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【パラリンピック】パリ2024お茶の間観戦記・大会8日目

今大会男子ゴールボールの解説を務めている永野陽希はるきさん。
弱視のため特殊なモニターに顔を近づけながら解説してくれているのですが、言葉のチョイスが非常に面白いです。

「図らずも(投球が)チェンジアップになってましたね」「頼む入ってくれ~!」など、名言集を作りたいぐらい。
オリ・パラは選手だけでなく解説者にも注目するとより楽しめます。

では大会8日目のレポ行ってみましょう!




【ボッチャ混合団体(BC1・BC2)準々決勝・ブラジル戦】日本のピンチを救った杉村英孝選手の一投

もぐもぐタイムはありません

ボッチャの団体戦は男女混合の3人でチームを組んで戦う方式。
試合中は選手同士で作戦を話し合いながら進めるので、カーリングを彷彿とさせます。
ルールも似ているのでカーリングが好きな人はボッチャも楽しめるはずです。

脳性麻痺は言語障害を伴う場合もありますが、日本チームの3人は発声に問題が無く普通に会話できます。
「これ行ける?」「できなくは無いけど…」「よーし行こう!」など、しっかりコミュニケーションが取れていました。

日本はブラジルにリードされたまま最終第6エンドを迎えます。
ここで3点以上取らなければ負けてしまう、という厳しい状態。
カーリングと同じく、一度に3点以上取るのは非常に難しいのです。

ゲーム最終盤、エースの杉村選手が力強いショットを決めて値千金の同点3ラン!
延長タイブレークに持ち込み、1点差で逆転勝利を収めました。
まさにエースの鑑

しかしこの後に行われた準決勝で日本は敗れてしまい、3位決定戦に回ることに。
なんとか銅メダルを持って帰って欲しいです…!



【車椅子テニス女子シングルス準決勝】上地結衣、金メダルまであと1勝

準決勝でオランダのアニク・ファンクート選手と対戦した上地結衣。
相手は世界ランキング3位の難敵です。

テニス用語で相手に1ゲームも取らせずに6-0でセットを取ることを「ベーグル(を焼く)」と言います。
数字の0をベーグルに例え、一方的なゲーム展開を表す言葉です。

第1セット、まさにベーグルを焼いて順調な滑り出しだったのですが、第2セットから急に相手が元気になってきます。
4-6で取り返されてしまい、最終第3セットへ。

お互いにブレイクをし合うヒリヒリするような展開の中、粘り強く球を拾い続けます。
最後はリターンエースで6-4とし、セットカウント2-1で勝利しました。

苦しい試合だったけどよく頑張った…!
もう涙出ちゃう。

念願の金メダルまであとひとつ。
休む間もなく今度はダブルスの決勝がありますが、彼女ならやり遂げてくれると信じています。
頑張れ結衣ちゃん!



【ゴールボール男子準決勝・中国戦】必殺技炸裂で初のメダル確定

大はしゃぎ

ゴールボール日本代表の愛称は「オリオンJAPAN」。
コート上の3人を、オリオン座の真ん中にある3つの星(オリオンベルト)になぞらえた名前です。

そのオリオンJAPAN男子チームには必殺技があります。
2人の選手がフェイントを仕掛け、相手を撹乱する「オリオン・エックス」、略して「オリックス」です。
大阪府出身で中学時代に野球をやっていたエース・宮食みやじき行次こうじ選手が完全に某球団を匂わせてますねぇ…。

必殺技が見事にハマって先制すると、勢いそのままに次々と得点を決めます。
東京大会銀メダルの中国相手に13-5で大勝利!
初めての決勝進出です。

実は宮食選手、以前のインタビューでこんなことを語っていました。

「いつかプロ野球の始球式で投げてみたいですね。パラリンピックでメダルを取って呼んでもらえるように、頑張ります。」

宮食行次選手ロングインタビューより

オリックスさん、宮食選手メダル確定しましたよ!
早く連絡してあげて!!



大会9日目の予定

ゴールボール男子がついに決勝の舞台へ。
準決勝同様に宮食選手が無双してくれることを期待します。
ここまで来たら金メダル獲ろう!

車椅子テニス女子ダブルスの決勝戦は20:29からEテレでの生中継が決定しました。
そのまま小田凱人のシングルス準決勝も放送してくれたらもっと良かったんですけどね!
凱人、あたいはYouTubeからちゃんと応援するからね!

※追記
小田凱人のシングルス準決勝も生中継してくれることになりました!!


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