母と私 ― 数日後に結婚式を挙げる花嫁が、29年の親子関係を見つめ直して思うこと
数日後に、私たち夫婦の結婚式を挙げる。
結婚という人生の節目を迎え、改めて母との関係について考えることが増えた。
昔はぶつかってばかりだった母との関係も、今では少しずつ見えてくるものがあり、その関係性の変化を振り返ってみようと思う。
長かった私の反抗期
中学生から大学生の頃まで、母との関係はいつも衝突が絶えなかった。
私は小さい頃から自分なりの意見がある方で、それを母に伝えたい、わかってほしい気持ちが強く、それが「親への反抗」に繋がっていたのだとおもう。
そして母によく言われていたのは
という言葉だ。たぶん100回以上言われたと思う。
私と母の価値観の違い
私にとっては、家族だからこそ自分の考えや思いを伝えたいという気持ちがあった。
でも、母自身は幼い頃から「親に従うのは当たり前」という環境で育ってきた(と母から聞いたことがある)。
だからこそ、自分の意見を真っ直ぐにぶつける私に、母は戸惑うことも多かったと思うし、それが私と母の衝突の原因だった。
育ってきた時代背景
家庭環境の違い
そこから生まれる個々の考え方の違い
そのギャップは私たち親子関係の根底にずっとあるし、これからもあり続けるのだと思う。
離れて気づいた母との関係
私が結婚して、物理的にも精神的にも母と少し距離ができたことで、少しずつ母の立場や気持ちが理解できるようになった。
今まで気づかなかった母の思いや背景を冷静に振り返ることができるようになってきた。
振り返ることができたのも、いろいろな偶然の結果だと思う。
・結婚式を挙げることにしたこと
・キャリアブレイクを経験したこと
・コーチングを学んだこと
など
色々なことの偶然の重なりで、このタイミングで、私は親との関係を見つめ直す機会が増え、それが私にとって大きな気づきと成長につながったと思っている。
親と子の色々な役割・関係性
最近、母は祖父(母の父)の介護をしている。
母と祖父の姿を見ながら、親子の役割はその時々によって変わっていくものなんだと強く感じた。
親子関係はもっと多様なものとして捉えていもいいのかもしれない。
時には上下関係や主従関係
時には友達のような関係
時には兄弟姉妹のような関係
時には同志のような関係
時にはお世話し、お世話される関係
・・・
その時々によって、柔軟な親子関係が築かれたらいいな〜と思う。
これからも私と母の間でいろんな関係性が生まれていくのだと思う。
母を許し、感謝する
これまで母との間でぶつかったこと、理解できなかったこと、すれ違ったこともたくさんあった。
でも今、私はそういった過去を少しずつ許せるようになっている。
母を本気で嫌いになったり、本気で感謝したり、一人の人間にこんなに複雑で豊かな感情が生まれるってとても不思議だな〜と思う。
母に対して許せないという気持ちも長年あったけど、結婚式をきっかけに、「許す」という感覚をつかむことができてよかった。
これからの母と私
私はこれから自分の子を持ち、親になりたいと思っている。
自分が親になった時、母との関係はどうなっていくんだろうか
そして自分の子どもと私の関係はどうなっていくんだろうか
きっとまた、色々なギャップや考え方の違いで、それぞれぶつかったりすることもあると思う。
でも、そんな人間くさく成長していく過程を楽しみにしてる自分もいたりする。
親子の関係は常に変わり続けていくものだと思うけど、居心地の良い時も悪い時も大切にしながら、最後は「色々あったけどありがとう」の気持ちにたどりつけたらいいな。
最後に
結婚式当日、私らしく、両親への想いを伝えられますように。
私たち夫婦、家族、親戚、ゲストみんなにとって素敵な時間を過ごせますように。
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