歴史入門23 人も神も外見じゃないよ!!
時間ができたので、初詣の遠出へ。
恒例ですが、神奈川県の
「寒川神社」へ行ってきました。
画像は毎年、年初めには、派手に作られています。
山門の「ねぶた」ですね。
日本神話より、ニニギノミコトと
コノハナサクヤヒメの神話です。
ニニギノミコトは、私たちの祖先であり、
アマテラスオオミカミの孫に当たる神様。
「桜の花はその美しさを真似た」と言われるほどの
絶世の美しさをもった女神、
コノハナサクヤヒメはその妻になった方ですね。
でも、ちょっと不名誉なエピソードを残している
ニニギノミコトさん。
それはこの結婚に関する話です。
ニニギノミコトさんは、
「美と繁栄」の力を持つ女神。
ただしその寿命は短命です。
一方で彼女の姉のイワナガヒメは、
永遠の命を持つ女神。
子孫と国の「繁栄と永続」を願った姉妹の父は、
2人ともをニニギノミコトの嫁にと、
嫁がせたんです。
ところが美しいコノハナサクヤヒメと違って、
イワナガヒメは醜く、恐ろしい姿をしていたとか、
それでニニギノミコトさんは、
「お前はいらん」と追い返してしまったんですね。
それで神様にもかかわらず、
ニニギノミコトさんとその子孫は、
人間の寿命どおりの短命な人生を
送ることになってしまったそうです。
まあ短命になったのは仕方ないのですが、
あまりに薄情すぎないかニニギノミコトさん。
まあ、よくも悪くも、私たちはそんな短絡的な祖先の
DNAを受け継いでいることになっています。
外見に騙されやすい日本人の特徴。
神話を作った古代の方々は、
よく自覚していたのかもしれない。
注意しないとですね。
故郷に帰り、1人で孤高の長い生涯を過ごした
……とされるイワナガヒメさんですが、
実は結構いろんなところで信仰を集めています。
特に「縁結びの神様」として、
祀られているところも。
それはプライドを傷つけられながらも、
ずっと妹の幸せを願い祈りを続けていたという
伝承があるからなんですね。
見かけは悪くても、
心はキレイな方だったのでしょうね。