仕事の面接に行ったらドストライクの男に出会ってしまった話
みなさんお疲れ様です。
労働意欲が高まっている夏木です。
仕事を辞めた夫が毎日家にいるため、ひとりの時間が中々取れません。
自室にいると「凛ちゃんなんで部屋に籠っちゃうの!俺と一緒に居たくないってこと?」と拗らせたことを言ってきます。
そしてカフェや図書館に出かけようとすると「どこ行くの?俺も行く」と着いてくるのです。
うぜぇ。
というわけでひとりになる正当な理由を拵えるべく仕事をすることにしました。
職探し
私が仕事を探す時に譲れないポイントは、デザインネイルOKな職場であること。
華やかネイルをしていないと死んでしまう病気にかかっているため、非常に重要なのです。
求人アプリをダウンロードし、条件に合いそうな数社へ一斉に応募。
一番最初に連絡が来た会社と面接のお約束をしました。
私は人も仕事も縁だと思っているので、タイミングを大事にしています。
100年振りに履歴書を購入し、近所の証明写真機に入って驚きました。
1枚1,000円…だと…。
確か前回撮った時は500円ぐらいだったはず。
まぁ100年振りですからね、価格も上がっていて当たり前ですね。
そうしてせっせと履歴書を準備していると、夫が「本当に働くの?無理しなくて良いんじゃない?お家に居なよ」と横槍を入れてきます。
貴様が外で働いてくるなら私も家に居るんですけどね!
とは言わず「今まで貴方が頑張ってくれたから今度は私が働きたいの」と良妻の仮面を被っていざ面接へ。
出会いは突然やって来る
都内の某飲食店に到着。
noteにはあまり書いてないかもしれませんが、私は和洋中レストランからカフェ・バーまで様々な業態の店舗を渡り歩いて来たので、飲食業であれば基本的に何でも出来ます。
昔は飲食=ネイル禁止でしたが、現在はホール(調理をしない接客業務)であればネイル可の店も結構あるのです。
これはジェルネイルの普及が影響していると考えています。
ポリッシュ(マニキュア)と違い、専用機で表面を完全に硬化させるためパーツが取れたり色が剥がれることはありません。
時間になったので店に突撃。
たのもー!
端の席に通され、姿勢を正して担当者を待ちます。
数分後、店長を名乗る男性がやってきました。
「はじめまして。今日はよろしくお願いします」
私の好みドストライク。
ヤバイどうしよう。
この人とセックスしたい…。
アニメ問答
「応募動機を聞かせてもらえますか?」
「はい。まず、接客の仕事をもう一度したかったことと…」
など、通常のやり取りをしつつも私の頭の中は別のことでいっぱいでした。
店長めちゃくちゃ目が綺麗だな~。
笑顔可愛い。
この人どういうセックスするんだろう。
指長いから色々上手そうだな〜。
あー、セックスしたい。
色欲に塗れた無生産で退廃的なセックスにこの人と溺れたい。
超弩級の淫乱を相手にしていることなど露知らず、店長はにこやかに面接を進めます。
と、急に「好きなアニメはありますか?」という謎の質問を投げられました。
好きなアニメ…!?
もしかしてアニオタなんだろうか。
だとすると「鬼滅の刃」「進撃の巨人」辺りは鼻で笑われるかもしれない。
かと言って「魔法少女まどかマギカ」だと攻めすぎだ。
ここは「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」で玄人感を出すか?
いや、実は「ワンピース」とかの単純な答えを求めている…?
脳内会議で1秒ほど議論した結果、私はこう答えました。
「ふ、フリーレンです…」
「へー!実はうちの店にアニメ好きな子がいるんですよ。仲良くしてあげてください^^」
お前がアニメ好きなんじゃないんかい!
…いや待てよ。
唐突にその子の話をしてくるってことは、もしかして店長の女か?
飲食の店長ってすぐ地方から出てきた女子大生バイトに手出すからな〜。
まぁでもそのぐらい倫理観緩いほうがこっちもやりやすいってもんよ。
合格
有難いことに「こちらとしましては是非夏木さんに働いてもらいたいです」と店長から言われました。
勤務形態などが少々思っていたのと違ったりはしたのですが、周りの方々の雰囲気も良く、何よりもこの店にはドストライクの男がいるわけで。
面接中お互いに視線を交わしながら話している最中、ある事に気付きました。
視線に温度がある。
目を合わせている時に熱量を感じる。
ふたりで飲みに行った男女が「この後どうする?」の時に出し合う、あの視線の絡み。
これはもう絶対にイケル、と確信した私は「ありがとうございます。どうぞよろしくお願いします」とその場で返答したのです。
かくして再び働くことになりました。
noteの更新頻度はそこまで変わらないと思いますが、身体が慣れるまで時間がかかるかもしれません。
これからどうやって店長を落とすか早く仕事を覚えてお店に貢献できるよう、精一杯頑張ります!
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