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20代最後の日の思い出
ふと思い出したので記録。
29歳と364日の夜。
鏡の前。
手にはピアッサー。
20代にケリをつける儀式みたいなもの。
苦しいし、惨めだし、思い通りにいかないし、
子どもが子どもを育ててしまった弊害はMaxで。
会社ではバリキャリで優秀な振りをして出世街道まっしぐら。
シングルマザーのくせして家も買った。
欲しいものはそれなりに手に入った。
何不自由なかった。
めっちゃ痩せてたしモテてた。
でも、どうしても手に入らない幸せ。
他人を見ては羨ましかった。
私も誰かに守ってほしかった。
戦うことには馴れているけど、
もう疲れたと泣く場所がある人が心から妬ましかった。
それがない自分は誰からも必要とされていない存在。
愛されない存在。
価値なし。
人生は辛いことを我慢しながらそれを隠して笑うことだと思っていた。
だから不良30歳になるんだもんね。
やっちゃいけないことをしてみたかった。
かつての超優等生な私では考えられない壊し方をしたかった。
大企業優等生だらけの中で優等生していたくなかった。
異端児でいたかった。
優等生だった自分に未練も後悔もない。
そして断ち切る。
ガっツーン。右。
間髪入れず
ガっツーン。左。
小さな小さな反抗。
自由への萌芽。
私の二つ目のピアスホールに込められた想い。
そして30代ラストイヤーが近づいてる。
人生の主人公、やれていますか?