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【パラリンピック】パリ2024お茶の間観戦記・大会3日目

今大会のほぼ全試合をライブ配信しているIPC公式YouTube。

何試合か観戦したんですが、さすがに自動翻訳字幕は日本語に対応してませんでした。
英語の字幕が出るものと、字幕一切無しのものもありましたので、ルールを理解していないとちょっと見づらいかもしれません。

NHKが頑張ってくれることを願いつつ、大会3日目のレポをお届けします。


【陸上男子5000m(T11)】ドス・サントス選手とガイドランナーのシンクロ走法

唐沢剣也選手が2大会連続の銀メダル!
非常にハイペースな展開だったため、優勝したブラジルの選手だけでなく唐沢選手も世界記録を上回るという物凄いレースでした。

T11は視覚障害(全盲)のクラスで、選手は「テザー」と呼ばれるロープを持ってガイドと繋がり、一緒に走ります。
ガイドランナーは選手より速すぎたり遅すぎたりしてもいけないため、常に同じ速度で走れるように自身のトレーニングも欠かせません。

金メダルのドス・サントス選手とガイドランナーは、完全に呼吸を揃えて走っていました。
横から見るとひとりにしか見えないほど綺麗にシンクロしていたのです。
ちょっと驚異的で鳥肌立ちました。

※画像探したんですが見付からず残念…!


【車椅子ラグビー・アメリカ戦】安心して見ていられる日本代表チーム

車椅子ラグビーは「ラグビー」と銘打っているものの、前へのパスがOKなのでアメフトに近い形です。

攻撃側が圧倒的有利(ほぼ確実にトライできる)なため、ディフェンス側はパスカットやジャッカルなどで「相手のミスを逃さずボールを奪う」ことがポイントです。

世界ランキング3位の日本は2位のアメリカと対戦。
力が拮抗しているので取って取られての展開でしたが、終盤にアメリカのミスが目立ち始めます。

終始大きなミスなく試合を進めた日本が45-42で勝利しました。
2連勝となり、準決勝へ向けて順調な仕上がりです。


【競泳男子400m自由形(S11)】障害があるからこそ見えるものを知る、富田宇宙選手

熊本県に生まれた富田宇宙選手には、その名の通り「宇宙飛行士になりたい」という夢がありました。
ところが高校生の時に網膜色素変性症だと判明。
人により進行スピードは異なりますが、徐々に目が見えなくなっていく病気です。

「いつか失明するかもしれない」という恐怖と戦いながらも、大学時代は競技ダンスに打ち込みました。
しかし「パートナーが見えなくなってきた」という理由でダンスを断念。
生きる意味を探し続ける中で出会ったパラ競泳に光を見出します。

初出場の東京大会でメダルを獲得し、今大会初戦の400m自由形でも見事に銅メダル。
レース後のインタビューで彼はこんな風に語りました。

「こういう言い方をしていいか分からないですけど…。目が見えなくなったことに感謝する部分もあるんです。見えないからこそ、いま僕はこの舞台に立てているので」

富田宇宙


【陸上男子400m(T52)】最年長メダリスト爆誕!伊藤智也選手

車椅子で行われる陸上レース競技では、「レーサー」という3輪専用車が使用されます。

大分国際車椅子マラソンより

初速は遅いですが、トップスピードに乗ると時速50km以上になることも。

T52クラスに出場した伊藤智也選手は御年61歳。
「車椅子界の鉄人」と呼ばれています。
笑顔が非常に爽やかなイケオジです。

実は一度現役を引退したのですが、パラアスリートのギアやユニバーサルデザインを手掛ける会社の杉原行里あんりさんに出会ったことが転機に。
「伊藤さん、走りましょうよ。俺、あなたのマシンを作りますから!」と彼に熱望されて現役復帰したのです。

そして今大会、初戦の400mで見事銅メダル!
日本歴代最年長のパラメダリストとなりました。


大会4日目の予定

予定がパンパンになってきました…。
注目は走り幅跳びに出場する中西麻耶選手
日本記録を持っている義足のジャンパーです。


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