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「千と千尋の神隠し」に謝りたい件

※性的な話題が含まれますので苦手な方はスルーしてください。

ついにジブリにも魔の手が

みなさんお疲れ様です。
告解室の番人・夏木です。

先日「野外プレイの思い出」という記事を書こうとしていたところ、記憶の引き出しからとんでもないものを掘り当ててしまいました。

ここはひとつ正直に告白し、ゆるしを得なければならないのではないか。

というわけで本日はみなさんに私の懺悔を聞いて頂きたいと思います。



真夜中のレイトショー

当時、リュウジという男と付き合っていた。
職種は伏せるが、何日も家に帰れないこともある結構大変な仕事に就いていて、知り合ったのは多分合コンか何かだったと思う。

彼はひとり暮らしをしており、休みの度に私は家へ泊まりに行っていた。
ふたりでダラダラと過ごすのが定番だったが、ある時「レイトショーに行こう」と彼が言い出したのだ。

リュウジの家は繁華街から割りと近く、映画館から徒歩圏内だった。
私はレイトショー初体験だったが、真夜中に映画館で映画を見るというのはなんだかワクワクする。

正確な時間は覚えていないけれど、確か深夜0時頃の上映だったのではないか。
夜中にふたりで手を繋ぎながら映画館へ向かった。



「千と千尋の神隠し」というミスチョイス

さてみなさんはレイトショーを見に行ったことがあるだろうか。

一般的に20時以降上映開始の回を指し、料金も通常より安くなっているのが特徴。
場所によって異なるが、都市部では2時や3時でも上映している映画館が存在する。

このレイトショー、当然18歳未満は入場禁止だ。
つまり上映される作品も子供向けではなく大人向けが選ばれる。

ところがこの年、記録的な大ヒット映画が登場した。
天才・宮崎駿監督作品「千と千尋の神隠し」である。

興行収入316億円、泣く子も黙る名作だ。
この頃はまだアニメを見る大人は一部の少数派であったが、「ジブリだけは別枠」として一般の人もこぞって見に行っていた。

そんなわけでレイトショーにも関わらず、アニメ作品「千と千尋の神隠し」が上映していたのだ。
記憶が定かではないが、おそらく「話題だから見てみよう」ぐらいの軽い気持ちで私達はチケットを買い、劇場に足を踏み入れた。

この選択が後に大変な事態を招くのも知らずに。



マイノリティなふたり

劇場には客がほとんどいなかった。

私達の他に、2人か3人だったろうか。
それもかなり遠くにぽつんぽつんと座っている状態。
ほぼ貸し切り状態である。

端の席に陣取り、ふたりでくっつきながら映画を見始めた。

開始10分ほど経った頃。
リュウジが小声で私に話し掛けてきた。

「ねぇ、これ面白い?」
「…わかんない」
「なんで豚になったの?」
「…わかんない」

あろうことか、私達ふたりに「千と千尋の神隠し」は全く刺さらなかった
第75回アカデミー賞で長編アニメ映画賞を受賞した作品であるにも関わらず。

断っておくが私はジブリ作品が基本的に好きだ。
ナウシカもラピュタも魔女宅も大好きである。
しかし何故か「千と千尋の神隠し」は刺さらなかったのだ。

そして彼もジブリ作品は好きだと言っていた。
なのに刺さらなかったのだ。

日本国民、いや全世界が絶賛する作品に急速に興味を失ったふたりは、残り時間をどう過ごすかを考え始めた。



神隠しどころか御開帳

上映時間から計算してまだ1時間半以上ある。
さっさと退席して家に帰るという選択肢もあったが、せっかくチケットを買ったお金がもったいない気もした。

手持ち無沙汰になった私は何となくリュウジの股間に手をやった。
これは私の癖で、暇になると彼氏のチンコを弄って遊ぶのだ。

形状が変化すればそれも良し。
しなくても粘土遊びのようにいつまでも弄って遊んでいられる。

果たしてリュウジのリュウジは元気いっぱいになった。
そして彼もまた私の身体に手を伸ばす。

視線だけは映画を見ているフリをしながら、私達は乳繰り合い始めた。
第52回ベルリン国際映画祭で金熊賞を受賞した作品を前にしてである。
とんでもない暴挙だ。

周りに人がいないのを良いことに、行為はエスカレートしていく。
スクリーンではハクとかいうイケメンが登場し、なんか知らんけど龍になっていた。
しかし私は手元の龍で頭がいっぱいだったので、内容は全く追えていない。

やがてふたりとも限界が近くなってきた。
しかしこれ以上してしまうと公然猥褻罪でしょっぴかれても文句は言えまい。
クライマックスが迫っているスクリーンを尻目に、私達は映画館を退出して足早に家へと帰ったのだ。



「千と千尋の神隠し」は何も悪くない

ジブリ作品は公開終了後も金曜ロードショーなどで繰り返しテレビ放送される。
「千と千尋の神隠し」も何度も放送されたので、私も見る機会があった。

けれども見る度にあの映画館のことを思い出してしまうのだ。
特にハクが龍になるシーンでは、リュウジの怒張が否応なく想起される。
おかげで未だにストーリーをよく知らない

ところで「千と千尋の神隠し」が刺さらなかった理由についてだが、多分千尋のキャラデザがあんまり可愛くないからだと思う。

ナウシカもシータもキキも可愛い。
が、千尋はヒロイン力が足りない気がするのだ。
孫的な可愛さはあるが、ヒロインとしてのキラキラ感がもう少し欲しかった。

「千と千尋の神隠し」、ちゃんと見れなくてごめん。
宮崎駿、ごめん。
ハク、イジってごめん。


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