ケイちゃんの彼氏、処女を奪われるの巻
タイトルからお分かりの通り、ケイちゃん回です。
やったね!
ケイちゃんは東京・恵比寿でネイルサロンを経営する素敵なアラサー女性でありながら、頻尿のためドライブで渋滞に巻き込まれる度に生死を彷徨っています。
そんな彼女から先日、ある申し出を受けました。
「私、自分の過去の恋愛話をもっとnoteに書きたいんですけど、仕事とか趣味で中々時間が取れなくて…。凛さん、私の話を書いてくれませんか?」
ネイルサロンというのは通常2時間程度滞在するもので、その間はネイリストとお客様が世間話に興じるのが常です(話さない人もいますが)。
その時間に彼女の過去のお話を聞き、私が文章に起こしてnoteに発表する、ということになりました(すでに書いてるけど)。
ケイちゃん関連の過去記事をお読みの方なら御存知の通り、ケイちゃんのエピソードはどれもこれもパンチが強いです。
そのお話をどれだけみなさんに分かりやすく、かつユーモアを持ってお伝えできるか。
責任重大ですが頑張ります。
というわけでケイちゃんの恋愛話第一弾は、元カレが男に食われてしまった話です。
高校生時代の彼氏
ケイちゃんは女子高生の頃、ジュンヤくんという1つ年上の彼と付き合っていた。
イケメンと言うほどでもないがそこそこ顔が整っており、童顔でジャニーズっぽい可愛らしさを備えている。
1年ほど付き合った後に別れることになったが、友達としての付き合いは続いていた。
卒業後ジュンヤくんは東京の大学に進学し、ケイちゃんも同じく上京したので、たまに会って食事をしては近況報告をする仲に。
しかしある時を境に、ジュンヤくんからの連絡がぷつりと途絶えたのだ。
きっと新しい彼女でも出来て忙しいんだろう。
そう考え、ケイちゃんからも特に連絡を取ることはしなかった。
衝撃の告白
それから数カ月後。
ジュンヤくんから「ちょっと会って話したい」と連絡が来たのだ。
ははーん。
さては彼女にフラレたな。
いっちょ話を聞いてやるか!
ケイちゃんは彼と近所の居酒屋で会う約束をした。
当日やってきたジュンヤくんは明らかに痩せていた。
元々太っていたわけでもなかったので「窶れていた」という表現のほうがしっくりと来るぐらいに。
「どうしちゃったの?」
「あのさ、俺大変な目に遭ったんだ」
しばらく口籠っていた彼は、目の前のビールを勢いよく飲み干してからこう言った。
「俺、男に犯されちゃった…」
彼の悲痛な告白に、ケイちゃんはあろうことか爆笑した。
「ちょっとwwwその話詳しくwww」
ケイちゃんに悪気は一切ない。
彼女はただ下ネタを聞きたいだけなのだ。
ジュンヤくんの災難
大学に入ってすぐ、ジュンヤくんはとあるサークルに所属した。
そのサークルには発起人として皆から尊敬される「ケイゴさん」というOBが、ちょくちょく顔を出していたのだ。
ケイゴさんは自称アーティストの32歳。
その歳になっても出身大学のサークルの飲み会に欠かさず参加していたことから、すでにヤバい匂いがプンプンしている。
ジュンヤくんは当時19歳。
可愛らしい顔立ちのせいか、もしくは雰囲気のせいなのか、何故か知らない男性から連絡先を渡されることが多かった。
ジュンヤくんのセクシャリティはヘテロ(異性が好き)。
そのため男性からの誘いはお断りしてきた。
ところがこのサークルにはひとつの不穏な噂があったのだ。
ケイゴさんはゲイであり、新入部員の男の子を毎年食っているらしい、と。
果たして噂は本当であった。
飲み会でケイゴさんに気に入られたジュンヤくんは、強引に連絡先の交換を迫られ、毎日のようにメール攻撃に遭う。
「ジュンヤ、なんで返信してくれないの?」
「もう、アタシ怒っちゃうわよ!」
そんなオネエ言葉のメールが次々に送られてくるのだ。
そしてついに事件が起きる。
性奴隷としての日々
飲み会でめちゃくちゃに飲まされ、ひとりぐらしの自分の部屋へケイゴさんに送ってもらった日。
ジュンヤくんは問答無用で犯されてしまった。
それからジュンヤくんは軟禁され、BLエロ漫画のような日々を送る羽目になる。
一応言っておきますが犯罪です。
ケイゴさんの隙を見て逃げ出し、友人の家に駆け込んで泣きながら事情を説明した。
警察や親に相談したほうが良い、とのアドバイスを受け、郷里の母親へ電話で相談したのだ。
鬼の形相で母親が上京。
自分の可愛いひとり息子が男に犯されたとあっては、鬼になるのも道理である。
ケイゴさんに「裁判沙汰にする」と迫ったところ、彼は尻尾を巻いて逃げ出した。
親子で話し合った結果、警察には通報しないことになったそうで。
これケイちゃん関係無かったな
書いてから気付きましたが「ケイちゃんの恋愛話」では無かったですね。
まぁいいか。
その後ジュンヤくんは無事に結婚して子供を設けましたのでご安心ください。
笑って良いのか笑っちゃいけないのか微妙な第一弾となってしまいましたが、とりあえず犯罪はダメ、ゼッタイ。
そんな元カレの受難も爆笑しながら話してくれるケイちゃんが生み出した素敵なネイルです。