🇪🇬世界一周ひとり旅の記録day80-81inエジプト〜ピラミッドと人間と〜
day80-day81
(2024/09/26-2024/09/27)
ギザのホテルのオーナーがね、とってもいい人なの
常に何か困ったことはない?って気遣ってくれたり、こまめに連絡くれたり
ありがたいね
今日は遂に朝からピラミッドへ
朝7時過ぎ
観光客はほぼいない
ピラミッドの発掘員らと共に坂を登っていく
スフィンクスを通り過ぎ
三大ピラミッドの内の2つ
クフ王とカフラー王のピラミッドへ
というか、なんだろう
ピラミッドへの道ってこんなに舗装されてるの?ってくらい綺麗になってる
ずっと砂漠が続いているんだと思ってた
だからか、なんだか
ピラミッドに来た感がないんですけど
ピラミッドまで登りやすいっちゃ登りやすいのだけどね
でもちゃんとピラミッドの先は砂漠
それからピラミッドってかなり高台にあるのね
もちろんピラミッドの迫力はすごかった
近くで上を見上げると高過ぎて見えないくらい
そしてひとつひとつのブロックがでかい!!
建設されたのは紀元前2560年頃
石は140cm×230cmほどのデカさのブロックで、重さは平均2.5トンくらい
これが270万-280万個積み重なっているんだとか
これを20年で作り上げたって記録があるから
平均計算で
1日あたり370個運ぶ必要があって、仮に24時間不休で働いたとして、1時間あたり15-16個運ぶ必要がある
重機のない世界で人の力だけでこれは可能なのか
しかも四方が東西南北に誤差100分の5度くらいの精度で垂直に交わり
円周率や黄金率や光の伝搬速度を示す数値が内包されているとか
私の頭では到底理解の及ばない話
大昔に人だけの力でこんなの作ったなんて理解できない
おかしいでしょ
私的には1番大きくて立派なクフ王のピラミッドより
てっぺんの方に化粧石が残る2番目に大きなカフラー王のピラミッドが好み
当時はツルツルな四角錐だったんだよね
どうやってツルツルにしたんだろう
そもそも謎の多いピラミッドだけど、ここでもやっぱり解明されていることすら理解が及ばない私
実物を目の前にすると尚更
だってすごすぎる
メンカウラー王のピラミッドの側へも
それからスフィンクスの側へも
なんだろなーなんか、思ってた場所と違うんだよなー
なんとなく、イメージではもっと聖域的なイメージを私は持っていたんだよね
でも意外とあっさりしてるっていうか
あれ、ピラミッドってこんなもんなの?っていう感想
この敷地全体を考えても
もっと視覚的に遺跡があって神秘的な雰囲気を感じるようなところだと勝手に思ってた
ところがどっこい
でっかいピラミッド3つがドンドンドン
ちっちゃいのがちょこちょちょこ
以上!
って感じ
それでもここへ来た甲斐は大いにある
4500年以上も前に作られたこの巨大な塊
自分の目に焼きついた
それから早朝だったからか、覚悟していた物売りやラクダや馬に乗る勧誘のしつこさはあまりなかった
ピラミッドから戻り昼寝をして
コシャリを買いに街へ出る
途中、物乞いの子供がものすごいしつこいエリアがあった
ずーーーと付き纏ってくるの
さすがにびびったし困った
そこに通りかかった若い女性2人が子供を叱って助けてくれた
それから大丈夫?って声をかけてくれた
勇気のある親切で素敵な2人にお礼を言った
コシャリは25egpでものすごい量
外で何してるんだか分からん、ただいる店員さんイケメンだったな
ウェルカムって
インドやアラビックの人たちが色んな場面でよく口にする"ウェルカム"好きなんだよね
アラビックの顔立ちが超好みなので
1時間に数回超好みなイケメンをみつけては1人ニヤついている
きもいな自分
アラビックでよくいる光のない目で話している相手をガン見してるのにグッとくるの
分かる人いないかな笑笑
それはそうと面白半分や客引きやただのフレドリーなのか
道を歩いている間どの町でも相変わらず
ずーーーと
ニーハオ!ハーイ!エクスキューズミー!チャイナ!
を浴びせられる
これは鬱陶しすぎるからやめてほしい
3泊滞在したギザを後にしシワへ移動する
シワ行きのバスは夜の22:30
親切なオーナーはそれまでホテルに滞在させてくれた
昼間にダハブのホテル探しをしてたんだけど
早とちりで確認を怠って予約したせいで7泊分トータルで4000円くらい損しちゃった
私、異常なケチだから
こういうののダメージめちゃくちゃでかくて引きずるんだよね…
これも勉強代だと思って前向きに行かなきゃ…
ってこれも何回同じミスするんだよ!!って感じなのだけどね
夕方になりホテルを去る
ローカルバスでカイロへ向かおうと思い
バス停まで歩く
途中で道を渡るのを助けてくれた青年と出会う
大丈夫、彼は昨日のクソ野郎とは違うよ
どこに行くの?って
タフリール広場だよー
バスで行くのって言うと
バス停まで同じ方向だから連れて行くよ、と
彼はなんでこんなカオスな国でツアーで旅行しないのさ、危険だよって言った
エジプシャンからみても危険なんだ笑
なんか危ない目に遭ってない?っていうから昨日のことを話すと
だめだよ!人を信じちゃ!誰も信じてはだめ!そしてお金とかは絶対に見せちゃだめだからね!お財布にも少額だけ入れるようにしな!って
エジプトで生まれエジプトで暮らす彼からもこんなアドバイスをもらい
尚更私の能天気さを実感する
彼は私に色んな質問をしながら今日君と出会えて英語でお話ができて嬉しいって言ってくれた
エジプシャンは純粋な人が多いのかも
ミニバスが集まるところにやってきた
彼ははじから運転手に声をかけてタフリール行きを探してくれた
だけどどれもタフリールへ行くミニバスはなかった
数分粘ったけど見つからず、彼も先の予定に急がなくてはいけない
本当にごめん!でも僕行かなきゃ、1人で本当に大丈夫?!まじで気をつけるんだよ?!
って沢山助けてくれて心配してくれた
ほらね、エジプシャンってこういういい人ばかりなんだよ
全然大丈夫だから、早く行きな!助けてくれて本当にありがとう!!って言うと
Don’t trust anybody!!!!
って叫びながら去って行った
ありがとう、ようやく私の脳にこの言葉が染み付いたよ
ミニバスを探すのは私には至難の業すぎるから路線バスでタフリール方面へ行くのを待つ
数十分待ってようやく目当てのバスが来た
運転手にタフリール?って聞くと笑顔でうん!って答えてくれた
乗車するとすぐに大荷物の私を見て青年が席を譲ってくれた
それからお金の払い方とかを教えてくれた
エアコンなしのバスの運賃は17egpだった
広い席が空くと大荷物の私だから
あっちに移動するといいよって誘導してくれた
行き先は?って
タフリールだよっていうと
改めて乗組員にタフリールに行くバスか確認してくれた
降りる時になったら声をかけるように伝えたから安心してねって
すごく控えめな青年で、とっても落ち着いていながらすっごく気が利き優しい
今日は沢山のエジプシャンに助けられてばかりだ
気がつくと彼はギザの街へバスを飛び降りて消えて行ってしまった
彼が去る時にちゃんとお礼をしたかったのに
昨日の事に対してムスリムのマレーシアの友達から
大丈夫、後に神があなたにこの分良い事を恵んでくれるよ
ってメッセージをくれていた
正にこの事だ!!って思った
嫌な事があってからは素敵な人々に恵まれて幸せばかり降ってきている
カイロに着いてからはシワ行きのバスの時間まで後2時間ほどあった
ご飯を食べていなかったので
この前チキンをテイクアウェイして美味しかったローカルレストランに再訪した
この前もいた店員の男の子が覚えていてくれて
ウェルカムって
欲張ってチキンのグリル刺し2本を頼んでしまったけど、1本で十分だった
露天なので食べている間沢山の猫が群がってくる
青年は常に気遣ってくれて、ちょこちょこ猫を追い払いに来てくれた
本当に嫌な事があってからいい人との出会いに恵まれすぎている
結構レストランとかではチップ目当てで無駄に声をかけてきたり、わざとらしいサービスをする人が多い
でも彼は全くそういうのじゃないの
本当の気持ちで接客をしている
まだ若いのにとっても真面目に働く青年だった
お会計だってこの前と同様ローカル価格
彼にチップを上げると驚いた表情で喜んでくれた
こういう人にお金が回る世の中であってほしいと心から思った
シワ行きのバス停へはちょうどいい時間につき
バスは定刻に発車した
どんな長旅になるか分からないけど
爆睡していこう
今日は素敵なことばかりが起きて幸せで心が満たされているな
おわり