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恋人を作るためマッチングアプリに潜入してみた|番外編①
こちらスネーク、今回は番外編だ。
なお文字数はちょっと多めの2,500文字だぞ、大佐。
マチアプで恋人を探そうシリーズ第3弾の予定だったのですが。
とんでもないことになりましたので番外編とさせて頂きます。
アラン君
今回の男性のプロフィールがこちら。
【年齢】37歳
【職種】広告関係
【出身】東京都
【身長】176cm
【体型】筋肉質
【趣味】料理・食べ歩き
パリオリンピックの話題で盛り上がったのでアラン君と命名。
お互いに食べログのヘビーユーザーだということが発覚し、一緒に選んだお店でご飯を食べに行くことになりました。
LINEのやり取りを続ける中で、まだ会ってもいないのにふたりともテンション高め。
「もうすぐ会えるね!」
「楽しみー!」
みたいな熱量で当日を迎えたのです。
ところが。
思いも寄らない展開が待っていました。
渋谷へ…
当日の朝。
LINEを開くと、昨日の夕方に私が送ったメッセージにまだ既読が付いていません。
ここでほんのり嫌な予感がしました。
午後になっても状況は変わらず。
しかし待ち合わせの日時も場所もすでに決まっていて、お店も相手が予約してくれてます。
とりあえず支度をしてLINEを打ちました。
「今日予定通り向かっちゃうけど大丈夫?」
応答が無いまま、とにかく待ち合わせ場所である渋谷ヒカリエに向かいます。
到着しても未読のままだったので、さすがにこれはマズイと思って電話しました。
出ない。
うん、これはアレだ。
飛んだな。
一服しよ
とりあえずヒカリエの喫煙所に入りました。
タバコを吸いながら状況を整理することに。
前日の夕方までは特に変わった様子も無かった。
けれど何かが気に障って私に会いたくなくなったのかもしれない。
そこでLINEがブロックされているかを検証しました。
結果はシロ。
ブロックされてません。
そもそもお店を予約しているわけだから店へのキャンセル連絡はするはずだし、もし私への連絡が面倒ならブロックするはずです。
まだ会ってもいないし本名も知らない間柄なのだから、そこに躊躇は無いはず。
ダメだ、考えても分からないことを考え続けたところで埒が開かない。
ご飯を食べよう。
パスタ屋で飲み相手探し
ヒカリエ6Fにあるカジュアルなパスタ屋さんへ。
パスタの他にクラムチャウダーとモンブランが売りのお店です。
席に着いてすぐにオーダー。
「ハートランドください」
「350mlと500mlがあります」
「500mlで。あとアヒージョもお願いします」
すぐに運ばれてきた瓶ビールをグラスに注ぎ、1杯目をググッと飲み干します。
ふと隣を見ると、若いカップルが私と同じ500mlの瓶をふたつのグラスでシェアしながら飲んでいて、若干気まずくなりました…。
![](https://assets.st-note.com/img/1714234493987-6OfmoJySSQ.jpg?width=1200)
アヒージョをつまみながら、メインではなくサブで使っているマッチングアプリを開きます。
このアプリは掲示板があり「すぐ会える人」をリアルタイムで募集できるのです。
このスネーク、成果無しで本部(note)へ帰還するわけには行かぬ。
何としてでも飲み相手を見つけてやろうではないか。
謎の忠心に突き動かされ、募集をかけました。
【渋谷にいます】
友達にドタキャンされちゃってひとりでご飯食べてます(泣)
一緒に渋谷で飲んでくれる人がいたら連絡ください。
年下だったら奢ります!
すぐに「30分で渋谷行けます!」という猛者が登場しました。
もう来てくれるだけで有り難いので、即断即決です。
救世主
30分後、待ち合わせ場所に現れたのは26歳の元ラガーマン会社員でした。
名前はコニーくんとしておきます。
「来てくれてありがとう!お腹空いてる?」
「空いてます!でも全然、安い居酒屋とかで十分なんで!」
近くの居酒屋を検索し電話すると、運良くすぐに入れるとのことで移動しました。
「何でも好きなもの食べてね」
「うわぁありがとうございます!」
私も少しつまみつつ、ほぼ飲んで過ごしました。
コニー君は会話コミュ力の高い男子で、気持ち良い食べっぷりを披露しつつ私の話を上手に聞いてくれます。
「というわけでドタキャンされちゃったんだけど、全然理由が分からないんだよね。あとは急病とか事故に遭ったとか?w」
「いや~、さすがにそれは性善説すぎますよw」
「だよね~」
後に、この会話が伏線となって回収されるとは、この時は夢にも思わなかったのです…。
物思いに耽る
2時間ほど飲み食いし、お会計を済ませて駅に向かいます。
「今日は来てくれて本当にありがとう!」
「こちらこそご馳走様でした!もし良ければまたお会いしたいので、いつでも連絡ください。あ、次は僕が奢ります^^」
コニー君は本当にやさしい子でした。
ひとりだったら絶対にやさぐれていたと思うので、一緒に過ごしてくれた彼に心より感謝します。
ホームでお別れして、帰路。
今日のことに関連して過去が蘇りました。
そういえば前々彼も音信不通になったし、ロイくんもそうだった。
やっぱり私に何か原因があるのかな。
帰宅後、執事のマサキに電話して事の顛末を話しました。
「さすがにちょっとダメージ大きくてさ。もう恋人探し一旦やめようかな」
「凛ちゃんのせいではないと俺は思うけど…。でもジーノ君もいるしね。しばらくお休みしてもいいんじゃないかな」
モヤモヤした思いを抱えつつ、眠りについた翌日。
事態が急変したのです。
蘇るアラン君
突然アラン君からLINEが来ました。
![](https://assets.st-note.com/img/1714238788193-aDJzPAuJ06.png?width=1200)
へー。
もしかして最近ぶっ倒れて連絡できなかったがトレンド入りしてたりする?
すぐさまスクショしてマサキにLINE。
![](https://assets.st-note.com/img/1714239045101-LtjuJ3M24Q.png?width=1200)
本来なら「そうだったんだ…!大丈夫?心配><」と送るところなんだろうけれど、まだ一度も会っていない人にそこまで親身になれません。
むしろ疑惑の目を向けてしまいます。
![](https://assets.st-note.com/img/1714240529384-WHeG5DYY0m.png?width=1200)
なんでちょっとキレてんの…。
ここでマサキから追加LINE。
![](https://assets.st-note.com/img/1714239061842-Hy2EkHkOmP.png?width=1200)
その後アラン君とやり取りした結果、もう一度会う約束をすることになりました。
うーん、まだちょっとモヤモヤしてますが。
私は「一度失敗したら終わり」という考え方には賛成できないので、本人のやる気があるなら機会は設けるべき、と思うのです。
こちらスネーク、今回は少々ハードな任務だったが…。
本部に帰還する。
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