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ぼくは出来損ないの人間

歳をとるごとに、「自分は出来損ないの人間だ・・」と痛感する。
小学生の頃は、足が速くてリレー選手だった。
中学生の頃は、野球部でピッチャーをやっていた。
そこそこ成績も良かった。
高校は将来を考え、行きたくない学校に進学した。
今では、ほぼ思い出が無い。
大学では野球を続けた。つまらなかったが、辞める度胸が無かった。

思い起こせば、小学校の通知表にはいつも”協調性が無い”と書かれていた。
その言葉は、人生にずっとつきまとってきた。
仕事はいい仕事に恵まれた。
しかし、いい会社に入っても、望む仕事ができる人はごく一部だ。
中年になると、さらに協調性が無くなってきた。
しかし、感覚はひとより敏感な気がした。それを仕事にも反映させたが、
敏感な分、鈍感な人のことが理解できなかった。

だから、気が付けば隅に追いやられていた。
残り、あとどのくらい生きなければいけないのだろう。
ぼくは出来損ないの人間。

みんな、どうやって、常識のある人になったのだろう。
教えて欲しい。


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ルキ
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