歪んだ愛に包まれて

　先日、今話題の映画「マッチング」を鑑賞した。
　感想を述べようとすると、全部ネタバレになってしまいそうなので気をつけながら感じた事を書いてみようと思う。佐久間くんの為にもネタバレは避けなくてはいけない。
　この作品のテーマは「愛」。ただ普通の愛ではない。きっと本当は「いやこんなの愛とは言わないだろう」と思ってしまうのかもしれないが、私は観終わった時に「これも愛の形なんだ」と深く共感してしまった。
　この作品における愛はとても歪んでいて闇に包まれている。けど、どこか愛おしく思ってしまう。そう感じてしまうお芝居をSnowManの佐久間くんが吐夢という人間を通して見せてくれた。魅了された。完全に堕ちた。
　ホラー作品なんて今まで自ら進んで見ようと思ったことなかったのに、佐久間くんがあらゆる媒体で作品を紹介してくれて、だんだん「これは見ないと勿体無いかもしれない」と思い始め勇気を出して1人で鑑賞しに行った。
　観に行った時、完全にメンタルやられ仕事にも私生活にも影響が出ていて、もう自分ではどうしようもないくらいの気持ちでいっぱいだった。正直気分転換するには刺激が強すぎるかもと思ったが知り合いの方からもオススメされていたので観に行く事を決めた。
　そして観終わった時に脳内で思った事は、この世界観にもっと浸りたいという思いだった。鑑賞中は心を無にして、ただひたすら作品に没頭するようにしていた。佐久間くんの呟きや観に行かれた方々の呟きを観て、頭を空っぽにして物語の情報を考察しながら整理していった。すると普段こんな観方をしないせいか、なんだかやけに冴えてしまい考察が捗るではないですか‼︎びっくり‼︎
　ヒロインの土屋太鳳ちゃん演じる輪花にも深く共感した。詳しく書いてしまうとネタバレになってしまうので伏せるが、輪花と自分がとても似ていると思ってしまった。
　ストーリー自体はホラーサスペンスなので観るに耐えない場面もガッツリ出てくる。とあるシーンでは本当に驚いて思わず体をびくつかせてしまうくらいの衝撃もあった。しかしこの歪んだ愛に包まれている時間が、なんとも心地よく感じてしまう。そんな不思議な時間だった。

　苦手なジャンルの映画も、佐久間くんをはじめ彼らの応援に繋がるならと思えば観に行くことが出来た。佐久間くんがたくさん作品について呟いてくれたりメンバーのみんなの感想をお見かけしたり、何よりもファンの皆様が一緒に盛り上げようとしている姿にとても感動した。ファンの方々の作品鑑賞プレゼンを読んで行こうという気持ちにもなれた。
　映画のラスト、とても気になる終わり方をしていたので是非続編を期待したい。
　映画を鑑賞後、文庫にも手を伸ばして読了した。映画では語られなかった人物たちの話や、この時はこういう気持ちでいたのかなどなど映画を観たからこそ楽しめる内容だった。本を読んだ後、さらに吐夢が愛しくなったのは言うまでも無い。本当沼だわ・・・・・。