやっているつもりなのに、相手のためになっていない気がする時は、こちらが決めて、押し付けてしまっていることがほとんどです。

成長する力がないのではなく、成長をする機会を奪ってしまっている可能性があることがあり得る、そんなことを頭の片隅においておいた方がいいかもしれません。

え?それで結局、クライアントさんの品質に至らなかったらどうするの??と言う質問が来そうですが、その質問は僕にではなく、相手にしてみたらいいと思います。

それでも仕事を続けたいのか、だから辞めたいのかを決めてもらえばいいのです。続けるのであれば、先述の話に戻りますが、スキルか、手順を改善する必要があります。もちろん、これまでの延長線上では解決は出来ないと、おいます。

ただ、忘れてはいけないのは、あなたのせいで仕事が出来なかったのではありません、自分で考えて、自分で決めて、それでも出来なかったということです。

これを続けていくと、驚くほどの人の成長と成果が必ず待っています。自分の言った通りにしてもらう世界から、相手がのびのびとチャレンジをしだす世界は見ていてとても嬉しいものです。ちょっとめんどくさいですが、「決めてもらう」を意識してみて欲しいなーと思っています。

ちなみに、僕は、この会社にいるメンバー全員でこれを試しています。そして、想像を遥かに成長を見せてもらっています。だから、考え方はあまりおかしくないんじゃないかなって思っている次第です。

ちょっと難しいけど、自分で考えて、決めて、チャレンジし続けてれば・・・いつの間にか、いい仲間が周りに増えてると個人的には思います。

今日はこんな感じです。
みなさま、良い1日を〜。



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