【旅レポ】川越&所沢に行ってみた【後編】
「旅レポ」と銘打っているにも関わらず、前編でうどんしか食ってねぇ!と気付いた粗忽者です。
後編はしっかり観光していきます。
なお写真が多いのでスクロール長いですが、文字数は2200文字です。
前回はこちら。
最明寺
鎌倉幕府の第5代執権、北条時頼が建立したお寺です。
大河ドラマ「鎌倉殿の13人」の主人公・北条義時の曾孫に当たる人物なので、ドラマには出てこないかもですね。
由緒正しいお寺ですが何度か建て替えを行っているそうで、本堂も墓地もめちゃくちゃ綺麗です。
お目当ての花手水は、なんと5箇所もあります。
お花が本当に綺麗で、手入れをされているお寺の方の愛情と思いやりが伝わってきました。
定期的にお花が入れ替わるので、これは通いたくなる気持ちも分かります。
あっきーさん、素敵なお寺をご紹介頂き本当にありがとうございました!
角川武蔵野ミュージアム
所沢市のサクラタウン内にある複合文化施設です。
外観が「隈研吾っぽいなぁ」と思っていたらやっぱり「隈研吾建築都市設計事務所」がデザイン監修してました。
現在行われている企画展「ファン・ゴッホ ー僕には世界がこう見えるー」を夫が見たがっていたので同行した形なのですが。
私は美術館の企画展にうるさい人間です。
何故なら企画展というのは別料金を取るものなので、価格に見合った催し物であるかどうか、結構シビアに見てしまいます。
というわけですみません、辛口評価となっていることをご了承ください。
さて。
このゴッホ展、ゴッホの絵画は一枚もありません。
展示されているのは全て複製プリントした紙っぺらであり、本物の絵画は置いてないのでまずそこにご留意ください。
展示は大きく分けて三つあります。
・写真撮影コーナー
でかでかと引き伸ばしたゴッホの自画像と「ひまわり」を背景に写真が撮れるスペースです。
スタッフが口を酸っぱくして「写真を撮られている間もマスクしてください!」と言ってきます。
喋らない状態で撮影するのにマスクをする意味って何なんですかね?
もしかして主催者は「空気感染する」と勘違いしている残念な人なのでしょうか。
とても心配です。
この時点で「あ、これは多分私と相性が悪い企画展だ」と悟って急速に冷めます。
でも夫が来たいと言い出した場所なので、一応写真を撮影してあげました。
みなさん造花のひまわりを手に嬉々としてマスク姿で撮影されていましたね。
インスタに上げて楽しまれるのでしょうね。
たくさん「いいね」が付くことをお祈りしています。
・体感型デジタルアート展
プロジェクションマッピングでゴッホの絵画の数々を部屋一面に映すコーナー。
BGMに合わせて絵画がムービーになって動きます。
それだけ。
感想は特にありません。
・年表コーナー
ゴッホの生涯を年表にし、出来事を紹介するボードが並んでいます。
はっきり言ってバラエティ番組の悪ノリ感満載です。
生きている間に売れた絵がたった一点だった上、死んでからアジアの東国の人間にイジり倒されるなんて彼も気の毒ですね。
極めつけは「ゴッホへ手紙を書こう!」というクソ寒い企画。
学祭実行委員になった大学生がテンション上がって思いついたような企画を堂々と実施する姿勢には驚きました。
誰か止める人間はいなかったのでしょうか。
散々なことを言いましたが、実際にゴッホへ手紙を書いている人もいたので、そういうのが好きな人には良い企画なのでしょう。
純粋な心を持った清らかな人間に生まれていれば、私も楽しめたのかもしれません。
この展示に払った2200円はドブに捨てたものと思って諦めました。
ダ・ヴィンチストア
消化不良の思いを抱えたままサクラタウン内を歩いていると、「ダ・ヴィンチストア」という新業態の書店を発見しました。
私は声を大にして言いたい。
この本屋サイコーです。
何が良いって、コーナーの作り方が斬新。
通常の書店は「小説」「ビジネス書」「雑誌」「漫画」というようにジャンルごとに区分けがされていますよね。
ところがこの書店は「人間関係に迷ったら」「恋愛について考えたい」「新しい趣味を始める」などのテーマでゾーンが分かれており、本も漫画もムックもボーダレスに置かれているのです。
とにかく棚を見ているだけでも楽しくて、気付いたら平気で一時間経ってました。
本の配置を考える書店員さんや出版社の方は大変だと思いますが、私はこの書店に本屋の新しい可能性を感じたのです。
私が知らないだけで、もしかしたらこういう業態のお店が増えているのでしょうか。
もっと増えてくれたら嬉しいです。
本屋が好きな方はゼヒ一度訪れてみてください。
一押しです。
さて私が店内をぐるぐるして見つけたお宝がこちら。
一生縁が無いと思っていた「ちくま学芸文庫」の本に、江戸の文化コーナーで出会えました。
私の大好きな四大名物食が江戸に誕生した経緯、根付いた理由から発展までの歴史。
服部栄養専門学校の理事である著者が膨大な文献や絵草紙を元に研究した成果を、非常に分かりやすく解説してくれます。
まだ途中なんですが、めちゃくちゃ勉強になるし面白いです!
これは江戸っ子の必読書にしたいですね。
夕暮れ前。
オープンカフェでハイビスカスソーダを飲みながらふと見上げたら、空がとっても綺麗でした。
埼玉は花と空が綺麗な場所。
みなさんもゼヒ行ってみてくださいね。